Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

文字の大きさ
179 / 412

ボス戦の前にやること 勧誘

しおりを挟む
 ステータスの確認も終わった。
 リザルトの確認も終わった。
 ついでに、ステータスの表示についても知った。
 よし、これで、準備が完了したはずだ。
 抜かりはないはずだ。
 これで、何の問題もなく倒しに行ける。
 『ビックボスゴブリン』のところへ行こう!
 シルさんとともに『ビックボスゴブリン』を倒そう。
 後は、そっちで戦いながら話そう。
 そう思って、俺は、1歩踏み出そうとした。
 すると、そのタイミングに合わせて、コルドがシルさんに向かって言った。

「そういえば、兄貴は、入るクランは決まっているか?!」

 そういえば、シルさんとクランの話はしていなかったな。
 コルドが話し出したタイミングでは、「ここでいつまでも立ち止まって話していないで、大体のことは、あっちで話せば良いだろう」と言おうと思ったけど、確かに、この話は、戦闘をしながらする話ではないなと思ったので、喉の当たりまで出かかった言葉をそっと飲み込んだ。
 ここで、話していった方が良いだろう。
 それに、『ビックボスゴブリン』戦の前、『クランの町フラッグ』に行けるようになる前に話した方が良いと思う。
 だから、よりここで話すべき話だな。
 俺は、そう思ったので、踏み出そうとした体を元に戻した。
 それで、シルさんって、クランはどうするんだろうな?
 さっきの話からなんとなく察したけど、β版の時は、どこかのクランに入っていたみたいだな。
 シルさんは、正規版もそのクランに行くのかな?
 それともうちのクランに来てくれるのかな?
 もう約束をしているのかな?
 来てくれるならありがたいな。
 貴重な戦闘職だし。
 貴重な後衛だし。
 来てくれたらありがたいな。
 まぁ、ここからの交渉次第だよな。
 もう少し気合いを入れていくか。
 そう思っていると、シルさんが軽ーく言った。

「いや、決まってはいないよ」

 そうか、決まっていないのか。
 よかった。
 これなら、俺達にも可能性がある。
 シルさんは、どんな判断をするのかな?
 すぐに乗ってくれるのかな?
 すぐに断るかな?
 それとも考えさせてくれと言うのかな?
 どうなんだろう。
 俺には分からないな。
 まぁ、でも、悩むタイプではなさそうだな。
 多分即断即決をするだろう。
 シルさんはそういう人だ。
 俺が分かるのはそれぐらいだな。
 受けるか断るかは正直分からない。
 どちらも可能性がある。
 というか、シルさんはそもそも、クランに入る気があるのかな?
 今もメインはソロで活動している。
 もしかしたら、そもそもどこのクランにも所属する気がないのかもしれない。
 クランとして活動する気がないのかもしれない。
 でも、β版ではクランに入っているんだよな。
 そもそも、他のところからお誘いとかは来ているのかな?
 それすらも分からないな。
 でも、多分来ていると思う。
 β版の人たちは正規版もやるだろうし、そうなったら、β版の時の仲間が誘うのはとても自然なことだ。
 どうなるんだろう?
 分からないな。
 分からないことを考えていても仕方がないな。
 一度、余計なことを考えるのを止めよう。
 シルさんと話せば、すぐに分かることだ。
 今頭を回す必要がない。
 少し落ち着こう。
 じゃないと、必要なときに頭が回らないかもしれないしな。
 俺が、深呼吸をしようとしたタイミングで、ローズがシルさんに聞いた。

「お誘いとかは来ているの?」

 気になるどうなんだろう?
 余計なことを考えず、それだけを思った。
 シルさんはなんて答えるんだろうな。
 そう思っていると、シルさんが、あ、そういえば、みたいな顔をしながら言った。

「なんとなくふわっとは来ているよ」

 あるのか。
 ということは、シルさんはそれに乗り気ではないのかな?
 もしくは、誘いがふわっとだし、まだ『クランの町フラッグ』から口約束だしで、本格的な誘いが来たら決めるとかそういう考えなのかもな。
 俺は、勝率が高いと見た。
 俺達は直球で誘う。
 それと、ふわっとした誘いを比べたときに、俺達が選ばれるのは、ない事ではないだろう。
 だから、俺は勝率は低くないと思う。
 さて、次は俺の番かな? 何を聞こうかな。
 そう思っていると、コルドが、シルさんに聞いた。

「それに乗るのか?!」

 乗るのだろうか?
 乗らないのだろうか?
 俺は、シルさんの返答をドキドキしながら待つ。
 シルさんは、少し間を空けて考えた後に言った。

「うーん、あの人達には悪いけど、あそこは、なんかピンとこないんだよね」

 ピンとこないのか。
 そうか。
 そうか。
 シルさんらしい、直感的な理由だな。
 まぁ、しっくりくるとかピンとくるとかって、意外と重要な要素だよな。
 これは、俺達の勝率が跳ね上がったんじゃないだろうか?
 俺は、なんだかウキウキしてきた。
 俺はなるべくウキウキを抑えながら言った。

