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デスぺナな俺たちは何をする?
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俺は、APOにログインした。
いつもの噴水広場には、すでに2人の姿があった。
2人は何か話をしているので。
勝手に聞くのはどうかと思ったので、ギリギリ2人の話声が聞こえないくらいの場所にあるベンチに座った。
2人はメニューを確認するような動作をした後、周りをきょろきょろ見だした。
どうしたんだろう?
何かを探してるのかな?
話し合いは終わったのかな?
あ。
ローズと目が合った。
ローズは、「見つけた!」みたいな顔をして、こっちに突撃してきた。
それを見たコルドも、ローズにあわせてこちらに突撃してきた。
ローズとコルドは、拳1つ分くらいの距離まで近づいてきた。
近くない?
「なんでログインしてきたのに、声をかけに来ないのよ! バグかと思ったじゃない」
ゼロ距離で詰められると迫力がある。
だけど、ローズはこのゼロ距離詰めを普段からやるので、俺はもう慣れてしまっている。
距離が近すぎるので、気持ち、身体をそれして距離を取りながら、ローズを諭すように言う。
「2人で話してるから、それを妨げるのも内容を聞いちゃうのもよくないかと思って、ここで座ってた。それより、なんで、俺がログインしたことに、そんなにすぐ気が付いたんだ?」
「そんなことを気にせず、声をかけてくれればいいじゃない!」
「設定で、フレンドがログイン時に通知が来るような設定にしてるんだよ!」
フレンドにそんな機能があったのか。
俺がログインしてきたことに気がついていないのかと思っていた。
「そうだったのか、悪い悪い。それなら、2人は何を話してたんだ?」
「これから何しようって話!」
「狩りは、つらそうだし、とりあえずギルドに行って、何か今のままでできる依頼を探しつつ、換金して、ミヤネさんとササキさんからいろいろ買おうって話になってたわ」
2人が連携の取れた話し方をする。
「じゃあ、とりあえず、ギルドに行く感じか?」
「そう! じゃあ行こう!」
コルドがギルドへ行こうとしたので、それを慌てて止める。
「ちょっと待ってくれ!」
コルドは、歩き出しそうな姿勢のまま顔をこちらに向けた。
「え?! どうしたの?」
危ない危ない。
ここで言っておかなかったら、絶対に忘れていただろう。
俺は、夕飯の時に妹と話した内容を2人に伝える。
「実は、妹がこのAPOの第2陣に当たったらしい。妹は、もともと友達と一緒にやる予定だったらしいんだけど、友達が何人も抽選落ちちゃったらしくてな。ソフトに当たったんだからということで、妹が友達たちより先にAPOをすることになったらしい。そして、皆がゲットできたときに教えるみたいな感じになったらしい」
「へぇー、ふみちゃんAPO始めるんだ」
「ふむふむ。このゲーム中学生にまで人気なんだな!」
「こっからが本題なんだが、ふみがログインができるようになったら、俺たちとプレイしようと思ってるんだが、2人的にはどう思う?」
こんな感じで要約したけど、うまく伝わったかな?
「ふみちゃんか~。全然OK! それって、友達がゲットするまでの期間限定って感じか?」
「多分そうなると思う」
「ふみちゃんならいいわよ。楽しくなりそうじゃない!」
「ふみの友達も1人いるんだが、大丈夫か?」
ここで追加情報!
2人はどんな反応をするのかな?
ちょっとだけワクワク。
「誰かによるかな。初対面の人でも嫌ではないけど、上手くやっていけなかったらその時は、抜けてもらいたいかな!」
コルドが、思ったより冷静だ。
まぁ、高校生になるまでに何回か人間関係でトラブルがあったし、そこはしっかりしておきたいのかな?
