105 / 193
こまめにコツコツやっておけば…
しおりを挟む
俺は、ギルドの作業場から出て、依頼のボード前まで移動した。
俺が、作業場の入り口を出たあたりで、ローズと目が合った。
するとローズが手を振りながら大きな声で言った。
「あ! オクツが来たわ」
俺は、恥ずかしきなって気持ち早足でローズたちのところへと向かった。
現実だけと軽く息が上がるぐらいのスピードで、コルドとローズのところへと来た。
俺はそのまま2人に話しかける。
「お疲れ様」
「「お疲れー」」
2人は声をそろえてそう返してきた。
数十分程度しか別行動していなかったのにひどく久しぶりに感じる。
2人と合流すると、ホームに戻ってきたような安心感があるな。
俺が、安心感を全身で感じている間に、コルドがうれしそうに言った。
「勧誘は大成功だったな!」
妹たちを除いて、予定していた全員が勧誘に乗ってくれるとは思っていなかったな。1人、2人ぐらいは、すでに入るクランが決まっていたりするのかと思っていた。
もしかしたら、誰も受けてくれないかもしれないとも思っていた。
そう思っていたところから、全員成功というのは、大成功と言っても過言じゃないと思う。
俺も全力の笑顔で返答した。
「全員入ってくれるとは、予想以上だな」
うれしいという感情が言葉の節々から漏れ出てしまって少し恥ずかしい。
それぐらいうれしいことだ。
クランをつくってよかった。
まだ勧誘しか活動をしていないけど、心からそう思えた。
入ってくれたメンバーで、これからどんな活動をしていこうかな。
俺たちが新しい素材を手に入れてきて、それを生産職組に渡して加工してもらうみたいなこともできそうだな。夢が広がるな。
ローズも、とてもうれしそうに言った。
「後は妹たちだけね」
コルドと、ローズは手元の依頼を片付けながら、会話をしている。
マルチタスクだ。
勧誘がうまくいったうれしさを表しているのか、この作業のつらさを表しているのか、いつもより3割増しぐらい大きな動きで依頼を片付けている。
「他は、2次勧誘のメンバーだな」
俺だけ何も作業をしないのは、見え方も悪いし、何より申し訳ない。
俺は、仕事を分けてもらいために話を振った。
「依頼の処理は終わったか?」
コルドは、手を止めてこちらを向いてニコッとした後に言った。
「オクツの分だけまだ終わってないぞ!」
これは、ちゃんと依頼の処理をせずに大量に素材を余らせていた俺に対する圧力だ。
ちゃんとこまめに依頼を達成させてオケという圧力だ。
個人行動の時に少しはやってオケという圧力だ。
俺は、抵抗することなく圧力に屈して、聞いた。
「じゃあ、こっちにいくつか回してくれ」
俺は手を差し出して、仕事をもらう体勢になった。
それに、コルドより先に、ローズが反応した。
「そうね分担しましょう。じゃあ、これとこれよろしく」
そう言ってローズは、俺の手の上ではなく、俺の目の前にある司会者が、カンペや肘を置くような机に結構な量の素材と、依頼書を渡してきた。
ストレージ内で渡すのではなく、机の上に直接素材を置いてきた。
俺派その素材をまとめてストレージにしまう。
わざわざ一度出した素材をストレージに入れるのは、二度手間な気がするけど、演出的にそっちの方が良い感じだったから、二度手間なんて気にすることではないな。
俺が素材をストレージに、入れ終わると、今度はコルドが言った。
「分かった。じゃあ、俺からはこれとこれをよろしく」
コルドも同じように俺の前に素材と依頼書を積み上げた。
俺はそれをさっきと同じようにストレージにしまう。
俺がこんだけ担当すると言うことは、2人はそれ以上の量を担当しているってことだろう?
