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第五章 装束
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街の銀杏が色づき、風に舞うようになったこの季節。カミーユは仕事に追われていた。
クリスマスのパーティー用ドレスの依頼が沢山来ていたのだ。
朝食すらもスープでしのぎ、なんとか最後の依頼品をギュスターヴに納品しに行って貰い、一段落付いた所だ。
暫く依頼を受けるのは休もうというギュスターヴの言葉に、疲労で真っ青な顔をしたカミーユは素直に従う。
仕事が片付き、カミーユは弟二人が心配する中、二日程泥のように眠り続けた。
そして休日三日目。カミーユは何とか体力が戻ってきた様で、明るい仕事場で読書などもする様になった。
その矢先の事だった。
仕事場に慌てた様子で駆け込んできた貴婦人が一人。アヴェントゥリーナだ。
店先で、いつもの様な朗らかな雰囲気を全く感じさせす、こわばった顔をしているアヴェントゥリーナの話を聞いたギュスターヴは、カミーユに確認を取る。
「兄貴、アヴェントゥリーナ様が依頼したい物が有るって仰ってるんだけど、出来そう?
急ぎの物らしいんだ」
「物と納期に寄るけど、どんな依頼?」
未だ疲れが抜けきっていない顔でカミーユがそう訊ねると、ギュスターヴの口から信じられない言葉が出てきた。
「息子さんの死装束を作って欲しいって……
医者曰く、今の気候なら一週間は腐らずに持つかもしれないらしいんだけど」
思わずカミーユの身体にしびれが走る。
『いつか一緒に色々やりましょう』
あの時の小さな約束。
あの『いつか』は、もう来ないのだ。
ギュスターヴの言葉を聞いたカミーユは、直接アヴェントゥリーナと話をすると言って応接間へと向かう。
応接間に入るなり、カミーユはこう言った。
「アヴェントゥリーナ様、お話は先程ギュスターヴから聞きました。
息子さんの死装束を、一週間以内で作って欲しいという依頼ですね?」
「そうなの。
前にカミーユ君に作って貰った服を気に入ってたみたいだから、最期にカミーユ君の作った服を着せてあげたいと思って……」
大切な一人息子を失ったのが、悲しくて仕方ないのであろう。時折言葉を詰まらせ、涙ながらにそう語るアヴェントゥリーナ。
その目の前に、カミーユは指を四本立てて突きつけ、重い声で言う。
「承るのに条件が四つあります。
一つ目は、ミシンで縫製させて戴きます。
二つ目は、刺繍などの装飾は付けられません。
三つ目は、前に取った型紙で作ります。
四つ目は、特急料金を戴きます。
この条件を飲めますか?」
真剣な顔でそう言うカミーユに、アヴェントゥリーナは涙を拭い、迷わずに答える。
「わかったわ。
その条件でよろしくお願いします」
声を震わせながら頭を下げるアヴェントゥリーナに、カミーユは一言、承りました。と答え、早速作業場へと入っていった。
それからと言う物、カミーユはアヴェントゥリーナの息子の死装束を縫い続けた。
朝食も、昼食も、夕食もスープで済ませ、睡眠も仮眠程度だった。
その様子を見ていたアルフォンスは、流石にカミーユにこう食って掛かった。
「カミーユ兄ちゃん、急ぎの仕事なのはわかるけど、納期一週間だったらミシン使えばそんなに根詰めなくても出来上がるだろ?
