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今日まず何する? 生産してみよう!!~準備・合流編~
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「今日何する?」
今にも動き出しそうにしていたコルドに聞いた。
「生産やってみたい!」
予想外の答え。
コルドって生産に興味あったんだ。
いろんなところに行って、いろんな敵を倒して、いわゆる冒険みたいなことを楽しみにしてるのかと思ってた。
生産かぁ。
やるなら調薬とかやってみたいな。
ポーションとかファンタジーなものを作ってみたいなぁ。
コルドの発言にローズまで乗ってきた。
「いいわね! 昨日触れなかったし、1回やってみましょう!」
昨日の記憶の奥の方にあった、ギルドの施設の記憶を何とか思い出しながら言う。
「生産って、確かギルドの生産施設が使えたよね」
「じゃあ! ギルド行くか!」
ギルドに向かって走り出そうとするコルドを止めるように、問いかける。
「生産って、何を作りたいの?」
コルドは、ぎゅいんとこっちに振り返っていった。
「剣!」
剣なのか。
使わないのに。
かっこいいから、観賞用でもいいから欲しいのはなんとなくわかる。
それに、剣を打ってるのってファンタジーの生産の王道感があるのも分かる。
でもツッコまずにはいられない。
軽い感じで、テンポ重視でツッコんだ。
「使わないのに?」
「かっこいいじゃん!」
問いかけには答えていないけど、その一言で納得させられたのは、俺も男の子だからだろう。
これ以上コルドに突っ掛かっていくのはやめて、ローズの方に話を振る。
「そうかぁ。そうなら、うん。口を出すことじゃないな。ローズは作りたいものある?」
「私は、アクセサリーかしら。ミヤネさんの作品をみて、作ってみたくなってたの!」
アクセサリーかぁ。
ローズらしいな。
小物とかアクセサリーとか大好きだもんなぁ。
自分で作れるってなったら作りたくなるのも自然だな。
俺は、さっきも考えたけど調薬かなぁ。
ポーションを自分で作れれば節約にもつながりそうだし、作り方が想像できないっていうのも面白そうだよなぁ。
「俺は、ポーションを作ってみたいな。現実にはないものだし、作るの楽しそうだから!」
「よし! ギルド行くか!」
またもや走り出そうとする、コルド。
それを引き留めようと、思いつきで話し始めた。
「ササキさんと、ミヤネさんに生産について教えてもらえないか声をかけてみる?」
なんとなく、2人は断りそうだなぁ。
邪魔になっちゃうとか、迷惑をかけちゃうとか言いそうだなぁ。
まぁ、思い付きで言ったことだし、頼む前に2人に断られても仕方ないかぁ。
そんなことを考えていたけれど、俺の予想を裏切る返答を2人はした。
「邪魔にならないなら!」
「迷惑にならないならいいと思うわ」
2人は断らなかった。
それだけ生産をやってみたいってことなんだろう。
「じゃあ、声をかけてみるね」
ササキさんと、ミヤネさんにメッセージを送る。
メッセージの内容はこんな感じだ。
”俺とコルドとローズで生産をしてみようという話になったんですが、よかったら生産について教えてもらえないでしょうか。一緒にプレイしませんか? ”
「返事来た」
ササキさんから返事が来た。
”いいぞ! ちなみに何を作りたいんだ? 俺が教えられるのは調薬だけだぞ。”
ミヤネさんからも返事が来た。
”いいわよ。メンバーはあなたたち3人に私を含めた4人でいいの? ”
「何て来た?」
「何を作りたいんだ? だって」
「じゃあ、さっき言ったことを返してね」
まずはササキさんに返事をした。
”私は調薬がしたい、コルドは剣を作りたい、ローズはアクセサリーが作りたいって言ってます。アクセサリーの生産者のミヤネさんにも声をかけているんですけど、ミヤネさんも一緒にプレイしても大丈夫ですか? ”
次にミヤネさん
”薬師のササキさんにも声をかけているので、ミヤネさんが言ったメンバーにササキさんも含めた5人になる可能性が高いです。ササキさんも一緒にプレイしても大丈夫ですか? ”
ミヤネさんに送るメッセージを考えている間に、ササキさんから返事が来た。
”あぁ、ミヤネさんか。面識もあるし大丈夫だぞ。そうなったら、オクツとローズには教えられるやつがいるけど、コルドには教えられるやつがいないって状況になっちまうから、知り合いの剣を作ってるやつを連れていってもいいか? ”
ササキさんとミヤネさんって面識があったんだ。
だいぶ驚き。
同じ生産職だし、露店市同士だし、面識があるのかな?
