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第九章 ネイルかわいい
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今日もお店の営業時間が終わって、商品の整理も終わって桐和に新作のネイルを塗りたいと言われた。
「今回のはジェルネイルなんですけど」
「それなら結構長持ちするね」
前回のネイルは三日ほどで落としてしまってそれからずっとなにも塗っていなかったので久しぶりだ。ネイルポリッシュだと簡単に落とせて手軽な代わりにあまり長持ちしない。一方、ジェルネイルは落とすのが大変な代わりに長持ちするので今回はしばらくネイルを楽しめそうだ。
いつものように桐和が僕の爪を爪ヤスリで整えてから、ベースコートを塗ってLEDライトで硬化させ、ジェルネイルを塗る。今日のはすこしくすんだ白で、こんな色がトレードマークの文庫があったなぁ。と、硬化させている間にぼんやりと思う。透明なトップコートを塗って右手の人差し指と左手の薬指にワンポイントで押し花を入れて、硬化させ、トップコートを重ねて塗る。それをまた硬化させたら出来上がりだ。
「わー、今回もかわいい。ありがとー」
僕がお礼を言うと、桐和はにこりと笑ってこう返す。
「いえ、こちらこそ新作を試させてもらってありがたいです」
ネイルが完成したところで、作業場から荷物を持ってきて電気を消してお店を出る。今日はサクラが定時で帰れたとメッセージが来てたので、早めに真っ直ぐ帰ろう。
「ただいまー」
家に帰って洗面所で手を洗い居間に行くと、丁度サクラが出来上がった晩ごはんを並べているところだった。
「おかえりー。今日もお疲れさま」
挨拶もそこそこにテーブルに着いていただきますをする。今日の晩ごはんは生姜焼きと余り物野菜をとにかく入れたのだろうなという感じのお味噌汁、それに今朝炊いた残りの麦ごはんだ。
サクラと今日あったこととかの話をしながらごはんを食べていると、ふとサクラがごはんを食べる手を止めて僕の手をじっと見た。
「そういえば、今日も桐和さんにネイルしてもらったの?」
「うん。やっぱり気づいた?」
「その色もいいね。かわいい。
今回のは長持ちしそう?」
「ジェルネイルだから一ヶ月は持つと思うよ」
やっぱり、こういう細かいところに気づいてもらえるのはうれしいし、かわいいと言ってもらえるのもうれしい。
ごきげんなままごはんを食べ終わって、洗い物をしながら手元を見る。
やっぱりジェルネイルは丈夫だなぁ。
翌日、出勤してもろもろの作業をしてからお店を開けると、そんなに間を置かずにビタミンカラーのワンピースを着た理奈さんがやって来た。
「ミツキさん、桐和さん、遊びに来たよー」
その声に僕と桐和はにっこり笑って返す。
「いらっしゃいませー」
「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくり」
すると、理奈さんはすぐさまに僕の手元を見てこう言った。
「あ、ミツキさんまたネイルしてもらったんだ。かわいいー」
「えへへー、今回は押し花入りです」
僕が手を胸の高さに上げて理奈さんに見せると、理奈さんはまじまじとそれを見ながら言葉を続ける。
「いいなぁ、私も桐和さんにネイルしてもらいたい」
その言葉に、桐和はすこし困ったように返す。
「僕としてもやりたいのはやまやまなのですが、お店の営業中は難しいですね」
理奈さんも難しい顔をする。
「それだとやってもらうの難しいよね。個人的に会ってやってもらうっていうのもやりづらいし」
それを聞いて、僕はお店の中をぐるっと見渡してから言う。
「今度お店の中に小さくネイルのコーナー作っちゃう? 資格も取ったし、副業としてやっても良いと思うけど」
それを聞いて、桐和は驚いたような顔をする。
「いいのですか? たしかに、このお店の就業規約に副業禁止とはありませんでしたが」
まさか積極的に副業を勧められるとは思っていなかったのだろう。そんな桐和に、僕はぱたぱたと手を振ってこう返す。
「副業があった方がもしもの時に安心でしょ。経理とかは自分でやってもらうけど」
「それもそうですね。それなら、そのうちその話を詰めましょう」
僕と桐和の話を聞いていた理奈さんが、にっと笑って僕達に言う。
「その時を楽しみにしてるね」
それから、店内を見たいとのことで柄タイツのコーナーへと移動していった。
すこしの間理奈さんのようすを見ていたら、また入り口のガラスのドアが開いた。
「ミツキさん、桐和さんこんちはー」
そう言って入って来たのは、ゆるっとしたカットソーに、以前このお店で買ったハーフパンツを合わせているイツキさんだった。
「イツキさんいらっしゃいませー」
「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくり」
僕と桐和が軽く挨拶を返すと、イツキさんは僕の爪を見て感心したように言う。
「ミツキさんまたネイルしてるんだ。
結構マメにやってるけど、手入れ大変じゃない?」
それを聞いて、僕はぱたぱたと手を振る。
「お手入れは大体桐和がやってくれるんで、僕はハンドクリーム塗るくらいですよ」
「そうなん?」
「あとは爪が伸びたときに爪ヤスリでやするくらいですかね」
僕の言葉を聞いて、イツキさんはまたじっと僕の爪を見る。
「オレでもネイルってできるかな?」
イツキさんの呟きに、桐和がにっこりと笑って返す。
