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スキルオーブガチャ?!!その3 1巡目の批評、そして2巡目!!!
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コルドが興味津々に聞いてきた。
「なんてスキルオーブが出たんだ?!」
俺は、出てきたスキルオーブを右手に持ちながら言った。
「『脳筋化』ってスキルのスキルオーブが出たぞ」
「どんな効果なんだ?!」
これ、いちいちスキルの内容を詳細まで言ってると、流れ悪そうだなぁ。
そう思ったので、2人に提案してみた。
「これどうする? 1つ1つスキルの内容を確認して批評してから、次のガチャ引く? それとも、とりあえず1周、みんなガチャを引いてから、スキルの内容を確認して批評する?」
ガチャが引きたくてうずうずしていた2人は、俺の予想通り、ガチャを引く方を選んでくれた。
「それなら、とりあえず1周、ガチャを引きましょう! 早く引きたくてうずうずしてるの!」
「俺もそれがいいと思うぞ!」
「じゃあ、それで!」
俺は、話をまとめて、ガチャを引く番を次に譲った。
次は、ローズが引くっぽいな。
ローズが俺と入れ替わりで前に出た。
俺はローズの後ろからのぞき込むように見る。
「次は私ね!」
ローズが、『物理戦闘職向けガチャ』の前から移動する。
「私は、『魔法戦闘職向けガチャ』を引くわ!」
ローズが、『魔法戦闘職向けガチャ』の前に立ってそういった。
それからは俺と同じ手順で、ガチャを引く。
20,000Gを入れる手が、少し震えていたような気がした。
ガチャ1回20,000Gという重みを感じているんだろう。
ガチャを引くと、今回もガチャが光った。
2度目だとしても同じようにリアクションをする。
むしろ1度目よりも大きかったかもしれない。
「「「おぉ!」」」
ガチャを引いたローズは、くるッと振り返り、俺たちにスキルオーブを突き出すようにして言った。
「『頭脳の前借』が出たわ!」
「トリは俺だ!」
次は、ローズとコルドが場所を入れ替えた。
コルドは魔法を使わないから、当然『魔法戦闘職向けガチャ』から移動した。
移動するコルドの動きからワクワクがにじみ出ていた。
「俺は、オクツと同じ『物理戦闘職向けガチャ』を引くぞ!」
やっぱり、コルドは『物理戦闘職向けガチャ』の前に立っていた。
コルドも俺たちと同じ手順で、ガチャを回していく。
ガチャを回すと、やはりガチャが光り出した。
3度目にもなると完璧なリアクションができるようになっていたので、算会で一番大きなリアクションを取った。
「「「おぉ!」」」
コルドもローズと同じように、くるっとこっちに向きを変えると、俺にぶつかるんじゃないかというくらい目の前に、スキルオーブを突き出しながら言った。
「『ステータス%アップSTR』が出た!」
そう言っているコルドはとても楽しそうにしていた。
「じゃあ、席に1回戻って、詳細を見るぞ!」
「「了解!」」
俺たちは、ガチャの前に雑談をしていた机に戻ってきた。
「じゃあ、まず俺の『脳筋化』の内容がこんな感じ」
俺が、スキルオーブの詳細を2人に共有する。
『脳筋化』Lv. クールタイム3分
1分間、INTを0にし、下げたINT×Lv.%をSTRに加える。
これは、コルドが引かなくてよかったスキルだな。
俺たち3人だと、俺にしか使えないスキルだな。
でも、Lv.4を超えてこないと、まともに使えないな。
ただただ、INTを下げるだけになっちゃう。
ローズも同じことを思ったのか、派手な反応ではなかった。
「うーん……オクツしか使えないスキルだけど、育つまではあまり使えなさそうね」
「そうだな。最低でもLv.4にしなきゃ、ただただINTを下げた人になっちゃうな」
コルドは楽しそうに、『脳筋化』が化けたときのことを想像しているのかテンション高く言った。
「育てば面白いことになりそうだな!」
これ、攻撃のスキルじゃないし、街中でも使えそうだな。
スキルって使った量でレベルアップしていくらしいし、思ったよりも早くレベルアップするのかもな。
「これは、武器を構えたり魔法が飛んだりしないから、街中でも使えそうだな」
「それなら案外早く育つかもな!」
「そうかもしれないわね」
このスキルの良しあしも大事だけど、こういうガチャとかギャンブル的なものって、どれくらいの当たりなのかって大切!
