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線香花火をしぼませる
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線香花火がしぼんで消えた。
落ちずに消えた。
ふぅっと息を吐く。
ちょっとした達成感がじんわりとしみる。
視線を手元、足元から、空に上げる。
空は暗く、夜が深くなっていた。
そんな夜空を、さっきまでの線香花火くらいの光量の星星が控えめに照らしていた。
俺は、動かないことに全力を出した体をほぐそうと、立ち上がる。
緊張が解けたからなのか、ちょっとした立ち眩みなのか、無意識に右足が半歩、前に出る。
その一瞬で、線香花火の小さな煙と少しの匂いは、跡形もなく消えていた。
熱を失った線香花火を、水の張ったバケツに捨てる。
線香花火は残り3本。
もう1本、線香花火をしようとは思わなかった。
落ちずに消えた。
ふぅっと息を吐く。
ちょっとした達成感がじんわりとしみる。
視線を手元、足元から、空に上げる。
空は暗く、夜が深くなっていた。
そんな夜空を、さっきまでの線香花火くらいの光量の星星が控えめに照らしていた。
俺は、動かないことに全力を出した体をほぐそうと、立ち上がる。
緊張が解けたからなのか、ちょっとした立ち眩みなのか、無意識に右足が半歩、前に出る。
その一瞬で、線香花火の小さな煙と少しの匂いは、跡形もなく消えていた。
熱を失った線香花火を、水の張ったバケツに捨てる。
線香花火は残り3本。
もう1本、線香花火をしようとは思わなかった。
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