残っているのは俺の分だけって言ってたっけ。俺の持っている素材ってあんなにあったんだな。
あんなに素材があったら、文句の1つも言いたくなるな。
コルドに俺の素材を託すときは、ストレージからストレージにそのまま入れてたから、あんな量の素材が溜まっていたとは思っても居なかったな。
作業を一緒にしてくれている2人には感謝だな。
次からはこまめに素材を換金していこう。
さっきまでの、勧誘が大成功したお祝いムードから一変、これからの単純作業の量を想像して引きつった顔で依頼書を手に取って元気なさげに言った。
「ささっと終わらせるぞ」
2人はやる気満々な声で言った。
「「おぉ!」」
もしかしてこれって、空元気なのかもしれないな。
それから俺たちは黙々と素材を納入系の依頼に合わせて納品していく作業を繰り返した。
しばらくして、単純作業でだけでは飽きてきたので、2人と話しながら作業をすることにした。
俺は、手を動かし筒2人に話しかける。
「勧誘どうだった? うまくいったのは知っているんだけど、どんな感じだった?」
俺は、先ほどまでやっていた勧誘について聞いてみた。
さっきのことだし、話しやすいと思う
作業の姿勢から誰一人崩さずに雑談をしている。
「入れは、けんけんぱさんの露店で1対1で話したぞ! 最初から乗り気だったから、すぐに話がまとまったぞ! 交渉的な時間よりも、クランの説明の方が時間がかかった気がするぞ!」
「私のところは、ミヤネさんの露店に行ったら、天野さんもいたから、2人一緒に話しかけて、勧誘したわ。2人とも乗り気だったけど、こっちの場合は、天野さんがゲームのクランとかに入るのが初めてらしくて、どういう物かを説明するのに手間取ったわ」
「オクツのところはどうだったんだ?!」
コルドが俺に聞いてきたので、2人と同じぐらいの文量にまとめていった。
「ササキさんを勧誘しにギルドの作業場にある個室に行ったら、そこにクジョウ君とダイアさんもいたから、3人一緒に勧誘した。勧誘とかは3人とも乗り気でスムーズに進んだんだけど、話が盛り上がりすぎて、勧誘以外のところに時間がかかったかな」
頭の中で文章をまとめながら手を動かすのはかなり大変だな。
そう思いながら作業をした。
俺たち3人は皆かなり作業に集中しているので、いつもより間を取って、ローテンポの雑談をしている。
「みんな良い感じに勧誘ができたのね。乗り気できてもらえるのはありがたいわね」
「そうだな!」
「そう思うぞ」
それからしばらくゆったりとした雑談をした。
俺は、雑談の中で、そういえば、この後の予定を決めていなかったと思い2人に聞いてみた。
「この後何する? 勧誘とかに時間をかなり取られる前提で予定を組んでたから、この後の予定が決まってないよな」
2人はやっぱり手を止めずに答えた。
「どうしましょうね」
「戦闘でもするか? ゴブリンと戦った以降、敵と戦ってないよな」
戦闘か。
そういえば、このゲームRPGなのに、半日近く戦闘をしてなかったな。
確かに戦闘はしたいな。
スキルレベルとかもあげたいし、それにキャラクターレベルもPSもあげたいな。
約半日のブランクだけど、久しぶりに戦闘したいな。
でもな、もう南側の兎とか狼は、多分レベルに合わないんだよな。
トレインとかしても余裕で勝っちゃうんだよな。
だからといって、北に狩りに行ったら、『クランの町フラッグ』と大して変わらないんだよな。『始まりの町』らしさがないんだよな。
戦闘したいけど、どうしたらいいだろう。
「戦闘も良いけど、ここら辺の敵だと俺たちの相手になるのかな?」
「南は厳しいと思うわ。『ビッグラビット』を簡単に周回できるようになっちゃったし」
じゃあ、どこで戦闘をすれば良いんだろう?
「西の森はどうだ?!」
あぁ、西の森か。
確かに南北以外でも、東西にもフィールドがあったな。
西か。西の森か。
初日とかに突撃していたい目を見たんだよな。
そのリベンジか。楽しそうだな。
「あそこの敵は、そこそこ強かったな」
「西の森にもボスとかいるのかしらね」
西の森にボスか。
確かにあり得そうだな。
南北には両方ボスがいたんだし、居ないことはないかな。
可能性は高いと思う。
掲示板とか、攻略サイトをお眺めたわけではないから、確かなことはよく分からないけど。
「居るんじゃないか?!」
「西、良いな」
「そういえば、東ってどうなっているの?」
東って何があるんだっけ?
南東の方は、採掘ができる場所が多くあった気がするんだよな。
ただ、真東のことは分からないな。
何があるのかな?