「それなら、うちのクランに来ないか?」

 うまくウキウキが抑えられなかったな。
 自覚できるぐらいダダ漏れだった。
 俺の言葉を聞いたシルさんは、とても驚いた顔をした。
 そして、シルさんは驚きが乗った声色で言った。

「え?! いいの?」

 そんなに驚くことだったのかな?
 今まで誘わなかったから、誘われないと思ってたのかな?
 そういうことかな?
 まぁ、今のところ好感触。
 もう1押し2押しで入ってくれそうな感じがある。
 ここからどう出ようか。
 そう考えていると、コルドが、シルさんに向かって言った。

「兄貴ならもちろん!」

 それに続いて、ローズも言った。

「異論はないわ」

 2人もシルさんに入ってほしいようだ。
 まぁ、元々シルさんも誘う計画だったしな。
 俺は、感情面以外でもう1押しするために言った。

「うちのクランは、戦闘職が、ここにいるメンバーしかいないから、信用のおける戦闘職の人は大歓迎だ」

 シルさんはとても上機嫌だ。
 これは、行けるんじゃないかな?
 行ける気がしてきた。
 シルさん、かなりあり得るんじゃないかな?
 うちのクランにピンときているんじゃないかな?
 活動内容もメンバーも伝えていないけど。
 あ、活動内容とメンバーを伝えてなかったな。
 そこは、ちゃんと伝えておくべきだな。
 伝えたら、意志が固まるかもしれないし。
 そう思って、活動内容などを言おうとしたところで、先にシルさんが言った。

「それなら、入れてもらおうかな」

 え?!
 いいの?
 活動内容とか伝えてないけど。
 そこって重要じゃないのかな?
 とりあえず俺は、驚きながら喜んだ。
 2人も同じように驚きながら喜んでいる。
 喜びがある程度落ち着いてきたら、ローズがクスッと笑いながら言った。

「他のところは、迷っていたみたいだけど、うちの誘いは迷わないのね」

 確かにそうだな。
 何でなんだろう?
 そう思っていると、シルさんが堂々と言った。

「なんかピンときたし」

 ピンときたのか。
 それはよかった。
 とてもよかった。
 でも、どこら辺がピンときたんだろう?
 分からないな?
 まだ、俺達のクランと言うことしか伝えてない。
 どこら辺でピンときたのだろう?
 そう思っていると、コルドが、さっきよりもより喜びながら言った。

「そうか! それはよかった!」

 俺も、かなりニコニコしながら言った。

「じゃあ、これからは、シルさんもうちのクラン『最古の』クラン『ファースト』の一員だな」

 シルさんもうれしそうに言った。

「よろしくね」

 俺達は、それに1人ずつ返事をしていった。

「こちらこそ!」

「こちらこそね」

「よろしくな」

 挨拶が終わるとすぐ、コルドがシルさんに聞いた。

「兄貴は、何かやりたい役職とかはあるか?」

 あぁ、確かに、役職も決めてなかったな。
 今のところ、空いていない役職の方が少ない。
 何でも要望をかなえられるだろう。
 なんでもこい。
 そんな気持ちでシルさんの返答を待った。
 シルさんは、少し考えた後に言った。

「うーん、特にないね」

 ないのか。
 また、ないのか。
 みんな欲がないな。
 少し気を落としながら言った。

「じゃあ、やりたい役職ができたら言ってくれ、どんな役職でもいいぞ。風紀委員とか美化委員とかでも良いぞ」

 本当に何でもいい。
 だって、システム的な役職じゃないし。
 というか、みんなに役職を強制しような。
 みんなには何かしらの役職についてもらいたいな。
 どんなネタ役職でもいいから、何かしらの肩書きがあった方が面白いと思うんだよな。
 今度、提案してみるか。
 シルさんは、クスクスと笑いながら言った。

「本当に何でもいいんだね」

 ローズが、少し自虐的に言った。

「まぁ、役職と言っても、勝手に言っているだけだけどね」

 俺は、それに頷いておいた。
 俺が頷くのに合わせて、コルドが言った。

「それは、そうだな!」













しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。

branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位> <カクヨム週間総合ランキング最高3位> <小説家になろうVRゲーム日間・週間1位> 現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。 目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。 モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。 ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。 テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。 そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が―― 「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!? 癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中! 本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ! ▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。 ▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕! カクヨムで先行配信してます!

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。 理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。 今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。 ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』 計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る! この物語はフィクションです。 ※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

​『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』

月神世一
SF
​【あらすじ】 ​「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」 ​ 坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。  かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。  背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。 ​ 目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。  鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。 ​ しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。  部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。 ​ (……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?) ​ 現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。  すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。  精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。 ​ これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。

処理中です...