ミヤネさんからも返事が来た。
”ササキさんなら大丈夫。知り合いだから。”
「へぇ、ササキさんとミヤネさんって知り合いらしいぞ」
「そうなんだ!」
メッセージの中にあった、ササキさんの提案についてどうするかを2人に聞く。
「ササキさんが、剣を作ってるやつも知り合いにいるから呼ぼうか? だって言ってるぞ」
「ササキさんの紹介ならぜひ!」
コルドが元気よく言ったのを聞いてから、ササキさんに返事をした。
”剣作りを教えられる方をよろしくお願いします”
人数が増えることになったのでミヤネさんにも連絡を入れる。
”ササキさんの知り合いの剣を作っている方も一緒にプレイすることになりました。大丈夫でしょうか? ”
その間にやっぱり返事の早いササキさんから返事が来た。
”了解。お前ら、今ってどのあたりにいるんだ? ”
ミヤネさんの返事が来ていたけど、それを確認する前に、ササキさんに返事をした。
”スキルオーブ屋の前です”
ササキさんの返事を待つ間に、ミヤネさんからのメッセージを見る。
そろそろ頭がパンクしてきそうだ。
”ササキさんの知り合いなら大丈夫。それに、多分その人、私も知ってる人だと思う”
よかった。ミヤネさんに人数が増えることの了承が取れた。
安心していると再び、ササキさんからメッセージが来た。
これからは、ササキさんのメッセージに集中できそうだ。
”スキルオーブ屋の前にいるならちょうどいい。
オクツ
・調薬
・採取
ローズ
・細工
・採取
コルド
・鍛冶
・採掘
このスキルオーブを買ってスキルを身に付けておけ。”
佐々木さんから来たメッセージを見ながら、その内容を2人に伝える。
「ササキさんが、スキルオーブ屋のところにいるなら、スキルオーブを買えだって言ってる。ローズは、細工スキルのスキルオーブと、採取スキルのスキルオーブ。コルドは、鍛冶スキルのスキルオーブと、採掘スキルのスキルオーブ。俺は、調薬スキルと採取スキル。今言ったスキルオーブを買ってスキルを身につけなきゃダメらしいぞ」
「スキルオーブをあと2つも買ったら、ほぼ無一文になっちまうな!」
「私も、だいぶきついけど、どうせ生産が終わったら、狩りに行くんだい大丈夫でしょ!」
「じゃあ、サクッとスキルオーブを買ってきますか!」
それから、サクッとスキルオーブを買ってから、ギルドへと向かった。
俺たち3人は、誰一人、生産の素材を買う金すらないぐらい財布がすっからかんになった。
「ササキさん、ミヤネさんおはようございます!」
ギルドの入り口近くにいた2人に声をかける。
「「「「おはよう」」」」
2人の声と、俺に続いてあいさつをし王としたコルドとローズの声が綺麗に重なった。
4人分のおはようを聞いた後、ササキさんが2人の1歩後ろに立っていた人を紹介してくれた。
「こいつがメッセージで言った剣を作ってるやつの”けんけんぱ”だ」
お!
このゲームを始めて初のゲームのプレイヤーネームっぽい名前!
何か家的な圧力を適度に感じたので、とりあえず挨拶兼自己紹介をしておいた。
「けんけんぱさん、はじめまして。冒険者のオクツです」
俺の言葉に続いて、コルドとローズも自己紹介をする。
「コルドだ!」
「ローズです」
「鍛冶師をしてる、けんけんぱっていいます。よろしくお願いします」
けんけんぱさんは、大人しそうな青年って感じだ。
接しやすそうでいい感じの人だ。
いい人そうで良かったぁ。
ファンタジー作品でよく出てくる武骨なドワーフみたいな人じゃなくて良かったぁ。
「「「お願いします」」」
「言っておいたスキルは取ってきたんだな?!」
ササキさんからの確認に3人そろって元気よく答える。
「「「はい」」」
予想外なことを、これまで静かにしていたミヤネさんが言った。
「じゃあ、素材を取りに行きましょう」
「え? 今から作るんじゃないの?!」
コルドが、疑問をぶつける。
「おいおい。素材がないと、生産はできないぞ」
当たり前のことだ、という感じでササキさんが言った。
それに補足するように、ミヤネさんが言う。
「私たちが使っているような素材は、初めて生産をするような人には難しすぎるし、スキルのレベルが足らなくて成功しないから、初心者用の素材を取りに行くの。そのために採集系のスキルを取ってもらったのよ」
へぇ、1日でそんなに素材が変わるんだ。
知らなかった。
「そうだったんだ!」
「だから、早速南の草原に行くぞ!」
