Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

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4人で『ビックボスゴブリン』戦 次の戦闘のための反省会

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 もう1戦やることが決定して、4人の間を早く戦いたいムードが流れている。
 みんなのやる気がダイレクトに伝わってくるような感覚だ。
 みんなかなり前のめりになっているな。
 このままだと、なんとなく何かしらの失敗をしそうだから、一度冷静になってもらいたいものだ。
 どうやって冷静になってもらおう。
 どうすればいいのだろうか。
 この雰囲気を変えるには何が最善手なのだろうか?
 そんなことを考えているうちに、早く戦いたいという気持ちが溢れたローズが言った。

「じゃあ、早速戦闘する?」

 まずい、このままでは、このまま戦闘の流れになってしまう。
 どうにかして止めなければ。
 そうか! ここをどうにかできれば、流れが一気に変わる。
 そうすればみんな冷静になるだろう。
 やはり、戦闘時は冷静でなければダメだな。
 興奮して視野が狭まるとその分、失敗のリスクが上がる。
 一度冷静になって、視野を広げておかないと、手痛い失敗をくらいそうな気がする。
 だから、ここで、流れを変えなければいけないか。
 どうする?
 どうすれば流れが変わる?
 どうすればみんな納得して、一度冷静になる?
 やはり、冷静にするには、深呼吸をさせるか、頭を使わせるのが良いと思う。
 一度頭をきちんと動かせば、自分の視野が狭くなっていたことに気づいて、冷静になれるはずだ。
 うーん、頭を使えるようなことで、今言って十分妥当なこと。
 なんだろうか。
 あ、あれがあったな。
 あれだあれ。
 あれならば、みんな冷静になるだろう。
 そう思いながら言った。

「いや、その前に、今回の戦闘の反省会、振り返りをしなきゃな」

 振り返り、反省会。
 冷静さを取り戻すには、もってこいだな。
 ついでに、改善点を見つけていけば、より次の戦闘が良い戦闘になることだろう。
 冷静さを取り戻せて、次の戦闘をより良くできて、一石二鳥だな。
 我ながら良いことを思いついた。
 これが火事場の馬鹿時からと言う奴かな。
 自分の判断を褒めていると、ローズが言った。

「そうね。振り返りは大事ね。改善点を見つけるためにも」

 このローズの発言で、一気に雰囲気が、今すぐ戦闘をと言う雰囲気から、ちゃんと反省会をして次の戦闘をよくしていこうにかわった。
 これはいい流れだ。
 実質もうみんな冷静になっている。
 反省会の前に雰囲気が変わったから、冷静にする目的で、反省会をする必要はなさそうだな。
 まぁ、次の戦闘をよくするためにやるから、一石一鳥ではある。
 無駄ではないのだ。
 この流れでやらないのも不自然だし。
 思いのほか、あっさり雰囲気が変わってしまったので、少し頭の中で言い訳を重ねていた。
 コルドは、まだどこか早く戦いたいという意思を見せながら言った。

「じゃあ、さっさと反省会をしようぜ!」

 まぁ、一応反省会には乗り気だから良いか。
 反省会、どんな話になるのかなぁ。
 反省する要素ってあったかな。
 新しくやったシルさんの作戦の辺りを詰めるのかな?
 あそこなら改善の余地がありそうだし。
 シルさんは、少しだけコルドよりな感じで言った。

「うん、素早く反省会ができれば、その分戦えるしね」

 シルさんも素早くやる派のようだ。
 まぁ、やってくれるというのだから文句はない。
 素早くと言って、雑にやるのは違うと思う。
 それだけはいっておいた方が良さそうだな。
 俺が言い出そうとしたタイミングで、ローズが言った。

「でも、丁寧にやりましょう。焦るものではないわ」

 ローズに先を越されて、言うことがなくなってしまった。
 まぁ、言いたかったことは、2人に伝わったみたいだし、文句はない。
 ただ、話し出すタイミングがかぶったから、俺の口が、間抜けに開けたままになっているのは少し恥ずかしい。
 俺は素早く口をつぐんで、何でもないですよと言いたげな顔をした。
 その間に、コルドは、ローズの話に納得したのか、大きく頷きながら言った。

「そうだな!」

 シルさんの同じようなテンションで、言った。

「そうだね」

 2人とも納得したみたいだな。
 じゃあ、後は反省会を開始するだけだな。
 ここでもったいぶる必要もないし、ささっと開始を宣言するか。
 そう思いながら俺は言った。

「じゃあ、反省会を始めよう」

 3人は声を合わせて言った。

「「「了解」」」

 こういうときって自然に声があうんだよな。
 何でなんだろう?
 幼なじみだからかな。
 まぁ、そうだろうな。
 俺はそんなことを考えながら、話を振った。

「今回の戦闘どうだった?」

 みんなは何を語るのだろう?
 タイムの話かな?
 それとも、新しくやったシルさんの作戦の話かな?
 それとももっと細かい1つ1つの動きの話かな?
 ミスとは言わないけど、最善手ではなかった動きの話かな?
 何を話すんだろうか。
 どこか他人事のようにそんなことを思っていると、ローズが言った。

「シルさんの作戦がうまく行ったわね」

 やっぱそこだよな。
 今回の戦闘の目玉は確実にあそこだもんな。
 そこ以外は、慣れで動きが良くなったぐらいしか言うことがないもんな。
 そう考えていると、シルさんが少し照れくさそうにしながら言った。