その大切な、査定額はどこで知れるんだろう?
「これってどれくらいの額のスキルなのかな?」
2人も査定額を知るのにはだいぶ乗り気なようだ。
「メイさんに聞いてみなしょう!」
「メイさん! このスキルの額を教えてください!」
俺たちがそう言うと、メイさんが俺たちのところに来て、俺たちに紙のようなタブレットみたいなものを渡しながら言った。
「それならこれを使いな」
メイさんから、各々に7枚の紙みたいなタブレットを渡された。
その紙タブレットの内の1枚”『物理戦闘職向けガチャ』査定表”に書かれていた内容はこんな感じだ。
『物理戦闘職向けガチャ』査定表
SSランク 約5,000,000G 詳細
Sランク 約500,000G 詳細
Aランク 約100,000G 詳細
Bランク 約50,000G 詳細
Cランク 約30,000G 詳細
Dランク 約15,000G 詳細
Eランク 約10,000G 詳細
Fランク 約5000G 詳細
検索『 』
”詳細”を押すと、途方もない量のスキルオーブの名前が出てきたので、”詳細”から探すことをあきらめて、素直に”検索”を利用することにした。
検索すると、『脳筋化』のランクは、Cだった。
これは当たりってことでいいのかな?
すごく大きな当たりって感じではないけど、プラスになるのって嬉しいな。
どんなスキルオーブが出るのかって、LUKの数値が関係してたりするのかな?
それとも、リアルLUKだけなのかな?
どうなんだろう?
「俺の『脳筋化』は、Cランクだ!」
「私の『頭脳の前借』もCランクよ!」
「俺の『ステータス%アップSTR』はDランクだった!」
3人が引いたスキルの中で、コルドのスキルだけは、Dランクだった。
俺とローズは、今のところ成績的には勝ちだ。
コルドは、微負けぐらいの感じかな?
俺の出したスキルオーブの批評は終わり、次はローズの番になった。
「気を取り直して、私の『頭脳の前借』の詳細を見せるわ!」
ローズから、『頭脳の前借』の詳細が共有されてきた。
『頭脳の前借』Lv. クールタイム3分
1分間、INTを[INT×Lv.%]上昇させる。その後、Lv.×10秒、INTが0になる。
面白そうなスキルだな。
俺も欲しいかも。
俺が使ったら、INTが0になっている間は、物理攻撃に切り替えたりとか、面白い戦い方ができそう。
このスキルを成長させていけば、ローズの切り札になりうる気がするなぁ。
でも、成長すればするほど、どんどんデメリットも大きくなっていくっていうのも面白いな。
でかいデメリットの方が切り札って感じがするな。
そう思いながら、コメントをした。
「最初の頃は、ちょっとしたバフぐらいな感じかな? でも、結構重めのデメリットだよなぁ」
「そうね。そう思うわ」
2人も成長した時の使い方を考えて楽しんでるっぽいな。
今強いかよりも、将来的にどうなるのか、こういう成長をした姿が理想だとかを話している方が楽しいもんな。
「レベルが上がったら、使い方が変わってきそうだな!」
「レベルが上がったら、フィニッシャーになりうる性能だわ!」
ローズの出したスキルオーブの批評はそこで終わり、今度はコルドが言った。
「じゃあ、最後、俺のDランクスキル『ステータス%アップSTR』の詳細を見せる!」
今度は、コルドが出したスキルオーブの批評の番だ!
コルドから、『ステータス%アップSTR』の詳細が共有されてきた。
『ステータス%アップSTR』(極微)~ Lv./Lv.10~
”(極微)の場合”
STRを[STR×Lv.×1%]上昇させる。
あぁ、これは、『ステータスアップ』系の%版だな。
『ステータスアップ』系よりも、%だからロマンがありそうな感じがするな。
それに、アクティブスキルだから、何もしなくてもレベルが上がってくれるのがいいね。
意識的に技を使う必要がないっていいね。
後半しり上がりに数値が大きくなっていきそうで面白いな!