「「「了解!」」」
「いい返事だな」
俺たちは、南の草原に行くことになった。
今にも動き出しそうにしていたコルドに聞いた。
「生産やってみたい!」
予想外の答え。
コルドって生産に興味あったんだ。
いろんなところに行って、いろんな敵を倒して、いわゆる冒険みたいなことを楽しみにしてるのかと思ってた。
生産かぁ。
やるなら調薬とかやってみたいな。
ポーションとかファンタジーなものを作ってみたいなぁ。
コルドの発言にローズまで乗ってきた。
「いいわね! 昨日触れなかったし、1回やってみましょう!」
昨日の記憶の奥の方にあった、ギルドの施設の記憶を何とか思い出しながら言う。
「生産って、確かギルドの生産施設が使えたよね」
「じゃあ! ギルド行くか!」
ギルドに向かって走り出そうとするコルドを止めるように、問いかける。
「生産って、何を作りたいの?」
コルドは、ぎゅいんとこっちに振り返っていった。
「剣!」
剣なのか。
使わないのに。
かっこいいから、観賞用でもいいから欲しいのはなんとなくわかる。
それに、剣を打ってるのってファンタジーの生産の王道感があるのも分かる。
でもツッコまずにはいられない。
軽い感じで、テンポ重視でツッコんだ。
「使わないのに?」
「かっこいいじゃん!」
問いかけには答えていないけど、その一言で納得させられたのは、俺も男の子だからだろう。
これ以上コルドに突っ掛かっていくのはやめて、ローズの方に話を振る。
「そうかぁ。そうなら、うん。口を出すことじゃないな。ローズは作りたいものある?」
「私は、アクセサリーかしら。ミヤネさんの作品をみて、作ってみたくなってたの!」
アクセサリーかぁ。
ローズらしいな。
小物とかアクセサリーとか大好きだもんなぁ。
自分で作れるってなったら作りたくなるのも自然だな。
俺は、さっきも考えたけど調薬かなぁ。
ポーションを自分で作れれば節約にもつながりそうだし、作り方が想像できないっていうのも面白そうだよなぁ。
「俺は、ポーションを作ってみたいな。現実にはないものだし、作るの楽しそうだから!」
「よし! ギルド行くか!」
またもや走り出そうとする、コルド。
それを引き留めようと、思いつきで話し始めた。
「ササキさんと、ミヤネさんに生産について教えてもらえないか声をかけてみる?」
なんとなく、2人は断りそうだなぁ。
邪魔になっちゃうとか、迷惑をかけちゃうとか言いそうだなぁ。
まぁ、思い付きで言ったことだし、頼む前に2人に断られても仕方ないかぁ。
そんなことを考えていたけれど、俺の予想を裏切る返答を2人はした。
「邪魔にならないなら!」
「迷惑にならないならいいと思うわ」
2人は断らなかった。
それだけ生産をやってみたいってことなんだろう。
「じゃあ、声をかけてみるね」
ササキさんと、ミヤネさんにメッセージを送る。
メッセージの内容はこんな感じだ。
”俺とコルドとローズで生産をしてみようという話になったんですが、よかったら生産について教えてもらえないでしょうか。一緒にプレイしませんか? ”
「返事来た」
ササキさんから返事が来た。
”いいぞ! ちなみに何を作りたいんだ? 俺が教えられるのは調薬だけだぞ。”
ミヤネさんからも返事が来た。
”いいわよ。メンバーはあなたたち3人に私を含めた4人でいいの? ”
「何て来た?」
「何を作りたいんだ? だって」
「じゃあ、さっき言ったことを返してね」
まずはササキさんに返事をした。
”私は調薬がしたい、コルドは剣を作りたい、ローズはアクセサリーが作りたいって言ってます。アクセサリーの生産者のミヤネさんにも声をかけているんですけど、ミヤネさんも一緒にプレイしても大丈夫ですか? ”
次にミヤネさん
”薬師のササキさんにも声をかけているので、ミヤネさんが言ったメンバーにササキさんも含めた5人になる可能性が高いです。ササキさんも一緒にプレイしても大丈夫ですか? ”
ミヤネさんに送るメッセージを考えている間に、ササキさんから返事が来た。
”あぁ、ミヤネさんか。面識もあるし大丈夫だぞ。そうなったら、オクツとローズには教えられるやつがいるけど、コルドには教えられるやつがいないって状況になっちまうから、知り合いの剣を作ってるやつを連れていってもいいか? ”
ササキさんとミヤネさんって面識があったんだ。
だいぶ驚き。
同じ生産職だし、露店市同士だし、面識があるのかな?