「もちろんそのつもりだ。2人が嫌になったら、その子には申し訳ないけど、パーティーから抜けてもらうってことで構わない」
「それなら、問題ないわ」
「俺も」
2人が同意してくれた。
よかったぁ。
これで青は樹璃ちゃん次第で、ふみと樹璃ちゃんとも一緒にゲームができる。
「ちなみに、どんな子なのかしら」
「樹璃ちゃんだ」
「え?! うちの妹?!」
ローズがすごい大声で叫んだ。
相当驚いているらしい。
いつもより倍ぐらい目が開いてるし、口も開けっ放しになっている。
「そうだ」
「ブッッッッッ! 確かに、ふみちゃんの友達だわ!」
コルドは吹き出したみたいだ。
上手くやっていけるかの心配がいらなくなったことで、大爆笑。
これなら心配いらなさそうだな。
「そこ! 吹き出さない!」
コルドの吹き出した唾が俺の方に向かってきた。
こんなところまでリアルにできてなくていいのに。
とりあえず、コルドに怒りをぶつけておいた。
「妹から、APOやるって聞いてないんだけど……」
ローズは、驚きを通り越して、悲しそうにしていた。
妹がAPOをやるという情報を、本人ではなく俺から聞いてしまったからだろう。
なんだか申し訳なくなってきた。
まぁ、仕方ないよね。
そのうち本人からも伝えられるだろうし。
「まぁ、ふみと樹璃ちゃんが一緒にやるかどうかは、2人の了解と、樹璃ちゃんの了承を得てからなんだけどな」
「じゃあ、残るは樹璃ちゃんだけってことだな!」
「うちの妹、いつの間に応募してたのかしら……」
ローズはまだぶつぶつと呟いている。
こっちの話を聞ける状態じゃないな。
早く復活しないかなぁ。
「話も終わったし、ギルドの方に向かいますか!」
「「了解!」」
お! これはローズにも聞こえていたらしい。
俺たちはギルドへと向かった。
道中、少しだけローズの足取りが重かった気がするが、気にしない気にしない。
まぁ、ステータスが下がってるせいだろう。
そうに違いない。
ギルドにたどり着いた。
まず俺たちは、さっきの狩りで手に入れた、素材の納入をした。
ひたすらに納入依頼を達成していくのは案外大変だった。
作業感が強くて、つまらなかった、苦しかった。
なんとか素材の納入を終えた俺たち。
俺たちは、分かれて依頼を探して、面白そうな依頼を持ち寄って何をするのか決めようということになった。
ずっと変わらず、置いてある領主からの討伐系の依頼。
相変わらず、大量にある納品系の依頼。
逆に冒険者の側から生産者に出されるポーションの納品依頼。
それらに追いやられた端の方に、町の手伝い系の依頼があった。
皿洗いの手伝い(0/1h)
依頼者:住民
期限:本日中
報酬:500Gと1食
庭の木の剪定(0/1h)
依頼者:領主
期限:今週中
報酬:1000G
在庫確認(終わるまで)
依頼者:住民
期限:今週中
報酬:3000G
その中に面白そうな依頼が1つ。
ゴミ拾い(0/50)
依頼者:領主
期限:なし
報酬:1000G
この町ってごみが落ちてたんだ。知らなかった。
今まで全く見つからなかったから、ゴミが存在してないのかと思ってた。
もしかして、誰かがごみを拾い続けてるのかな?
それなら、その人たちに感謝しなきゃなぁ。
この依頼なら、ステータスが下がっていても出来そうだし、町の中でできるし、身体もある程度動かせそうだし、何より直感が楽しそうって言ってる。
俺は、この依頼を取ろうと手を伸ばした。
俺が触れた依頼に俺と同時に触れた2つの手があった。
誰がこの依頼を受けようとしているのかと手の主の方を向くと……
ローズとコルドだった。
目が合う3人。
少しの間きょとんとした後、3人とも吹き出した。
「ブッッ! バラバラに見てたはずなのに、3人ともこの依頼に手を伸ばすとかw」
「ふふっ! さすがにびっくりしたわ!」
「ブッッ! 他人の空似かと思った!」
俺たちの吹き出したものが、依頼のボードに当たらなくてよかった。
3人向かい合っていた形だったから、3人がそれぞれ唾を被った。
少しの沈黙の後、俺が話しだした。
「3人ともこれを選んだわけだし、受ける依頼はこれでいいか?」
「「うん!」」
よし、この依頼を受けよう!
3人の総意なんだし!
俺たちは、この依頼を受けた。
受付で、ごみを入れる籠と、ごみを取るトングのようなものを受け取った。
いざ清掃タイム!