俺は最初に思ったことをそのまま口に出した。
「これは、『ステータスアップ』系スキルの%版だな!」
「パッシブスキルだから、レベルが上がりやすそうだな!」
「%アップだから、これを強化する以外でも、能力値が上がっていけば、上昇量が上がるのがいいわ!」
「値段以上の価値がありそうだな!」
みんなちゃんと自分で使えるスキルを引いたのが、金額がどうこうよりも良かったことだと思うな。
今回のガチャの結果で、戦闘スタイルとかが変わりそうだな。
「そうだな!」
「『ステータスアップ』系スキルもDランクだったから、ランクがDなのは仕方ないと思うわ!」
へぇ、『ステータスアップ』系ってランクDなんだ。
確かに買った時の額ってそれくらいだったな。
俺は、今引いたスキルを使うのかが気になったので、そのまま聞いてみた。
「じゃあ、みんな手に入れたスキルオーブは使うのか? 俺は使うが」
「もちろん使うわ! 面白そうなスキルだし!」
「俺も使う! デメリットがないしな!」
まぁ、使うよな。
1人1人にあったスキルが出ているんだから。
そもそも、コルドは汎用性の高いスキルだし。
俺は、椅子から立ち上がり、テンション高く言った。
「じゃあ、今スキルオーブを使っちゃって、2周目行こうぜ! 2周目も、みんな引いてから机に戻ってきて、詳細確認って感じで!」
「「了解!」」
再び、ガチャの前に戻ってきた。
「よし! どんどんやっていこう!」
「「どんどん!」」
「じゃあ、また俺が!」
さっきと同じ流れで、まず俺が引くことになった。
さっきは、『物理戦闘職向けガチャ』を引いたから、今度は『魔法戦闘職向けガチャ』を引いてみようかな?
どっちのガチャも引けるのは、剣と魔法の両方をやっている俺の特権ってところかな。
俺は、『魔法戦闘職向けガチャ』の前に移動した。
「今度は、『魔法戦闘職向けガチャ』を引くぞ!」
さっきと変わらない手順で、ガチャを引く。
するとやっぱり、ガチャが光った。
今回はちょっと控えめのリアクションをした。
「「「おぉ!」」」
声と光が収まったころ、1つのスキルオーブが出てきた。
スキルオーブ『ステータス%アップINT』を手に入れました。
さっきのコルドと同じ%アップ系だ。
ということは、ランクDか。
まぁ、どうせ使うスキルだし、査定額を気にしなくてもいいのかもしれないけど、一応気になってしまうのだ。
さっきのランクCとこのランクDで、トントンってところかな?
俺は、2人の方に向き直り、1週目の2人の方式をまねして、スキルオーブを突き出しながら言った。
「今度は、『ステータス%アップINT』だ! これはたぶん、コルドが引いた『ステータス%アップSTR』のINT版だな。Dランクってところか」
「2周目の私の番ね!」
俺は、ローズと入れ替わった。
ローズは、場所を移動しなかった。
「私は、2周目も『魔法戦闘職向けガチャ』を引くわ!」
もう見慣れた光景。
ガチャを引いて、ガチャが光った。
さっきよりは、明るく反応した。
「「「おぉ!」」」
スキルオーブを取ったローズは、こっちに向き直り、今度はスキルオーブを高く掲げながら言った。
「出たのは、『直立不動』だわ! どんなスキルなのか分からないわ!」
次は、ローズとコルドが入れ替わった。
「俺は5連いってみるぞ!」
コルドは、5連するらしい。
金がある時のコルドは羽振りがいいんだよなぁ。
これで、金のない時に金を使うかどうかの決断力さえあれば、モテると思うんだよなぁ。
コルドは当然『魔法戦闘職向けガチャ』の前から移動した。
「『物理戦闘職向けガチャ』で、5連だ!」
「いいぞ! いいぞ!」
俺は、コルドの宣言に、ちょっとしたヤジを飛ばした。
それ以外は、特に変わった様子もなく、ガチャが引かれる。
通常通り、ガチャが光って、それに5連分の反応をする。
「「「おぉ!」」」
5連ってどんな感じでスキルオーブが出てくるんだろう?
そう思っていると、コルドは、腕に5つのスキルオーブを抱えながらこっちを向いて言った。
「5つ出たから、戻ってから、言うぞ!」
俺たちはまた、メイさんから渡された紙みたいなタブレットみたいなものがたくさん置いてある、さっきの机に戻ってきた。
コルドはどんなスキルを出したんだろう?