ミヤネさんからも返事が来た。
”ササキさんなら大丈夫。知り合いだから。”
「へぇ、ササキさんとミヤネさんって知り合いらしいぞ」
「そうなんだ!」
メッセージの中にあった、ササキさんの提案についてどうするかを2人に聞く。
「ササキさんが、剣を作ってるやつも知り合いにいるから呼ぼうか? だって言ってるぞ」
「ササキさんの紹介ならぜひ!」
コルドが元気よく言ったのを聞いてから、ササキさんに返事をした。
”剣作りを教えられる方をよろしくお願いします”
人数が増えることになったのでミヤネさんにも連絡を入れる。
”ササキさんの知り合いの剣を作っている方も一緒にプレイすることになりました。大丈夫でしょうか? ”
その間にやっぱり返事の早いササキさんから返事が来た。
”了解。お前ら、今ってどのあたりにいるんだ? ”
ミヤネさんの返事が来ていたけど、それを確認する前に、ササキさんに返事をした。
”スキルオーブ屋の前です”
ササキさんの返事を待つ間に、ミヤネさんからのメッセージを見る。
そろそろ頭がパンクしてきそうだ。
”ササキさんの知り合いなら大丈夫。それに、多分その人、私も知ってる人だと思う”
よかった。ミヤネさんに人数が増えることの了承が取れた。
安心していると再び、ササキさんからメッセージが来た。
これからは、ササキさんのメッセージに集中できそうだ。
”スキルオーブ屋の前にいるならちょうどいい。
オクツ
・調薬
・採取
ローズ
・細工
・採取
コルド
・鍛冶
・採掘
このスキルオーブを買ってスキルを身に付けておけ。”
佐々木さんから来たメッセージを見ながら、その内容を2人に伝える。
「ササキさんが、スキルオーブ屋のところにいるなら、スキルオーブを買えだって言ってる。ローズは、細工スキルのスキルオーブと、採取スキルのスキルオーブ。コルドは、鍛冶スキルのスキルオーブと、採掘スキルのスキルオーブ。俺は、調薬スキルと採取スキル。今言ったスキルオーブを買ってスキルを身につけなきゃダメらしいぞ」
「スキルオーブをあと2つも買ったら、ほぼ無一文になっちまうな!」
「私も、だいぶきついけど、どうせ生産が終わったら、狩りに行くんだい大丈夫でしょ!」
「じゃあ、サクッとスキルオーブを買ってきますか!」
それから、サクッとスキルオーブを買ってから、ギルドへと向かった。
俺たち3人は、誰一人、生産の素材を買う金すらないぐらい財布がすっからかんになった。
「ササキさん、ミヤネさんおはようございます!」
ギルドの入り口近くにいた2人に声をかける。
「「「「おはよう」」」」
2人の声と、俺に続いてあいさつをし王としたコルドとローズの声が綺麗に重なった。
4人分のおはようを聞いた後、ササキさんが2人の1歩後ろに立っていた人を紹介してくれた。
「こいつがメッセージで言った剣を作ってるやつの”けんけんぱ”だ」
お!
このゲームを始めて初のゲームのプレイヤーネームっぽい名前!
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「けんけんぱさん、はじめまして。冒険者のオクツです」
俺の言葉に続いて、コルドとローズも自己紹介をする。
「コルドだ!」
「ローズです」
「鍛冶師をしてる、けんけんぱっていいます。よろしくお願いします」
けんけんぱさんは、大人しそうな青年って感じだ。
接しやすそうでいい感じの人だ。
いい人そうで良かったぁ。
ファンタジー作品でよく出てくる武骨なドワーフみたいな人じゃなくて良かったぁ。
「「「お願いします」」」
「言っておいたスキルは取ってきたんだな?!」
ササキさんからの確認に3人そろって元気よく答える。
「「「はい」」」
予想外なことを、これまで静かにしていたミヤネさんが言った。
「じゃあ、素材を取りに行きましょう」
「え? 今から作るんじゃないの?!」
コルドが、疑問をぶつける。
「おいおい。素材がないと、生産はできないぞ」
当たり前のことだ、という感じでササキさんが言った。
それに補足するように、ミヤネさんが言う。
「私たちが使っているような素材は、初めて生産をするような人には難しすぎるし、スキルのレベルが足らなくて成功しないから、初心者用の素材を取りに行くの。そのために採集系のスキルを取ってもらったのよ」
へぇ、1日でそんなに素材が変わるんだ。
知らなかった。
「そうだったんだ!」
「だから、早速南の草原に行くぞ!」
「「「了解!」」」
「いい返事だな」
俺たちは、南の草原に行くことになった。
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