もう少し休めよ!」
その言葉に、カミーユは意思の籠もった声でこう返す。
「三日だ」
「え?」
「三日で仕上げる」
どうしてそこまで短期間で済まそうとするのか、アルフォンスには一瞬解らなかった。
だが、少しだけ考えて思い当たる事があった。
遺体のコンディションが少しでも良い内に葬儀が出来る様に、三日で仕上げると言っているのだろう。
カミーユは、両親の葬儀に出られなかった。そして、今でもその事を悔やみ続けている。
だからこそ、他の人の葬儀を少しでも良い物にしようと必死なのだ。
無我夢中で作業を進めて三日目の昼、カミーユはアルフォンスに言った通り、死装束を完成させていた。
いつもなら依頼品はギュスターヴが一人で届けに行くのだが、今回に限って、わざわざ髪を梳き、作業中に伸びた無精髭もきっちりと剃り、ネクタイとベストとジャケットで身嗜みを整えてカミーユが同行した。
アヴェントゥリーナの家に着くと、屋敷の中へと通された。
天井の高い白い壁も、壁に据えられた華奢なランプも、天井から吊された豪華なシャンデリアも、床に敷かれている色鮮やかなカーペットも、きっと本来は華やかな物なのだろう。
けれども今は、全てが涙に濡れている様に感じた。
通された応接間で依頼品を渡すと、毎日の様に様子を見に来ているという父親と、息子の友人が早速死装束を着せると言い出した。
カミーユとしても、無事に着られている所を確認したいので、着せ付けている間他の部屋で待っていて良いかどうかをアヴェントゥリーナに訊ねる。
すると、アヴェントゥリーナと息子の婚約者と一緒にお茶でも飲みながら待とうという事になった。
息子が生前どんな人だったのか、そんな話をしながらお茶を飲んでいる訳なのだが、話題に加わっているギュスターヴとは対照的に、カミーユは一言も喋らずに、震える手でスコーンを囓っている。
その様子を見たギュスターヴは、これは相当疲れているから家に帰ったら寝かし付けないと。等と考える。
そうこうしている内に死装束の着せ付けが終わった様で、メイドが呼びに来た。
ふらふらと立ち上がるカミーユの事を心配しながら息子の部屋に行くと、前に採寸した時よりも痩せたのか、少しゆとりが多めな死装束に身を包んだ息子が横たわっていた。
それを見て、アヴェントゥリーナは涙を流す。
「カミーユ君、本当にありがとう。
これでこの子を安心して天国に送れるわ」
「有り難いお言葉です。
こちらこそ難しい条件をいくつも出してしまっていたのに、それでも依頼して戴けたのは恐縮です」
これで安心して葬儀の準備が出来ると言って、アヴェントゥリーナは通常の二倍の報酬をカミーユとギュスターヴに手渡し、玄関まで送り出し、暫く見送った後屋敷の扉を閉じる。
ようやく一仕事終わった。
そう思いギュスターヴがカミーユに声をかけようとしたその瞬間、崩れる様にカミーユがその場に倒れた。
「兄貴、どうしたんだよ兄貴!」
揺すっても、頬を叩いても返事は無い。
もしかして眠っているのかとも思ったが、寝息は聞こえない。
しかしかろうじて呼吸はしている様なので、ギュスターヴはカミーユを背負って、いつもアルフォンスがアドバイスをもらいに行く町医者の元へと向かった。
「お話を伺う限りでは、疲れすぎているのでしょう。
家のベッドでゆっくりと寝かせた後、たっぷり食事をさせてあげて下さい」
医者の診断はそう言った物で、ギュスターヴもアルフォンスも、カミーユが目覚めればいつも通りに戻ると一安心した。
しかし、カミーユは家に帰ってきてから丸一日眠り続けている。
憔悴しきった顔で眠るカミーユを見て、もしかしたらもう目を覚まさないのでは無いか。そう心配になった二人は、呼吸が途絶えていないかどうかを交代で見張っていた。
そして眠り始めてから三日目の昼、カミーユはゆっくりと瞼を開いた。
その事に気付いたアルフォンスは安堵と喜びを抱えて、すかさずギュスターヴに報告しに行き、台所で食事の準備を始める。
アルフォンスと入れ替えでやってきたギュスターヴが、カミーユにこう言う。
「兄貴、アルが今飯作ってるからベッドから出ようぜ」
するとカミーユは、少し不思議そうな顔をした後、腕だけで上半身を起こし俯いてこう言った。
「脚が、動かない」
それ以来、カミーユは車椅子で生活する事になった。
脚が動かなくなった原因は、解らない。
ただ、脚が動かなくては仕立て屋の仕事は出来ない。
不幸中の幸いか、やりかけの仕事は無かったので、信用問題に関わる事は無かった。
仕立てが出来なくなったカミーユは、それ以降小さな手刺繍を仕事にして生計を立てる様になった。
昼間の明るい内は刺繍の仕事を、暗くランプの明かりしか無い夜は読書をする日々。
そんな様子を見て、脚の動いていた時期と比べカミーユの労働時間が減った事に、弟二人は少しだけ安心した。
ある日の事、カミーユが紙に何かを書いていた。
何を書いているのかとアルフォンスが訊くと、色々な本を読んでいる内に自分も物語を書いてみたくなったのだと言う。
「そっかぁ、カミーユ兄ちゃんも趣味らしい物が出来て良かったなぁ」
そう言ってアルフォンスは笑顔を浮かべる。
カミーユのその話をギュスターヴにもすると、出来上がったら是非とも読ませて欲しいと言いだした。
「うん。出来上がったら読んで欲しいな」
そう微笑んで言ったカミーユの物語が出来上がったかどうか、それはこの三兄弟だけの秘密。
クリスマスのパーティー用ドレスの依頼が沢山来ていたのだ。
朝食すらもスープでしのぎ、なんとか最後の依頼品をギュスターヴに納品しに行って貰い、一段落付いた所だ。
暫く依頼を受けるのは休もうというギュスターヴの言葉に、疲労で真っ青な顔をしたカミーユは素直に従う。
仕事が片付き、カミーユは弟二人が心配する中、二日程泥のように眠り続けた。
そして休日三日目。カミーユは何とか体力が戻ってきた様で、明るい仕事場で読書などもする様になった。
その矢先の事だった。
仕事場に慌てた様子で駆け込んできた貴婦人が一人。アヴェントゥリーナだ。
店先で、いつもの様な朗らかな雰囲気を全く感じさせす、こわばった顔をしているアヴェントゥリーナの話を聞いたギュスターヴは、カミーユに確認を取る。
「兄貴、アヴェントゥリーナ様が依頼したい物が有るって仰ってるんだけど、出来そう?