俺たちは気合を入れて町に繰り出した!
いつもの噴水広場には、すでに2人の姿があった。
2人は何か話をしているので。
勝手に聞くのはどうかと思ったので、ギリギリ2人の話声が聞こえないくらいの場所にあるベンチに座った。
2人はメニューを確認するような動作をした後、周りをきょろきょろ見だした。
どうしたんだろう?
何かを探してるのかな?
話し合いは終わったのかな?
あ。
ローズと目が合った。
ローズは、「見つけた!」みたいな顔をして、こっちに突撃してきた。
それを見たコルドも、ローズにあわせてこちらに突撃してきた。
ローズとコルドは、拳1つ分くらいの距離まで近づいてきた。
近くない?
「なんでログインしてきたのに、声をかけに来ないのよ! バグかと思ったじゃない」
ゼロ距離で詰められると迫力がある。
だけど、ローズはこのゼロ距離詰めを普段からやるので、俺はもう慣れてしまっている。
距離が近すぎるので、気持ち、身体をそれして距離を取りながら、ローズを諭すように言う。
「2人で話してるから、それを妨げるのも内容を聞いちゃうのもよくないかと思って、ここで座ってた。それより、なんで、俺がログインしたことに、そんなにすぐ気が付いたんだ?」
「そんなことを気にせず、声をかけてくれればいいじゃない!」
「設定で、フレンドがログイン時に通知が来るような設定にしてるんだよ!」
フレンドにそんな機能があったのか。
俺がログインしてきたことに気がついていないのかと思っていた。
「そうだったのか、悪い悪い。それなら、2人は何を話してたんだ?」
「これから何しようって話!」
「狩りは、つらそうだし、とりあえずギルドに行って、何か今のままでできる依頼を探しつつ、換金して、ミヤネさんとササキさんからいろいろ買おうって話になってたわ」
2人が連携の取れた話し方をする。
「じゃあ、とりあえず、ギルドに行く感じか?」
「そう! じゃあ行こう!」
コルドがギルドへ行こうとしたので、それを慌てて止める。
「ちょっと待ってくれ!」
コルドは、歩き出しそうな姿勢のまま顔をこちらに向けた。
「え?! どうしたの?」
危ない危ない。
ここで言っておかなかったら、絶対に忘れていただろう。
俺は、夕飯の時に妹と話した内容を2人に伝える。
「実は、妹がこのAPOの第2陣に当たったらしい。妹は、もともと友達と一緒にやる予定だったらしいんだけど、友達が何人も抽選落ちちゃったらしくてな。ソフトに当たったんだからということで、妹が友達たちより先にAPOをすることになったらしい。そして、皆がゲットできたときに教えるみたいな感じになったらしい」
「へぇー、ふみちゃんAPO始めるんだ」
「ふむふむ。このゲーム中学生にまで人気なんだな!」
「こっからが本題なんだが、ふみがログインができるようになったら、俺たちとプレイしようと思ってるんだが、2人的にはどう思う?」
こんな感じで要約したけど、うまく伝わったかな?
「ふみちゃんか~。全然OK! それって、友達がゲットするまでの期間限定って感じか?」
「多分そうなると思う」
「ふみちゃんならいいわよ。楽しくなりそうじゃない!」
「ふみの友達も1人いるんだが、大丈夫か?」
ここで追加情報!
2人はどんな反応をするのかな?
ちょっとだけワクワク。
「誰かによるかな。初対面の人でも嫌ではないけど、上手くやっていけなかったらその時は、抜けてもらいたいかな!」
コルドが、思ったより冷静だ。
まぁ、高校生になるまでに何回か人間関係でトラブルがあったし、そこはしっかりしておきたいのかな?