「なんてスキルオーブが出たんだ?!」
俺は、出てきたスキルオーブを右手に持ちながら言った。
「『脳筋化』ってスキルのスキルオーブが出たぞ」
「どんな効果なんだ?!」
これ、いちいちスキルの内容を詳細まで言ってると、流れ悪そうだなぁ。
そう思ったので、2人に提案してみた。
「これどうする? 1つ1つスキルの内容を確認して批評してから、次のガチャ引く? それとも、とりあえず1周、みんなガチャを引いてから、スキルの内容を確認して批評する?」
ガチャが引きたくてうずうずしていた2人は、俺の予想通り、ガチャを引く方を選んでくれた。
「それなら、とりあえず1周、ガチャを引きましょう! 早く引きたくてうずうずしてるの!」
「俺もそれがいいと思うぞ!」
「じゃあ、それで!」
俺は、話をまとめて、ガチャを引く番を次に譲った。
次は、ローズが引くっぽいな。
ローズが俺と入れ替わりで前に出た。
俺はローズの後ろからのぞき込むように見る。
「次は私ね!」
ローズが、『物理戦闘職向けガチャ』の前から移動する。
「私は、『魔法戦闘職向けガチャ』を引くわ!」
ローズが、『魔法戦闘職向けガチャ』の前に立ってそういった。
それからは俺と同じ手順で、ガチャを引く。
20,000Gを入れる手が、少し震えていたような気がした。
ガチャ1回20,000Gという重みを感じているんだろう。
ガチャを引くと、今回もガチャが光った。
2度目だとしても同じようにリアクションをする。
むしろ1度目よりも大きかったかもしれない。
「「「おぉ!」」」
ガチャを引いたローズは、くるッと振り返り、俺たちにスキルオーブを突き出すようにして言った。
「『頭脳の前借』が出たわ!」
「トリは俺だ!」
次は、ローズとコルドが場所を入れ替えた。
コルドは魔法を使わないから、当然『魔法戦闘職向けガチャ』から移動した。
移動するコルドの動きからワクワクがにじみ出ていた。
「俺は、オクツと同じ『物理戦闘職向けガチャ』を引くぞ!」
やっぱり、コルドは『物理戦闘職向けガチャ』の前に立っていた。
コルドも俺たちと同じ手順で、ガチャを回していく。
ガチャを回すと、やはりガチャが光り出した。
3度目にもなると完璧なリアクションができるようになっていたので、算会で一番大きなリアクションを取った。
「「「おぉ!」」」
コルドもローズと同じように、くるっとこっちに向きを変えると、俺にぶつかるんじゃないかというくらい目の前に、スキルオーブを突き出しながら言った。
「『ステータス%アップSTR』が出た!」
そう言っているコルドはとても楽しそうにしていた。
「じゃあ、席に1回戻って、詳細を見るぞ!」
「「了解!」」
俺たちは、ガチャの前に雑談をしていた机に戻ってきた。
「じゃあ、まず俺の『脳筋化』の内容がこんな感じ」
俺が、スキルオーブの詳細を2人に共有する。
『脳筋化』Lv. クールタイム3分
1分間、INTを0にし、下げたINT×Lv.%をSTRに加える。
これは、コルドが引かなくてよかったスキルだな。
俺たち3人だと、俺にしか使えないスキルだな。
でも、Lv.4を超えてこないと、まともに使えないな。
ただただ、INTを下げるだけになっちゃう。
ローズも同じことを思ったのか、派手な反応ではなかった。
「うーん……オクツしか使えないスキルだけど、育つまではあまり使えなさそうね」
「そうだな。最低でもLv.4にしなきゃ、ただただINTを下げた人になっちゃうな」
コルドは楽しそうに、『脳筋化』が化けたときのことを想像しているのかテンション高く言った。
「育てば面白いことになりそうだな!」
これ、攻撃のスキルじゃないし、街中でも使えそうだな。
スキルって使った量でレベルアップしていくらしいし、思ったよりも早くレベルアップするのかもな。
「これは、武器を構えたり魔法が飛んだりしないから、街中でも使えそうだな」
「それなら案外早く育つかもな!」
「そうかもしれないわね」
このスキルの良しあしも大事だけど、こういうガチャとかギャンブル的なものって、どれくらいの当たりなのかって大切!
