百々五十六の小問集合

世界の半分を貰った勇者

あらすじ

少年は勇者であった。
少年は欲深きものであった。
故に乗ってしまった。
魔王の口車に。




勇者サティーは、魔王を討伐するために旅をしていた。
サティーは、仲間と共に、魔王城までたどり着いた。
そこで魔王と対峙したサティーたちに魔王は提案した。
世界の半分をやるから仲間にならないかと。
そして、サティーたち一行は全員その提案に乗った。
そしてそれから三年後、ついに悲願だった世界制覇を成し遂げた魔王から世界の半分を貰った。
しかし、それがすべての悲劇の始まりだった。
実務能力のないサティーたちは、世界の半分という途方もない領土を手に入れてしまったため様々なトラブルが舞い込んできてしまう。
山住の仕事、無くならない紙の山、次々寄せられる住民からのトラブル。
楽してめっちゃ偉くなれると思っていたサティーたちは毎日がてんやわんや。
こんなことなら金とかにしておけばよかったと思いながらも優秀な助手たちに支えられながらなんとか世界の半分を統治していく。


魔王の言葉に乗って世界の半分を貰っちゃった勇者たちによるドタバタ領地経営ファンタジー。