「改良の余地はあるだろうけど、大枠としてうまく行ったね」

 シルさんは、自分の提案した作戦がうまく行って、それを褒めてもらってうれしいのだろう。
 シルさんは年上のお兄さんみたいな雰囲気だけど、こういうときに素直に照れくさそうにするところから接しやすさがにじみ出ているのかもな。
 俺は、シルさんの作戦について一言にまとめてシルさんを褒めるように言った。

「大成功だな」

 シルさんはより照れくさそうにした。
 成功体験を積み重ねていく事って大事だよな。
 成功したらその分だけそのことを好きになるし。
 成功体験があれば、簡単には諦めなくなるだろう。
 まぁ、シルさんはそもそも簡単に何かを諦めるタイプではないから、あくまで一般的な話になっちゃうけど。
 思考がどんどんそれて行っている間にコルドが言った。

「俺も全体としたら成功だと思う! タイムも更新できたし!」

 そうだよな。
 タイム良ければ全て良しだよな。
 俺はそう思いながらうんうんと頷いた。
 その間に、ローズが話を進めた。

「じゃあ、細かい改善点をあげていきましょう」

 改善点か。
 何かあったかな。
 俺は、脳内で戦闘を振り返った。
 改善する要素があるか1つ1つ考えながら。
 そんなことをしている間に、コルドが言った。

「もう少し、1回目の咆吼と、2回目の咆吼の間を短くできれば、オクツが一々こっちに戻ってくると言う手間が省けるんじゃないか?!」

 確かにそうだな。
 あそこは、戻っても既に咆吼の準備モーションに入っているから、戻ってこなくても良かったよな。
 戻ってくるならその分あっちで準備をした方が良かったな。
 確かにあそこは改善点だ。
 あそこは、対『ビックボスゴブリン』がもう少し、早く『ビックボスゴブリン』が準備モーションに入るようにHPを削って、俺は、対『ビックボスゴブリン』の方に戻ろうとせず、ゴブリンの援軍の方に出っぱなしにした方が良いだろう。
 そうすれば、かなりのタイム改善になるだろう。
 それができるぐらいには、みんな力がついてきていると思うし。
 一通り頭の中で考えて、良い改善点だと思ったので、賛成の意思をのせて言った。

「じゃあ、次の戦闘では、その間に戻ってこずに、出っぱなしにしようかな」

 俺の発言に続いて、シルさんもうんうんと頷きながら言った。

「そっちで準備に入った方が良いのかもね」

 俺もそう思う。
 頭の中でシミュレーションしたときも、そっちの方が良さそうだと思った。
 誰も反対意見を出していないし、このまま次の戦闘で改善されるだろう。
 じゃあ次は何を話そうかなと思っていると、ローズが言った。

「後は、最期に前に出るときの改善をしたいわね」

 確かにあそこが一番荒削りだからな。
 まぁ、作戦を考えて1度目の実行だから仕方がないだろう。
 だけど、仕方がないと言うだけで、改善を怠ってはいけないよな。
 何か、改善できるところはなかったかな。
 俺は、先ほどの戦闘の、前に出たところを思い出した。
 思い出している間に、コルドが言った。

「そうだな!」

 シルさんは、どうすればいいんだろうという感情の乗った声で言った。

「あそこどうやって改善するの?」

 あ、良いこと思いついた。
 俺は、忘れる前に言わなきゃと思ったので、シルさんの発言にかぶせ気味に言った。

「俺とローズで4つの『ファイアストーム』を放って、それを盾にして進むのはどう?」

 言った後改めて思った。
 これかなり良い作戦じゃない?
 これはうまく行きそうじゃない?
 俺とコルドが、前に進むスピードを『ファイアストーム』とあわせる必要があるけれど。
 まぁ、弾速をあげればどうとでもなろうだろう。
 コルドが真っ先に食いついた。

「面白そうだな!」

 ローズは冷静に質問をした。

「その間の『ビックボスゴブリン』ヘの牽制はどうするの?」

 牽制か。
 確かに、あの場面でのローズの役割は、『ビックボスゴブリン』ヘの牽制。
 その役割があるのに、『ファイアストーム』は撃てないと言うことだろう。
 それなら、牽制をシルさんにかわってもらえば良いんじゃないかな?
 そのときのシルさんって、後衛ゴブリンに攻撃はしているけれど、それはそこまで重要な役割じゃないし。
 十分交代は可能だと思う。
 俺は、パッと思いついた案をそのまま言った。

「その間だけシルさんにやってもらうって言うのはどう?」

 シルさんの方を見ると、シルさんはかなり乗り気のようだ。
 シルさんはノリノリで言った。

「いいよ。その作戦面白そうだし」

 ローズも、異論はないようだ。
 それならまぁと言いたげな雰囲気で頷いている。
 じゃあ、この作戦で決定だな。
 そう言おうとしたら、俺よりもワンテンポ早くローズが言った。

「じゃあ、この作戦で決定ね」

 言うことを取られたな。
 まぁ、遅かった俺が悪いのだろう。
 俺はそう思って割り切った。
 俺が自分を納得させている間にコルドが言った。

「じゃあ、戦闘準備!」

 今は、11時ジャスト。
 帰りのことも考えると、次の1戦がラストになりそうだな。
 でも、午後になれば、みんなで『クランの町フラッグ』に行くために、何度も戦うことになろうだろうけどな。
 俺は、時間のことを考えながら言った。

「時間的にできるのは後1戦だな」

 3人とも頷いている。
 ラスト1戦。
 その認識は共有で来ているようだ。
 ローズが、言った。

「気合い入れていきましょう」

 それに、シルさんが答えた。

「そうだね」







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