「行ったことないな」
「東って確か山じゃなかったっけ?」
あぁ、山か。
なんか聞いたことがある気がする。
東には山があるって、どっかのプレイヤーがどっかで言っていた気がする。
それぐらい曖昧だけど、どこかで聞いたことがある気がするな。
「そうなのね」
西も東も俺たち全然行ってないな。
西にちょっとだけ行ったぐらいなのか。
この町で、ちゃんと戦ったのは、南のフィールドぐらいなのかな。
『クランの町フラッグ』も楽しいけど、『始まりの町』もまだまだ楽しい要素が残っていそうだな。行ったことないフィールドとか、戦ったことのない敵とかまだまだ居そうだな。
プレイヤーも多いし、楽しみもまだまだ残ってるし、たまにこっちに帰ってこようかな。
「西の森も軽くしか潜っていないし、東の山に入ったことがないし、俺たちって、『始まりの町』を楽しみ尽くさずに『クランの町フラッグ』に行ったんだな」
「じゃあ、今日はログアウトまで、『始まりの町』の周辺を楽しみ尽くすか!」
「そうね。じゃあ、まずは、西の森に行きましょう」
「じゃあ、ささっと作業を終わらせるか」
そう言って、俺たちはさらにスピードをあげて手作業をしていった。
それからしばらく、黙々と作業をしていった。
そのおかげで、10分ちょっとで、手持ちの素材で達成できる全部の依頼を捌くことができた。
俺たちは満身創痍で言った。
「やっと終わった……」
「「「終わった!」」」
それからすぐに元気を取り戻していった。
「じゃあ、まずは、西の森に行こう!」
「「おー!」」
俺たちは、つらい依頼のことを忘れ、西の森に向かって歩き出した。
俺が、作業場の入り口を出たあたりで、ローズと目が合った。
するとローズが手を振りながら大きな声で言った。
「あ! オクツが来たわ」
俺は、恥ずかしきなって気持ち早足でローズたちのところへと向かった。
現実だけと軽く息が上がるぐらいのスピードで、コルドとローズのところへと来た。
俺はそのまま2人に話しかける。
「お疲れ様」
「「お疲れー」」
2人は声をそろえてそう返してきた。
数十分程度しか別行動していなかったのにひどく久しぶりに感じる。
2人と合流すると、ホームに戻ってきたような安心感があるな。
俺が、安心感を全身で感じている間に、コルドがうれしそうに言った。
「勧誘は大成功だったな!」
妹たちを除いて、予定していた全員が勧誘に乗ってくれるとは思っていなかったな。1人、2人ぐらいは、すでに入るクランが決まっていたりするのかと思っていた。
もしかしたら、誰も受けてくれないかもしれないとも思っていた。
そう思っていたところから、全員成功というのは、大成功と言っても過言じゃないと思う。
俺も全力の笑顔で返答した。
「全員入ってくれるとは、予想以上だな」
うれしいという感情が言葉の節々から漏れ出てしまって少し恥ずかしい。
それぐらいうれしいことだ。
クランをつくってよかった。
まだ勧誘しか活動をしていないけど、心からそう思えた。
入ってくれたメンバーで、これからどんな活動をしていこうかな。
俺たちが新しい素材を手に入れてきて、それを生産職組に渡して加工してもらうみたいなこともできそうだな。夢が広がるな。
ローズも、とてもうれしそうに言った。
「後は妹たちだけね」
コルドと、ローズは手元の依頼を片付けながら、会話をしている。
マルチタスクだ。
勧誘がうまくいったうれしさを表しているのか、この作業のつらさを表しているのか、いつもより3割増しぐらい大きな動きで依頼を片付けている。
「他は、2次勧誘のメンバーだな」
俺だけ何も作業をしないのは、見え方も悪いし、何より申し訳ない。
俺は、仕事を分けてもらいために話を振った。
「依頼の処理は終わったか?」
コルドは、手を止めてこちらを向いてニコッとした後に言った。
「オクツの分だけまだ終わってないぞ!」
これは、ちゃんと依頼の処理をせずに大量に素材を余らせていた俺に対する圧力だ。
ちゃんとこまめに依頼を達成させてオケという圧力だ。
個人行動の時に少しはやってオケという圧力だ。
俺は、抵抗することなく圧力に屈して、聞いた。
「じゃあ、こっちにいくつか回してくれ」
俺は手を差し出して、仕事をもらう体勢になった。
それに、コルドより先に、ローズが反応した。
「そうね分担しましょう。じゃあ、これとこれよろしく」
そう言ってローズは、俺の手の上ではなく、俺の目の前にある司会者が、カンペや肘を置くような机に結構な量の素材と、依頼書を渡してきた。
ストレージ内で渡すのではなく、机の上に直接素材を置いてきた。
俺派その素材をまとめてストレージにしまう。
わざわざ一度出した素材をストレージに入れるのは、二度手間な気がするけど、演出的にそっちの方が良い感じだったから、二度手間なんて気にすることではないな。
俺が素材をストレージに、入れ終わると、今度はコルドが言った。
「分かった。じゃあ、俺からはこれとこれをよろしく」
コルドも同じように俺の前に素材と依頼書を積み上げた。
俺はそれをさっきと同じようにストレージにしまう。
俺がこんだけ担当すると言うことは、2人はそれ以上の量を担当しているってことだろう?
