百々五十六の小問集合

架空小説あらすじ

登場人物に配慮して あらすじ

登場人物に配慮して


登場人物と会話ができてしまう文学少女　斎藤　香。
彼女は日々物語の登場人物から悩まされていた。
人の作品を読めば、「もっとカッコよく書いて欲しかった」だの、「登場回数が少なかった」だの、「あいつ、私のことを書くときに、私の設定を毎回忘れているのか、毎回口調が違うんですの」だの、愚痴だらけ。
そんな登場人物が愚痴を言うならと、自分が、文句の出ないような作品を書いて見せる！と立ち上がった。
だが、自分で、小説を書いていても「もっとカッコよく書けないの？」とか、「これじゃまるで悪者じゃない！」など、様々な文句を、言われてしまう。
その一つ一つの発言を、華麗に受け流し、時には真っ向から反論したり、極まれにその提案に乗ってみたり、そうやって、少女は小説を書いていく。
香は、登場人物から文句を言われないくらい完璧な作品を書くことができるだろうか？