百々五十六の小問集合

架空小説あらすじ

ちょっとした破滅願望 執筆マニュアル

ちょっとした破滅願望

「前から車が来た。今、車道に飛び出したら、どうなっちゃうんだろう？」
「町中で急に全裸になったら、どうなっちゃうんだろう？」
「この商品棚の商品を勝手に開封して、買わずに食べちゃったら、どうなっちゃうんだろう？」
「この人との会話の中で、急に悪口を言ったら、どうなっちゃうんだろう？」
日常の中で、なぜかムクムクと出てきてしまうちょっとした破滅願望を抑えて生きている。
こんな欲望が出てきてしまう自分に嫌気がさしながらも、倫理観がその欲望を抑えてくれている。
もし、倫理観が働くことをやめたら、どうなってしまうのだろうという不安を抱えて生きている。
何も起こることのない日常の裏で、”ちょっとした破滅願望”がムクムクと生えてくる、脳内物語。
無意識に出てくる謎の欲望にフォーカスした短編集。