「もちろんそのつもりだ。2人が嫌になったら、その子には申し訳ないけど、パーティーから抜けてもらうってことで構わない」
「それなら、問題ないわ」
「俺も」
2人が同意してくれた。
よかったぁ。
これで青は樹璃ちゃん次第で、ふみと樹璃ちゃんとも一緒にゲームができる。
「ちなみに、どんな子なのかしら」
「樹璃ちゃんだ」
「え?! うちの妹?!」
ローズがすごい大声で叫んだ。
相当驚いているらしい。
いつもより倍ぐらい目が開いてるし、口も開けっ放しになっている。
「そうだ」
「ブッッッッッ! 確かに、ふみちゃんの友達だわ!」
コルドは吹き出したみたいだ。
上手くやっていけるかの心配がいらなくなったことで、大爆笑。
これなら心配いらなさそうだな。
「そこ! 吹き出さない!」
コルドの吹き出した唾が俺の方に向かってきた。
こんなところまでリアルにできてなくていいのに。
とりあえず、コルドに怒りをぶつけておいた。
「妹から、APOやるって聞いてないんだけど……」
ローズは、驚きを通り越して、悲しそうにしていた。
妹がAPOをやるという情報を、本人ではなく俺から聞いてしまったからだろう。
なんだか申し訳なくなってきた。
まぁ、仕方ないよね。
そのうち本人からも伝えられるだろうし。
「まぁ、ふみと樹璃ちゃんが一緒にやるかどうかは、2人の了解と、樹璃ちゃんの了承を得てからなんだけどな」
「じゃあ、残るは樹璃ちゃんだけってことだな!」
「うちの妹、いつの間に応募してたのかしら……」
ローズはまだぶつぶつと呟いている。
こっちの話を聞ける状態じゃないな。
早く復活しないかなぁ。
「話も終わったし、ギルドの方に向かいますか!」
「「了解!」」
お! これはローズにも聞こえていたらしい。
俺たちはギルドへと向かった。
道中、少しだけローズの足取りが重かった気がするが、気にしない気にしない。
まぁ、ステータスが下がってるせいだろう。
そうに違いない。
ギルドにたどり着いた。
まず俺たちは、さっきの狩りで手に入れた、素材の納入をした。
ひたすらに納入依頼を達成していくのは案外大変だった。
作業感が強くて、つまらなかった、苦しかった。
なんとか素材の納入を終えた俺たち。
俺たちは、分かれて依頼を探して、面白そうな依頼を持ち寄って何をするのか決めようということになった。
ずっと変わらず、置いてある領主からの討伐系の依頼。
相変わらず、大量にある納品系の依頼。
逆に冒険者の側から生産者に出されるポーションの納品依頼。
それらに追いやられた端の方に、町の手伝い系の依頼があった。
皿洗いの手伝い(0/1h)
依頼者:住民
期限:本日中
報酬:500Gと1食
庭の木の剪定(0/1h)
依頼者:領主
期限:今週中
報酬:1000G
在庫確認(終わるまで)
依頼者:住民
期限:今週中
報酬:3000G
その中に面白そうな依頼が1つ。
ゴミ拾い(0/50)
依頼者:領主
期限:なし
報酬:1000G
この町ってごみが落ちてたんだ。知らなかった。
今まで全く見つからなかったから、ゴミが存在してないのかと思ってた。
もしかして、誰かがごみを拾い続けてるのかな?
それなら、その人たちに感謝しなきゃなぁ。
この依頼なら、ステータスが下がっていても出来そうだし、町の中でできるし、身体もある程度動かせそうだし、何より直感が楽しそうって言ってる。
俺は、この依頼を取ろうと手を伸ばした。
俺が触れた依頼に俺と同時に触れた2つの手があった。
誰がこの依頼を受けようとしているのかと手の主の方を向くと……
ローズとコルドだった。
目が合う3人。
少しの間きょとんとした後、3人とも吹き出した。
「ブッッ! バラバラに見てたはずなのに、3人ともこの依頼に手を伸ばすとかw」
「ふふっ! さすがにびっくりしたわ!」
「ブッッ! 他人の空似かと思った!」
俺たちの吹き出したものが、依頼のボードに当たらなくてよかった。
3人向かい合っていた形だったから、3人がそれぞれ唾を被った。
少しの沈黙の後、俺が話しだした。
「3人ともこれを選んだわけだし、受ける依頼はこれでいいか?」
「「うん!」」
よし、この依頼を受けよう!
3人の総意なんだし!
俺たちは、この依頼を受けた。
受付で、ごみを入れる籠と、ごみを取るトングのようなものを受け取った。
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