その大切な、査定額はどこで知れるんだろう?
「これってどれくらいの額のスキルなのかな?」
2人も査定額を知るのにはだいぶ乗り気なようだ。
「メイさんに聞いてみなしょう!」
「メイさん! このスキルの額を教えてください!」
俺たちがそう言うと、メイさんが俺たちのところに来て、俺たちに紙のようなタブレットみたいなものを渡しながら言った。
「それならこれを使いな」
メイさんから、各々に7枚の紙みたいなタブレットを渡された。
その紙タブレットの内の1枚”『物理戦闘職向けガチャ』査定表”に書かれていた内容はこんな感じだ。
『物理戦闘職向けガチャ』査定表
SSランク 約5,000,000G 詳細
Sランク 約500,000G 詳細
Aランク 約100,000G 詳細
Bランク 約50,000G 詳細
Cランク 約30,000G 詳細
Dランク 約15,000G 詳細
Eランク 約10,000G 詳細
Fランク 約5000G 詳細
検索『 』
”詳細”を押すと、途方もない量のスキルオーブの名前が出てきたので、”詳細”から探すことをあきらめて、素直に”検索”を利用することにした。
検索すると、『脳筋化』のランクは、Cだった。
これは当たりってことでいいのかな?
すごく大きな当たりって感じではないけど、プラスになるのって嬉しいな。
どんなスキルオーブが出るのかって、LUKの数値が関係してたりするのかな?
それとも、リアルLUKだけなのかな?
どうなんだろう?
「俺の『脳筋化』は、Cランクだ!」
「私の『頭脳の前借』もCランクよ!」
「俺の『ステータス%アップSTR』はDランクだった!」
3人が引いたスキルの中で、コルドのスキルだけは、Dランクだった。
俺とローズは、今のところ成績的には勝ちだ。
コルドは、微負けぐらいの感じかな?
俺の出したスキルオーブの批評は終わり、次はローズの番になった。
「気を取り直して、私の『頭脳の前借』の詳細を見せるわ!」
ローズから、『頭脳の前借』の詳細が共有されてきた。
『頭脳の前借』Lv. クールタイム3分
1分間、INTを[INT×Lv.%]上昇させる。その後、Lv.×10秒、INTが0になる。
面白そうなスキルだな。
俺も欲しいかも。
俺が使ったら、INTが0になっている間は、物理攻撃に切り替えたりとか、面白い戦い方ができそう。
このスキルを成長させていけば、ローズの切り札になりうる気がするなぁ。
でも、成長すればするほど、どんどんデメリットも大きくなっていくっていうのも面白いな。
でかいデメリットの方が切り札って感じがするな。
そう思いながら、コメントをした。
「最初の頃は、ちょっとしたバフぐらいな感じかな? でも、結構重めのデメリットだよなぁ」
「そうね。そう思うわ」
2人も成長した時の使い方を考えて楽しんでるっぽいな。
今強いかよりも、将来的にどうなるのか、こういう成長をした姿が理想だとかを話している方が楽しいもんな。
「レベルが上がったら、使い方が変わってきそうだな!」
「レベルが上がったら、フィニッシャーになりうる性能だわ!」
ローズの出したスキルオーブの批評はそこで終わり、今度はコルドが言った。
「じゃあ、最後、俺のDランクスキル『ステータス%アップSTR』の詳細を見せる!」
今度は、コルドが出したスキルオーブの批評の番だ!
コルドから、『ステータス%アップSTR』の詳細が共有されてきた。
『ステータス%アップSTR』(極微)~ Lv./Lv.10~
”(極微)の場合”
STRを[STR×Lv.×1%]上昇させる。
あぁ、これは、『ステータスアップ』系の%版だな。
『ステータスアップ』系よりも、%だからロマンがありそうな感じがするな。
それに、アクティブスキルだから、何もしなくてもレベルが上がってくれるのがいいね。
意識的に技を使う必要がないっていいね。
後半しり上がりに数値が大きくなっていきそうで面白いな!
