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総文字数記念
10文字記念 10円あるとしたら
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「じゃあさ、妹よ10円あったら何をする?貯金という選択肢はなしな、つまらないから」
妹は、スマホから視線を上げ、こちらに向き直った。
妹は、頬を膨らませて言う。
「えぇ、さっきお兄ちゃん貯金って言ってたじゃん。お兄ちゃんだけできるとかずるい、私も貯金がいい」
ぽかぽかと俺を殴ってくる妹をいさめながら言った。
「いやいや妹よ。10円貯金したからって、大した事はできないぞ。それなら、10円でできることを探して使ったほうが面白くないか?」
妹は、顎に手をやり悩んだふりをしている。
あざといなぁ。
「でもでも、さっきお兄ちゃん言ってたじゃん!!1円を笑うものは1円に泣くって!!だから、10円も大切に貯金すれば、ちりも積もれば山となすっていうし、貯金がいっぱいになるんじゃないの?」
妹は、必死に身振り手振りを駆使して、俺に訴えかけてくる。
その途中で、妹の手が俺の鼻の穴にクリーンヒットした。
痛ってぇな。
さすがの妹でも許さなかったので、とりあえず拳骨を一発お見舞いしてやった。
「確かに、妹の言う通りでもあるんだが、使うことも大切だぞ。昔の10円の価値と今の10円の価値の感じ方は変わるものじゃないか?小学生の時にお駄賃で10円をもらったら、喜んでただろ?でも、今お使いのお駄賃に10円もらったらお前キレるだろ?wwその時大切な10円でも、貯金して後になったらはした金になってるかもしれないんだぞ。大事に思えてるうちに使ってしまうのも一つの手だろ?」
俺は、ペラペラと適当なことを言う。
うちの妹は、ピュアだから簡単に言いくるめられるはずだ。
「確かにそうかも。今のうちに10円を使っておいた方がいいかもだね!!」
ほら、言いくるめられた。
騙されやすすぎない?
お兄ちゃん、妹の将来が心配だよ。
壺とか買わされそうで怖いんだけど。
さすがにスピリチュアルな壺は買わないよね?何か不安になってきちゃった。
「お兄ちゃん何で急に見つめてくるの?無言で見つめられると怖いんだけど…」
妹の心配をしていたら、見つめてしまっていたらしい。
妹がドン引きしてる。
妹の心配をしてあげてただけなのに、悲しい…
「じゃあ、もう一回聞くけど、10円あったら何をするの?」
妹は、足をパタパタと揺らしながら、考え出した。
今度こそ真剣に悩んでいるらしい。
うちの妹は、真剣に悩むと、足をパタパタさせる癖がある。
真剣に悩んでる妹可愛い。
「うーん、どうしようかな?うーん…あ、駄菓子買うかな。うま〇棒とか」
駄菓子かぁ。
食い意地はってる妹らしい解答だけど、あれ?
気になったことがあったのでスマホで素早く調べる。
「妹よ。今、うまい棒って11円らしいぞ」
衝撃的なことに、今ってうま〇棒11円するらしい。
変わっちまったな。
ちょっとだけ寂しい気持ちになった。
「やっぱり、1円を馬鹿にしちゃったから、1円に泣かされるんだぁ。どうしよう、祟りかな?1円の逆襲?」
妹が変なことを言っているので、妹の方を見る。
妹が、めちゃくちゃあたふたしていた。
変な方向に、お祈りとかし出した。
やっぱり、妹の将来が心配になってきた。
「そんな慌てることじゃないだろ。ただ、消費税が上がっちゃっただけだ」
俺の言葉を聞いた妹は急に、スンとなった。
「確かにそうだね。10%になったんだっけ。確かにそうだよね、急に私に対して、全部の物が1円値上がりする呪いがかけられた、とかなわけないよね!!安心したぁ」
うちの妹は、想像力がすごいらしい。
1円値上がりする呪いってww
そんなわけないけど、受けたとしたら地味に嫌だなぁwww
「うま〇棒買えないってなったら、どうするんだ妹よwww」
「もう!!笑わないでよお兄ちゃん!!」
妹は頬を膨らませながら、抗議の視線を送ってくる。
ハムスターみたいでかわいいw
「じゃあ、コンビニのレジ横に置いてある、10円ガムのガチャガチャする」
妹の可愛さに笑っていたら、妹が不貞腐れたみたいにシュンとなってしまった。
不貞腐れた妹もかわいいw
「じゃあ、お兄ちゃんに聞くけど、お兄ちゃんならどうするの?10円あったらどうするの?」
うまいカウンターパンチがきまったみたいな自慢げな顔をする妹。
「俺は、さっきの貯金した1円と合わせて、11円にしてうま〇棒を買うかな?ww」
適当に返すと、妹は衝撃を受けたみたいだ。
妹は、しばらく口をあんぐりと開けて、止まってしまった。
しばらくして妹は、フリーズから解けた。
「これが1円に対する気持ちの差なの?」
すごい驚いてるらしい。
ボケたつもりなのに、天啓で設けたみたいな顔してる妹可愛いww
「ていうか、さっきの話とは、別の話でしょ!!ちゃんと10円の使い方の話をして!!お兄ちゃんの馬鹿っ」
妹は、俺をぽかぽかと殴り始めた。