残っているのは俺の分だけって言ってたっけ。俺の持っている素材ってあんなにあったんだな。
あんなに素材があったら、文句の1つも言いたくなるな。
コルドに俺の素材を託すときは、ストレージからストレージにそのまま入れてたから、あんな量の素材が溜まっていたとは思っても居なかったな。
作業を一緒にしてくれている2人には感謝だな。
次からはこまめに素材を換金していこう。
さっきまでの、勧誘が大成功したお祝いムードから一変、これからの単純作業の量を想像して引きつった顔で依頼書を手に取って元気なさげに言った。
「ささっと終わらせるぞ」
2人はやる気満々な声で言った。
「「おぉ!」」
もしかしてこれって、空元気なのかもしれないな。
それから俺たちは黙々と素材を納入系の依頼に合わせて納品していく作業を繰り返した。
しばらくして、単純作業でだけでは飽きてきたので、2人と話しながら作業をすることにした。
俺は、手を動かし筒2人に話しかける。
「勧誘どうだった? うまくいったのは知っているんだけど、どんな感じだった?」
俺は、先ほどまでやっていた勧誘について聞いてみた。
さっきのことだし、話しやすいと思う
作業の姿勢から誰一人崩さずに雑談をしている。
「入れは、けんけんぱさんの露店で1対1で話したぞ! 最初から乗り気だったから、すぐに話がまとまったぞ! 交渉的な時間よりも、クランの説明の方が時間がかかった気がするぞ!」
「私のところは、ミヤネさんの露店に行ったら、天野さんもいたから、2人一緒に話しかけて、勧誘したわ。2人とも乗り気だったけど、こっちの場合は、天野さんがゲームのクランとかに入るのが初めてらしくて、どういう物かを説明するのに手間取ったわ」
「オクツのところはどうだったんだ?!」
コルドが俺に聞いてきたので、2人と同じぐらいの文量にまとめていった。
「ササキさんを勧誘しにギルドの作業場にある個室に行ったら、そこにクジョウ君とダイアさんもいたから、3人一緒に勧誘した。勧誘とかは3人とも乗り気でスムーズに進んだんだけど、話が盛り上がりすぎて、勧誘以外のところに時間がかかったかな」
頭の中で文章をまとめながら手を動かすのはかなり大変だな。
そう思いながら作業をした。
俺たち3人は皆かなり作業に集中しているので、いつもより間を取って、ローテンポの雑談をしている。
「みんな良い感じに勧誘ができたのね。乗り気できてもらえるのはありがたいわね」
「そうだな!」
「そう思うぞ」
それからしばらくゆったりとした雑談をした。
俺は、雑談の中で、そういえば、この後の予定を決めていなかったと思い2人に聞いてみた。
「この後何する? 勧誘とかに時間をかなり取られる前提で予定を組んでたから、この後の予定が決まってないよな」
2人はやっぱり手を止めずに答えた。
「どうしましょうね」
「戦闘でもするか? ゴブリンと戦った以降、敵と戦ってないよな」
戦闘か。
そういえば、このゲームRPGなのに、半日近く戦闘をしてなかったな。
確かに戦闘はしたいな。
スキルレベルとかもあげたいし、それにキャラクターレベルもPSもあげたいな。
約半日のブランクだけど、久しぶりに戦闘したいな。
でもな、もう南側の兎とか狼は、多分レベルに合わないんだよな。
トレインとかしても余裕で勝っちゃうんだよな。
だからといって、北に狩りに行ったら、『クランの町フラッグ』と大して変わらないんだよな。『始まりの町』らしさがないんだよな。
戦闘したいけど、どうしたらいいだろう。
「戦闘も良いけど、ここら辺の敵だと俺たちの相手になるのかな?」
「南は厳しいと思うわ。『ビッグラビット』を簡単に周回できるようになっちゃったし」
じゃあ、どこで戦闘をすれば良いんだろう?
