50 / 88
繋がる 8
しおりを挟む
お互いベッドで横になると、茉莉は腕を颯人の頭の下に置いて腕枕をした。
前髪にかかった髪の毛を、どけてあげる。
颯人は荒い呼吸をしながら、ぐったりしていた。
「…悪い。もう少し、ゆっくりしようと思っていたんだが…」
ガツガツと貪るように抱いてしまっていた。
ごめんね、と軽いキスを何度も頬にした。
「いいよ、俺も激しいセックスが、したかったから」
そう言われると嬉しい。
ちゅっと、颯人のおでこにキスをした。
「ふふっ、くすぐったい」
ご満悦な颯人に、茉莉の性器は元気になってくる。
(落ち着けって!俺、本当に発情し過ぎだろ!)
自身を落ち着かせようと、颯人に話をふる。
颯人に、聞きたい事があった。
「そういえば、裕汰をどうにか振り切って来れたのは、颯人が愁に言ったからだろ?」
「うん。愁に協力してもらった」
「あれは、助かった」
悪い奴ではないが、グイグイとくる行動力は危なすぎて、つい本音を言ってしまった。
「俺が出かけるときも、裕汰が『絶対行かせない』って言うから、窓からつたって降りたし」
「えっ!!?今はAランクの部屋だから、部屋は4階じゃないか!」
「ううん。俺の部屋じゃなくて、奈都(なつ)の部屋からだから、2階」
「奈都って、同じクラスの千里(せんり)奈都?」
「うん。奈都の部屋に行くって言ったら、さすがの裕汰も怖いみたいで部屋に入らなかった」
(…威圧な態度だからなぁ)
奈都は喧嘩っ早いで有名で、元ヤンの臭いがする。
「仲が良いのは、知らなかった」
「あぁ、最近仲良くなった。編みぐるみを作っていたら、『可愛い』って声をかけてくれて」
「編み…?」
「編みぐるみというのは、毛糸で編んだぬいぐるみ。犬とか猫とか」
(…奈都が、編みぐるみで可愛い?想像が出来ない)
う~んと、唸ってしまった。
「奈都は見た目と違って、お母さんだよ」
また、想像が出来ない言葉を颯人が言う。
「お母さん?!」
「うん、すごく世話焼き。だから、裕汰を撒くのに協力してくれたんだ」
(…そいつじゃないだろうな?颯人の好きな奴)
モテモテにはほど遠い気もするが、強い男に男は惚れるかもしれない。
「奈都も、愁も、裕汰も友達だよ」
心の中を見透かされているのか、颯人は否定した。
「そう、か」
安堵した。
颯人が茉莉の胸に、身体を乗せた。
「茉莉、セックスしよ?」
そう言って、茉莉にキスをする。
茉莉は颯人のおねだりに、何度も答えたのだった。
前髪にかかった髪の毛を、どけてあげる。
颯人は荒い呼吸をしながら、ぐったりしていた。
「…悪い。もう少し、ゆっくりしようと思っていたんだが…」
ガツガツと貪るように抱いてしまっていた。
ごめんね、と軽いキスを何度も頬にした。
「いいよ、俺も激しいセックスが、したかったから」
そう言われると嬉しい。
ちゅっと、颯人のおでこにキスをした。
「ふふっ、くすぐったい」
ご満悦な颯人に、茉莉の性器は元気になってくる。
(落ち着けって!俺、本当に発情し過ぎだろ!)
自身を落ち着かせようと、颯人に話をふる。
颯人に、聞きたい事があった。
「そういえば、裕汰をどうにか振り切って来れたのは、颯人が愁に言ったからだろ?」
「うん。愁に協力してもらった」
「あれは、助かった」
悪い奴ではないが、グイグイとくる行動力は危なすぎて、つい本音を言ってしまった。
「俺が出かけるときも、裕汰が『絶対行かせない』って言うから、窓からつたって降りたし」
「えっ!!?今はAランクの部屋だから、部屋は4階じゃないか!」
「ううん。俺の部屋じゃなくて、奈都(なつ)の部屋からだから、2階」
「奈都って、同じクラスの千里(せんり)奈都?」
「うん。奈都の部屋に行くって言ったら、さすがの裕汰も怖いみたいで部屋に入らなかった」
(…威圧な態度だからなぁ)
奈都は喧嘩っ早いで有名で、元ヤンの臭いがする。
「仲が良いのは、知らなかった」
「あぁ、最近仲良くなった。編みぐるみを作っていたら、『可愛い』って声をかけてくれて」
「編み…?」
「編みぐるみというのは、毛糸で編んだぬいぐるみ。犬とか猫とか」
(…奈都が、編みぐるみで可愛い?想像が出来ない)
う~んと、唸ってしまった。
「奈都は見た目と違って、お母さんだよ」
また、想像が出来ない言葉を颯人が言う。
「お母さん?!」
「うん、すごく世話焼き。だから、裕汰を撒くのに協力してくれたんだ」
(…そいつじゃないだろうな?颯人の好きな奴)
モテモテにはほど遠い気もするが、強い男に男は惚れるかもしれない。
「奈都も、愁も、裕汰も友達だよ」
心の中を見透かされているのか、颯人は否定した。
「そう、か」
安堵した。
颯人が茉莉の胸に、身体を乗せた。
「茉莉、セックスしよ?」
そう言って、茉莉にキスをする。
茉莉は颯人のおねだりに、何度も答えたのだった。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説





極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる