百々五十六の小問集合

架空小説あらすじ

のらりくらりと不戦勝 あらすじ

『人生無敗』を掲げる少年田中未希は、強い少年じゃなかった。
喧嘩をしてみればたぶん１０人中４位くらいだろう。
運動神経だって、よく見積もっても１０人中３位だ。
勉強に関しては、１０人中６位くらいの実力なのだ。
そんな彼は、人生の目標である『人生無敗』を達成している。
なぜならば、彼は勝負事から逃げたり、何か挑まれたときにのらりくらりとかわすのが、とてつもなくうまいのだ。
勝負しないから人生無敗、本当にそれでいいのかと思うが、彼なりにちゃんと納得しているらしい。
「自分でしかできない方法で、自分が一番であることを証明していく」
その言葉をきちんと実践した結果がのらりくらり。
負けのなかった人生において、いかに勝負事を交わすのか、いかにして負けないのか、命大事にならぬ無敗大事にの精神で生きた一人の人間の物語。