「西の森はどうだ?!」
あぁ、西の森か。
確かに南北以外でも、東西にもフィールドがあったな。
西か。西の森か。
初日とかに突撃していたい目を見たんだよな。
そのリベンジか。楽しそうだな。
「あそこの敵は、そこそこ強かったな」
「西の森にもボスとかいるのかしらね」
西の森にボスか。
確かにあり得そうだな。
南北には両方ボスがいたんだし、居ないことはないかな。
可能性は高いと思う。
掲示板とか、攻略サイトをお眺めたわけではないから、確かなことはよく分からないけど。
「居るんじゃないか?!」
「西、良いな」
「そういえば、東ってどうなっているの?」
東って何があるんだっけ?
南東の方は、採掘ができる場所が多くあった気がするんだよな。
ただ、真東のことは分からないな。
何があるのかな?
「行ったことないな」
「東って確か山じゃなかったっけ?」
あぁ、山か。
なんか聞いたことがある気がする。
東には山があるって、どっかのプレイヤーがどっかで言っていた気がする。
それぐらい曖昧だけど、どこかで聞いたことがある気がするな。
「そうなのね」
西も東も俺たち全然行ってないな。
西にちょっとだけ行ったぐらいなのか。
この町で、ちゃんと戦ったのは、南のフィールドぐらいなのかな。
『クランの町フラッグ』も楽しいけど、『始まりの町』もまだまだ楽しい要素が残っていそうだな。行ったことないフィールドとか、戦ったことのない敵とかまだまだ居そうだな。
プレイヤーも多いし、楽しみもまだまだ残ってるし、たまにこっちに帰ってこようかな。
「西の森も軽くしか潜っていないし、東の山に入ったことがないし、俺たちって、『始まりの町』を楽しみ尽くさずに『クランの町フラッグ』に行ったんだな」
「じゃあ、今日はログアウトまで、『始まりの町』の周辺を楽しみ尽くすか!」
「そうね。じゃあ、まずは、西の森に行きましょう」
「じゃあ、ささっと作業を終わらせるか」
そう言って、俺たちはさらにスピードをあげて手作業をしていった。
それからしばらく、黙々と作業をしていった。
そのおかげで、10分ちょっとで、手持ちの素材で達成できる全部の依頼を捌くことができた。
俺たちは満身創痍で言った。
「やっと終わった……」
「「「終わった!」」」
それからすぐに元気を取り戻していった。
「じゃあ、まずは、西の森に行こう!」
「「おー!」」
俺たちは、つらい依頼のことを忘れ、西の森に向かって歩き出した。
10
「いいね」「お気に入り登録」「しおり」などもお願いします!感想も書いていただけると嬉しいです。
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。

後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。

ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
※感想は私のXのDMか小説家になろうの感想欄にお願いします。小説家になろうの感想は非ログインユーザーでも記入可能です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
戦国時代の武士、VRゲームで食堂を開く
オイシイオコメ
SF
奇跡の保存状態で頭部だけが発見された戦国時代の武士、虎一郎は最新の技術でデータで復元され、VRゲームの世界に甦った。
しかし甦った虎一郎は何をして良いのか分からず、ゲーム会社の会長から「畑でも耕してみたら」と、おすすめされ畑を耕すことに。
農業、食堂、バトルのVRMMOコメディ!
※この小説はサラッと読めるように名前にルビを多めに振ってあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる