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エピローグ
エピローグ 3
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図太い歓声が鳴り止まずに、沸き起こっていた。
皆が何を言っているのか、わからないぐらいの地響きが鳴る。
咲は不安になり、隣の茉莉を見た。
茉莉は咲に頷く。
そして、茉莉の目線は壇上に移動する。
釣られるように咲も目線を、壇上に移動した。
(あっ)
壇上には、愁が立っていた。
(愁の隣に、早く行きたい!)
そう思っていると、茉莉の左手が動いた。
茉莉の右腕を持っている咲の左手に、茉莉の左手が重なる。
隣でも歓声がすごすぎて、声を出しても聞こえないので、咲に合図を送ったみたいだった。
茉莉の方に目線を戻すと、茉莉はもう一度頷いた。
咲は深呼吸をしてから、真っ直ぐ正面を見据えた。
(愁のところに…)
茉莉と一緒にその場で、お辞儀をした。
より一層の歓声が沸き起こる。
体勢を戻して、足下を見た。
結婚式と同様に赤い絨毯が、真っ直ぐに愁のいる祭壇までひかれていた。
茉莉の左手が、咲の左手を軽く握った。
(歩く合図だ!)
2人で一斉に右足を一歩前に出し、その後すぐに左足は右足の横に揃える。
次に左足を一歩前に出し、すぐに右足は左足の横に揃える。
その動作を繰り返し、ゆっくりと祭壇に真っ直ぐ進んでいく。
時間がない中で、茉莉と歩き方の練習をした甲斐があった。
足並みを揃えている姿に、拍手も次々と鳴っていく。
茉莉が咲のスピードに合わせて、ゆっくり歩いてくれているので、とても綺麗に見える。
茉莉の左手が離れた。
さすが生徒会顧問というべきか、場慣れしているのか、茉莉は余裕でその離れた左手でみんなに手を振っている。
近くに来た茉莉と咲に、生徒が大声で言った。
「茉莉ちゃん!姫!!」
「姫、すげ~かわいいっ!」
「茉莉ちゃん今日は何人、色気でダウンさせるんだよ!!」
茉莉がウインクをすると、そこの向きにいた数人が真っ赤になり中には倒れる生徒もいた。
(ま、茉莉ちゃん先生すごい!!)
茉莉の人気はわかっていたが、自分にも声を掛けられている事に咲は驚いていた。
ちょうど体育館の真ん中にスポットライトが当たっている、丸い形の少し広さのある場所には報道部がカメラを持って、こちらを待っていた。
足を止めると、カメラのフラッシュが一斉に光り出す。
終始、笑顔の2人に『目線をこちらに!』とリクエストが言われた。
茉莉の左手が、また咲の左手を軽く握った。
(終わりで、いいのかな?)
一礼をして、また歩き出した。
(愁に近づいて来たっ!)
胸の高まりがすごい。
愁の姿がどんどん近づいてくる。
ようやく、壇上の階段の下にたどり着いた。
上を見上げると、愁は眩しそうに咲を見て、微笑んでいた。
茉莉が咲に、階段を登るように目配せをした。
愁は階段下の咲に、左手を差し出す。
咲は茉莉の右腕を掴んでいた左手を、茉莉の右手の平に持ち替えて階段を上がった。
上がっている最中に、愁の左手を咲の右手で掴み茉莉の手を離した。
愁の右手も咲に伸びてきたので、左手も愁を掴んだ。
両手で握りあい、階段のあと一段の所でスカートの端を踏んだ。
(あっ!)
咲の身体のバランスが崩れた。
皆が何を言っているのか、わからないぐらいの地響きが鳴る。
咲は不安になり、隣の茉莉を見た。
茉莉は咲に頷く。
そして、茉莉の目線は壇上に移動する。
釣られるように咲も目線を、壇上に移動した。
(あっ)
壇上には、愁が立っていた。
(愁の隣に、早く行きたい!)
そう思っていると、茉莉の左手が動いた。
茉莉の右腕を持っている咲の左手に、茉莉の左手が重なる。
隣でも歓声がすごすぎて、声を出しても聞こえないので、咲に合図を送ったみたいだった。
茉莉の方に目線を戻すと、茉莉はもう一度頷いた。
咲は深呼吸をしてから、真っ直ぐ正面を見据えた。
(愁のところに…)
茉莉と一緒にその場で、お辞儀をした。
より一層の歓声が沸き起こる。
体勢を戻して、足下を見た。
結婚式と同様に赤い絨毯が、真っ直ぐに愁のいる祭壇までひかれていた。
茉莉の左手が、咲の左手を軽く握った。
(歩く合図だ!)
2人で一斉に右足を一歩前に出し、その後すぐに左足は右足の横に揃える。
次に左足を一歩前に出し、すぐに右足は左足の横に揃える。
その動作を繰り返し、ゆっくりと祭壇に真っ直ぐ進んでいく。
時間がない中で、茉莉と歩き方の練習をした甲斐があった。
足並みを揃えている姿に、拍手も次々と鳴っていく。
茉莉が咲のスピードに合わせて、ゆっくり歩いてくれているので、とても綺麗に見える。
茉莉の左手が離れた。
さすが生徒会顧問というべきか、場慣れしているのか、茉莉は余裕でその離れた左手でみんなに手を振っている。
近くに来た茉莉と咲に、生徒が大声で言った。
「茉莉ちゃん!姫!!」
「姫、すげ~かわいいっ!」
「茉莉ちゃん今日は何人、色気でダウンさせるんだよ!!」
茉莉がウインクをすると、そこの向きにいた数人が真っ赤になり中には倒れる生徒もいた。
(ま、茉莉ちゃん先生すごい!!)
茉莉の人気はわかっていたが、自分にも声を掛けられている事に咲は驚いていた。
ちょうど体育館の真ん中にスポットライトが当たっている、丸い形の少し広さのある場所には報道部がカメラを持って、こちらを待っていた。
足を止めると、カメラのフラッシュが一斉に光り出す。
終始、笑顔の2人に『目線をこちらに!』とリクエストが言われた。
茉莉の左手が、また咲の左手を軽く握った。
(終わりで、いいのかな?)
一礼をして、また歩き出した。
(愁に近づいて来たっ!)
胸の高まりがすごい。
愁の姿がどんどん近づいてくる。
ようやく、壇上の階段の下にたどり着いた。
上を見上げると、愁は眩しそうに咲を見て、微笑んでいた。
茉莉が咲に、階段を登るように目配せをした。
愁は階段下の咲に、左手を差し出す。
咲は茉莉の右腕を掴んでいた左手を、茉莉の右手の平に持ち替えて階段を上がった。
上がっている最中に、愁の左手を咲の右手で掴み茉莉の手を離した。
愁の右手も咲に伸びてきたので、左手も愁を掴んだ。
両手で握りあい、階段のあと一段の所でスカートの端を踏んだ。
(あっ!)
咲の身体のバランスが崩れた。
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