急ぎの物らしいんだ」
「物と納期に寄るけど、どんな依頼?」
未だ疲れが抜けきっていない顔でカミーユがそう訊ねると、ギュスターヴの口から信じられない言葉が出てきた。
「息子さんの死装束を作って欲しいって……
医者曰く、今の気候なら一週間は腐らずに持つかもしれないらしいんだけど」
思わずカミーユの身体にしびれが走る。
『いつか一緒に色々やりましょう』
あの時の小さな約束。
あの『いつか』は、もう来ないのだ。
ギュスターヴの言葉を聞いたカミーユは、直接アヴェントゥリーナと話をすると言って応接間へと向かう。
応接間に入るなり、カミーユはこう言った。
「アヴェントゥリーナ様、お話は先程ギュスターヴから聞きました。
息子さんの死装束を、一週間以内で作って欲しいという依頼ですね?」
「そうなの。
前にカミーユ君に作って貰った服を気に入ってたみたいだから、最期にカミーユ君の作った服を着せてあげたいと思って……」
大切な一人息子を失ったのが、悲しくて仕方ないのであろう。時折言葉を詰まらせ、涙ながらにそう語るアヴェントゥリーナ。
その目の前に、カミーユは指を四本立てて突きつけ、重い声で言う。
「承るのに条件が四つあります。
一つ目は、ミシンで縫製させて戴きます。
二つ目は、刺繍などの装飾は付けられません。
三つ目は、前に取った型紙で作ります。
四つ目は、特急料金を戴きます。
この条件を飲めますか?」
真剣な顔でそう言うカミーユに、アヴェントゥリーナは涙を拭い、迷わずに答える。
「わかったわ。
その条件でよろしくお願いします」
声を震わせながら頭を下げるアヴェントゥリーナに、カミーユは一言、承りました。と答え、早速作業場へと入っていった。
それからと言う物、カミーユはアヴェントゥリーナの息子の死装束を縫い続けた。
朝食も、昼食も、夕食もスープで済ませ、睡眠も仮眠程度だった。
その様子を見ていたアルフォンスは、流石にカミーユにこう食って掛かった。
「カミーユ兄ちゃん、急ぎの仕事なのはわかるけど、納期一週間だったらミシン使えばそんなに根詰めなくても出来上がるだろ?