俺は最初に思ったことをそのまま口に出した。
「これは、『ステータスアップ』系スキルの%版だな!」
「パッシブスキルだから、レベルが上がりやすそうだな!」
「%アップだから、これを強化する以外でも、能力値が上がっていけば、上昇量が上がるのがいいわ!」
「値段以上の価値がありそうだな!」
みんなちゃんと自分で使えるスキルを引いたのが、金額がどうこうよりも良かったことだと思うな。
今回のガチャの結果で、戦闘スタイルとかが変わりそうだな。
「そうだな!」
「『ステータスアップ』系スキルもDランクだったから、ランクがDなのは仕方ないと思うわ!」
へぇ、『ステータスアップ』系ってランクDなんだ。
確かに買った時の額ってそれくらいだったな。
俺は、今引いたスキルを使うのかが気になったので、そのまま聞いてみた。
「じゃあ、みんな手に入れたスキルオーブは使うのか? 俺は使うが」
「もちろん使うわ! 面白そうなスキルだし!」
「俺も使う! デメリットがないしな!」
まぁ、使うよな。
1人1人にあったスキルが出ているんだから。
そもそも、コルドは汎用性の高いスキルだし。
俺は、椅子から立ち上がり、テンション高く言った。
「じゃあ、今スキルオーブを使っちゃって、2周目行こうぜ! 2周目も、みんな引いてから机に戻ってきて、詳細確認って感じで!」
「「了解!」」
再び、ガチャの前に戻ってきた。
「よし! どんどんやっていこう!」
「「どんどん!」」
「じゃあ、また俺が!」
さっきと同じ流れで、まず俺が引くことになった。
さっきは、『物理戦闘職向けガチャ』を引いたから、今度は『魔法戦闘職向けガチャ』を引いてみようかな?
どっちのガチャも引けるのは、剣と魔法の両方をやっている俺の特権ってところかな。
俺は、『魔法戦闘職向けガチャ』の前に移動した。
「今度は、『魔法戦闘職向けガチャ』を引くぞ!」
さっきと変わらない手順で、ガチャを引く。
するとやっぱり、ガチャが光った。
今回はちょっと控えめのリアクションをした。
「「「おぉ!」」」
声と光が収まったころ、1つのスキルオーブが出てきた。
スキルオーブ『ステータス%アップINT』を手に入れました。
さっきのコルドと同じ%アップ系だ。
ということは、ランクDか。
まぁ、どうせ使うスキルだし、査定額を気にしなくてもいいのかもしれないけど、一応気になってしまうのだ。
さっきのランクCとこのランクDで、トントンってところかな?
俺は、2人の方に向き直り、1週目の2人の方式をまねして、スキルオーブを突き出しながら言った。
「今度は、『ステータス%アップINT』だ! これはたぶん、コルドが引いた『ステータス%アップSTR』のINT版だな。Dランクってところか」
「2周目の私の番ね!」
俺は、ローズと入れ替わった。
ローズは、場所を移動しなかった。
「私は、2周目も『魔法戦闘職向けガチャ』を引くわ!」
もう見慣れた光景。
ガチャを引いて、ガチャが光った。
さっきよりは、明るく反応した。
「「「おぉ!」」」
スキルオーブを取ったローズは、こっちに向き直り、今度はスキルオーブを高く掲げながら言った。
「出たのは、『直立不動』だわ! どんなスキルなのか分からないわ!」
次は、ローズとコルドが入れ替わった。
「俺は5連いってみるぞ!」
コルドは、5連するらしい。
金がある時のコルドは羽振りがいいんだよなぁ。
これで、金のない時に金を使うかどうかの決断力さえあれば、モテると思うんだよなぁ。
コルドは当然『魔法戦闘職向けガチャ』の前から移動した。
「『物理戦闘職向けガチャ』で、5連だ!」
「いいぞ! いいぞ!」
俺は、コルドの宣言に、ちょっとしたヤジを飛ばした。
それ以外は、特に変わった様子もなく、ガチャが引かれる。
通常通り、ガチャが光って、それに5連分の反応をする。
「「「おぉ!」」」
5連ってどんな感じでスキルオーブが出てくるんだろう?
そう思っていると、コルドは、腕に5つのスキルオーブを抱えながらこっちを向いて言った。
「5つ出たから、戻ってから、言うぞ!」
俺たちはまた、メイさんから渡された紙みたいなタブレットみたいなものがたくさん置いてある、さっきの机に戻ってきた。
コルドはどんなスキルを出したんだろう?
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