毎日記念日小説

百々 五十六

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7月7日 七夕

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”これより雑談を始めます。雑談の所要時間は30分、役職等はございません。
それでは始めさせていただきます。

今日の雑談の話題は『年に一度だったら嫌なもの』です。

アナウンスが終わった。
それと同時に今回のメンバーの心の中が一致したように感じた。
((((た、七夕やなぁ…))))
「変な話題だね…」
大森のつぶやきに、俺を含め他の三人は全力で首を縦に振った。
「えーっと…年に一度だったら嫌なものかぁ。なんだろう、雰囲気なんだけど…ここで当たり前に年一じゃ嫌なものを並べてくんじゃなくて、なんとなく言った後に周りが『あぁ』ってなるものの方が良いんじゃないかな?」
大久保がおずおずとしながら消極的に言った。
それに合わせて、元気よく渡辺が返した。
「確かにな。食事とか睡眠とか、そういうことを言い合っても、そりゃそうでしょってなるだけだもんな!!でもいい塩梅って難しいよな!!」
渡辺の発言は最後まで元気で走り切った。
それに冷静に疑問を呈する俺!
「これってさ、年に二度以上あるものの中で、一度に減ってしまったら嫌なものなのかな?それとも、数年に一度起こるものの中で、毎年起きたら嫌なものなのかな?皆的にはどっちの方が話しやすい?」
若干テンションが渡辺に引っ張られてしまった。
「私は、前者かな」
「私もそっちかな。後者ってなんか悲しい話というか暗い話になりそう」
「俺も!!俺も!!!」
「渡辺、聞こえてるから二回も返事しなくていいぞ」
思わず先生みたいなツッコミをしてしまった。
「じゃあ改めて話題を設定するな。今回の話題『年に一度だったら嫌なもの』のとらえ方は、『年に数回くらいあることの中で一度に減らしたくないもの』ということとする。これでいいか?」
「「「うん!」」」


それからある程度盛り上がった。
変則的なお題だったから、どっちに転ぶかわからなかったけど、うまく序盤で議論していく方向のかじ取りができたから、なんとかなったな。
あれから何故か俺が視界みたいな立ち位置になってしまった。
こういうの本来は苦手なんだよな。
こういうのは、もっとできるやつにやってもらうべきだって改めて思ったな。
そもそも話題が難しすぎるんだよなぁ…
皆が最初の引き出しを開けるようになるまでの時間がもっと短ければ、もっと面白そうなことになったのかもしれないな。もしくはもっと早い段階でガス欠気味になって終わりがなぁなぁになってたかもしれないな。
それは嫌だな。
俺は終わりよければある程度よし派だからな。
セルフ反省会を心の中でしていたころ、アナウンスが鳴り始めた。






”30分が経過しました。お話の途中かと思いますが、自室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。



今日もまたパソコンの電源が落ちてしまったらしい。
モニターにはヘルプ用のQRコードだけが浮かんでいた。
慣れない司会みたいなことをなんとなくやらされたからちょっと疲れたな。
今日も休日だし、ちょっとだけ寝ちゃうかぁ。
なんとなく休日を無駄にしているみたいで罪悪感があるんだよなぁ。



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