「分かったよ分かった。そうだな、お前と一緒にガムのガチャを回すかな?w」
「独創性がない」
妹は、そう不貞腐れてつぶやいた。
それから妹は、興味をなくしたのかスマホに視線を戻した。
妹は、スマホから視線を上げ、こちらに向き直った。
妹は、頬を膨らませて言う。
「えぇ、さっきお兄ちゃん貯金って言ってたじゃん。お兄ちゃんだけできるとかずるい、私も貯金がいい」
ぽかぽかと俺を殴ってくる妹をいさめながら言った。
「いやいや妹よ。10円貯金したからって、大した事はできないぞ。それなら、10円でできることを探して使ったほうが面白くないか?」
妹は、顎に手をやり悩んだふりをしている。
あざといなぁ。
「でもでも、さっきお兄ちゃん言ってたじゃん!!1円を笑うものは1円に泣くって!!だから、10円も大切に貯金すれば、ちりも積もれば山となすっていうし、貯金がいっぱいになるんじゃないの?」
妹は、必死に身振り手振りを駆使して、俺に訴えかけてくる。
その途中で、妹の手が俺の鼻の穴にクリーンヒットした。
痛ってぇな。
さすがの妹でも許さなかったので、とりあえず拳骨を一発お見舞いしてやった。
「確かに、妹の言う通りでもあるんだが、使うことも大切だぞ。昔の10円の価値と今の10円の価値の感じ方は変わるものじゃないか?小学生の時にお駄賃で10円をもらったら、喜んでただろ?でも、今お使いのお駄賃に10円もらったらお前キレるだろ?wwその時大切な10円でも、貯金して後になったらはした金になってるかもしれないんだぞ。大事に思えてるうちに使ってしまうのも一つの手だろ?」
俺は、ペラペラと適当なことを言う。
うちの妹は、ピュアだから簡単に言いくるめられるはずだ。
「確かにそうかも。今のうちに10円を使っておいた方がいいかもだね!!」
ほら、言いくるめられた。
騙されやすすぎない?
お兄ちゃん、妹の将来が心配だよ。
壺とか買わされそうで怖いんだけど。
さすがにスピリチュアルな壺は買わないよね?何か不安になってきちゃった。
「お兄ちゃん何で急に見つめてくるの?無言で見つめられると怖いんだけど…」
妹の心配をしていたら、見つめてしまっていたらしい。
妹がドン引きしてる。
妹の心配をしてあげてただけなのに、悲しい…
「じゃあ、もう一回聞くけど、10円あったら何をするの?」
妹は、足をパタパタと揺らしながら、考え出した。
今度こそ真剣に悩んでいるらしい。
うちの妹は、真剣に悩むと、足をパタパタさせる癖がある。
真剣に悩んでる妹可愛い。
「うーん、どうしようかな?うーん…あ、駄菓子買うかな。うま〇棒とか」
駄菓子かぁ。
食い意地はってる妹らしい解答だけど、あれ?
気になったことがあったのでスマホで素早く調べる。
「妹よ。今、うまい棒って11円らしいぞ」
衝撃的なことに、今ってうま〇棒11円するらしい。
変わっちまったな。
ちょっとだけ寂しい気持ちになった。
「やっぱり、1円を馬鹿にしちゃったから、1円に泣かされるんだぁ。どうしよう、祟りかな?1円の逆襲?」
妹が変なことを言っているので、妹の方を見る。
妹が、めちゃくちゃあたふたしていた。
変な方向に、お祈りとかし出した。
やっぱり、妹の将来が心配になってきた。
「そんな慌てることじゃないだろ。ただ、消費税が上がっちゃっただけだ」
俺の言葉を聞いた妹は急に、スンとなった。
「確かにそうだね。10%になったんだっけ。確かにそうだよね、急に私に対して、全部の物が1円値上がりする呪いがかけられた、とかなわけないよね!!安心したぁ」
うちの妹は、想像力がすごいらしい。
1円値上がりする呪いってww
そんなわけないけど、受けたとしたら地味に嫌だなぁwww
「うま〇棒買えないってなったら、どうするんだ妹よwww」
「もう!!笑わないでよお兄ちゃん!!」
妹は頬を膨らませながら、抗議の視線を送ってくる。
ハムスターみたいでかわいいw
「じゃあ、コンビニのレジ横に置いてある、10円ガムのガチャガチャする」
妹の可愛さに笑っていたら、妹が不貞腐れたみたいにシュンとなってしまった。
不貞腐れた妹もかわいいw
「じゃあ、お兄ちゃんに聞くけど、お兄ちゃんならどうするの?10円あったらどうするの?」
うまいカウンターパンチがきまったみたいな自慢げな顔をする妹。
「俺は、さっきの貯金した1円と合わせて、11円にしてうま〇棒を買うかな?ww」
適当に返すと、妹は衝撃を受けたみたいだ。
妹は、しばらく口をあんぐりと開けて、止まってしまった。
しばらくして妹は、フリーズから解けた。
「これが1円に対する気持ちの差なの?」
すごい驚いてるらしい。
ボケたつもりなのに、天啓で設けたみたいな顔してる妹可愛いww
「ていうか、さっきの話とは、別の話でしょ!!ちゃんと10円の使い方の話をして!!お兄ちゃんの馬鹿っ」
妹は、俺をぽかぽかと殴り始めた。
「分かったよ分かった。そうだな、お前と一緒にガムのガチャを回すかな?w」
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