もう少し休めよ!」
その言葉に、カミーユは意思の籠もった声でこう返す。
「三日だ」
「え?」
「三日で仕上げる」
どうしてそこまで短期間で済まそうとするのか、アルフォンスには一瞬解らなかった。
だが、少しだけ考えて思い当たる事があった。
遺体のコンディションが少しでも良い内に葬儀が出来る様に、三日で仕上げると言っているのだろう。
カミーユは、両親の葬儀に出られなかった。そして、今でもその事を悔やみ続けている。
だからこそ、他の人の葬儀を少しでも良い物にしようと必死なのだ。
無我夢中で作業を進めて三日目の昼、カミーユはアルフォンスに言った通り、死装束を完成させていた。
いつもなら依頼品はギュスターヴが一人で届けに行くのだが、今回に限って、わざわざ髪を梳き、作業中に伸びた無精髭もきっちりと剃り、ネクタイとベストとジャケットで身嗜みを整えてカミーユが同行した。
アヴェントゥリーナの家に着くと、屋敷の中へと通された。
天井の高い白い壁も、壁に据えられた華奢なランプも、天井から吊された豪華なシャンデリアも、床に敷かれている色鮮やかなカーペットも、きっと本来は華やかな物なのだろう。
けれども今は、全てが涙に濡れている様に感じた。
通された応接間で依頼品を渡すと、毎日の様に様子を見に来ているという父親と、息子の友人が早速死装束を着せると言い出した。
カミーユとしても、無事に着られている所を確認したいので、着せ付けている間他の部屋で待っていて良いかどうかをアヴェントゥリーナに訊ねる。
すると、アヴェントゥリーナと息子の婚約者と一緒にお茶でも飲みながら待とうという事になった。
息子が生前どんな人だったのか、そんな話をしながらお茶を飲んでいる訳なのだが、話題に加わっているギュスターヴとは対照的に、カミーユは一言も喋らずに、震える手でスコーンを囓っている。
その様子を見たギュスターヴは、これは相当疲れているから家に帰ったら寝かし付けないと。等と考える。
そうこうしている内に死装束の着せ付けが終わった様で、メイドが呼びに来た。
ふらふらと立ち上がるカミーユの事を心配しながら息子の部屋に行くと、前に採寸した時よりも痩せたのか、少しゆとりが多めな死装束に身を包んだ息子が横たわっていた。
それを見て、アヴェントゥリーナは涙を流す。
「カミーユ君、本当にありがとう。
これでこの子を安心して天国に送れるわ」
「有り難いお言葉です。
こちらこそ難しい条件をいくつも出してしまっていたのに、それでも依頼して戴けたのは恐縮です」
これで安心して葬儀の準備が出来ると言って、アヴェントゥリーナは通常の二倍の報酬をカミーユとギュスターヴに手渡し、玄関まで送り出し、暫く見送った後屋敷の扉を閉じる。
ようやく一仕事終わった。
そう思いギュスターヴがカミーユに声をかけようとしたその瞬間、崩れる様にカミーユがその場に倒れた。
「兄貴、どうしたんだよ兄貴!」
揺すっても、頬を叩いても返事は無い。
もしかして眠っているのかとも思ったが、寝息は聞こえない。
しかしかろうじて呼吸はしている様なので、ギュスターヴはカミーユを背負って、いつもアルフォンスがアドバイスをもらいに行く町医者の元へと向かった。
「お話を伺う限りでは、疲れすぎているのでしょう。
家のベッドでゆっくりと寝かせた後、たっぷり食事をさせてあげて下さい」
医者の診断はそう言った物で、ギュスターヴもアルフォンスも、カミーユが目覚めればいつも通りに戻ると一安心した。
しかし、カミーユは家に帰ってきてから丸一日眠り続けている。
憔悴しきった顔で眠るカミーユを見て、もしかしたらもう目を覚まさないのでは無いか。そう心配になった二人は、呼吸が途絶えていないかどうかを交代で見張っていた。
そして眠り始めてから三日目の昼、カミーユはゆっくりと瞼を開いた。
その事に気付いたアルフォンスは安堵と喜びを抱えて、すかさずギュスターヴに報告しに行き、台所で食事の準備を始める。
アルフォンスと入れ替えでやってきたギュスターヴが、カミーユにこう言う。
「兄貴、アルが今飯作ってるからベッドから出ようぜ」
するとカミーユは、少し不思議そうな顔をした後、腕だけで上半身を起こし俯いてこう言った。
「脚が、動かない」
それ以来、カミーユは車椅子で生活する事になった。
脚が動かなくなった原因は、解らない。
ただ、脚が動かなくては仕立て屋の仕事は出来ない。
不幸中の幸いか、やりかけの仕事は無かったので、信用問題に関わる事は無かった。
仕立てが出来なくなったカミーユは、それ以降小さな手刺繍を仕事にして生計を立てる様になった。
昼間の明るい内は刺繍の仕事を、暗くランプの明かりしか無い夜は読書をする日々。
そんな様子を見て、脚の動いていた時期と比べカミーユの労働時間が減った事に、弟二人は少しだけ安心した。
ある日の事、カミーユが紙に何かを書いていた。
何を書いているのかとアルフォンスが訊くと、色々な本を読んでいる内に自分も物語を書いてみたくなったのだと言う。
「そっかぁ、カミーユ兄ちゃんも趣味らしい物が出来て良かったなぁ」
そう言ってアルフォンスは笑顔を浮かべる。
カミーユのその話をギュスターヴにもすると、出来上がったら是非とも読ませて欲しいと言いだした。
「うん。出来上がったら読んで欲しいな」
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