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らいねこ

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オマケ

アルファポリスだけのオマケ 2

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どうにか天を引き剥がし、咲は愁と手を繋いで部屋に向かっていた。


「愁、僕が天ちゃんに勝手に言ってしまったんだけど…」


さっきの話の事を口にする。


「ん?天とお泊まりの事?良いと思うよ」


「愁も一緒に…」


「いや、それは…しない方が、良いかな」


「でも…」


「天は咲と一緒がいいんだから、俺はお邪魔でしょ?」


「うぅ…ごめんなさい…」


「俺は咲が帰って来てくれるなら、良いんだけど」


「帰って来るよ!絶対、帰る!」


咲が力強く言うと、愁は笑った。


「うん、嬉しい」


フワッとした笑い顔に、咲は胸がキュンキュンと鳴る。


(天ちゃんには悪いけどっ、当分の間は無理…かも)


愁の側にいたくて仕方ない。


(僕、もしかして…独占欲が強いのかも)


急に黙った咲の顔を愁は覗いた。


「…咲、あまり天ばかりと一緒に寝ないでね。俺も咲との時間が欲しいから」


そう言われて、咲の顔は一気に真っ赤になる。


「ひゃい!」


返事が変だが、愁はニコッと笑った。




そうしているうちに、今日から2人で住む部屋に着いた。


咲が住んでいたAランクの部屋よりも大きく、ゴージャスな装飾のドアに驚く。


「わぁーっ、すごいなぁ」


「何だかホテルみたいだね」


愁は持っていた鍵を鍵穴に刺し、ドアを開けた。


玄関も広くて奥行きがある。


茉莉が言っていた通り、壁紙は薄ピンク色になっていた。


「咲、入ろうか」


「う、うん」


玄関でキョロキョロしていると、愁に言われる。


愁は咲の身体をリビングに向けた。


咲が歩き出すと、愁も後を追って歩く。


ドア1枚を隔てて、リビングに着いた。


「わっ、すごい…」


『すごい』しか言い様がない。


リビングのドアを開けたら、やはり今まででの部屋とは違い広々していた。


奥には対面式キッチンがあり、部屋が3つある。


「一応、1人ずつの部屋もあるみたいだよ。荷物があるからだと思うけど」


愁が説明してくれる。


咲は様子を見る為に歩き出し、何となく今いる所の近くの部屋のドアを開けた。


「っ!!」


そこは、大きなベッドが置いてある寝室。


(そ、そっか!今日から愁と一緒に、寝て!)


改まって、1つしかないベッドを見てしまうと意識してしまう。


(もしかして、寝相悪いかも!あっ、いびきをかいているかも!天ちゃんに聞いとけば良かった!!)


サーッと青ざめて、咲はスマホを取り出す。


しかし、愁がいるのにそんな事を聞けるはずもなく、スマホをしまったのだった。







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