「店長が副業をして良いと言ってくれたので、そのうち機会があったら整え方を教えますよ」
「マジで? やった」
うれしそうにイツキさんがガッツポーズを取って、それから、手を開いて自分の手の爪を見ている。
「なんかさー、ネイルって男が塗るのはどうなの? ってはじめは思ってたんだけど、ミツキさんが塗ってるの見てたらオレも塗ってみたくなっちゃってさ」
それを聞いた桐和は、にこにことしながらイツキさんに話し掛ける。
「乾くまでじっとしていられるのでしたら、安いネイルポリッシュもたくさんあるので試してみてはどうでしょう。
乾くのが早いタイプものものも最近は多いですし」
桐和の言葉に、イツキさんはそういえば。と言った顔をする。
「確かに、ドラッグストアの化粧品コーナーにも結構並んでるよな。
えー、今度試してみようかな」
「ぜひ、試してみて下さい」
自分の爪を見ながら、イツキさんは桐和に訊ねる。
「でも、ネイル塗るのにどんなの揃えればいいの?」
それはもっともな疑問だろう。ネイルについての情報を積極的に取りに行く男性は少ないから、イツキさんがその辺りに疎くても不思議はない。イツキさんの質問に、桐和は指を折りながら答える。
「そうですね、ベースコートと塗りたいネイルポリッシュ、それにトップコートがあれば十分です」
「塗る順番とかある?」
「ベースコートを塗って乾いたらネイルポリッシュを、それが乾いたらトップコートですね。くれぐれも乾くまで触らないように気をつけて」
「なるほどなー」
それから、ネイルポリッシュを乾かしているときに触らないよう爪をガードするグッズもあるという話をしていたら、店内の服を見ていた理奈さんがちらちらとこちらを見ていた。
「ミツキさん、これ試着したいんだけどいいかな?」
「あ、試着ですか。どうぞー」
僕がすかさず理奈さんを試着室に通し、一歩下がって試着が終わるのを待つ。理奈さんが着替えている間、カーテン越しに声が聞こえてきた。
「そういえば、今度桐和さんが推してるメーカーの新作アイシャドウ出るじゃん。あれ気になるんだよね」
「あー、あれ良いラメ感ですよね」
理奈さんと僕とでそんな話をしていると、後ろからイツキさんの声が聞こえてきた。
「なんか、話聞いてるとメイクも気になってくるな……」
その言葉に桐和が返す。
「してみればいいじゃないですか。僕も店長もいつもしてますし」
「えっ? メイクしてんの?」
やっぱり気づかれてなかったか。でも、メイクも楽しいしイツキさんにも試して欲しいな。
「今回のはジェルネイルなんですけど」
「それなら結構長持ちするね」
前回のネイルは三日ほどで落としてしまってそれからずっとなにも塗っていなかったので久しぶりだ。ネイルポリッシュだと簡単に落とせて手軽な代わりにあまり長持ちしない。一方、ジェルネイルは落とすのが大変な代わりに長持ちするので今回はしばらくネイルを楽しめそうだ。
いつものように桐和が僕の爪を爪ヤスリで整えてから、ベースコートを塗ってLEDライトで硬化させ、ジェルネイルを塗る。今日のはすこしくすんだ白で、こんな色がトレードマークの文庫があったなぁ。と、硬化させている間にぼんやりと思う。透明なトップコートを塗って右手の人差し指と左手の薬指にワンポイントで押し花を入れて、硬化させ、トップコートを重ねて塗る。それをまた硬化させたら出来上がりだ。
「わー、今回もかわいい。ありがとー」
僕がお礼を言うと、桐和はにこりと笑ってこう返す。
「いえ、こちらこそ新作を試させてもらってありがたいです」
ネイルが完成したところで、作業場から荷物を持ってきて電気を消してお店を出る。今日はサクラが定時で帰れたとメッセージが来てたので、早めに真っ直ぐ帰ろう。
「ただいまー」
家に帰って洗面所で手を洗い居間に行くと、丁度サクラが出来上がった晩ごはんを並べているところだった。
「おかえりー。今日もお疲れさま」
挨拶もそこそこにテーブルに着いていただきますをする。今日の晩ごはんは生姜焼きと余り物野菜をとにかく入れたのだろうなという感じのお味噌汁、それに今朝炊いた残りの麦ごはんだ。
サクラと今日あったこととかの話をしながらごはんを食べていると、ふとサクラがごはんを食べる手を止めて僕の手をじっと見た。
「そういえば、今日も桐和さんにネイルしてもらったの?」
「うん。やっぱり気づいた?」
「その色もいいね。かわいい。
今回のは長持ちしそう?」
「ジェルネイルだから一ヶ月は持つと思うよ」
やっぱり、こういう細かいところに気づいてもらえるのはうれしいし、かわいいと言ってもらえるのもうれしい。
ごきげんなままごはんを食べ終わって、洗い物をしながら手元を見る。
やっぱりジェルネイルは丈夫だなぁ。
翌日、出勤してもろもろの作業をしてからお店を開けると、そんなに間を置かずにビタミンカラーのワンピースを着た理奈さんがやって来た。
「ミツキさん、桐和さん、遊びに来たよー」
その声に僕と桐和はにっこり笑って返す。
「いらっしゃいませー」
「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくり」
すると、理奈さんはすぐさまに僕の手元を見てこう言った。
「あ、ミツキさんまたネイルしてもらったんだ。かわいいー」
「えへへー、今回は押し花入りです」
僕が手を胸の高さに上げて理奈さんに見せると、理奈さんはまじまじとそれを見ながら言葉を続ける。
「いいなぁ、私も桐和さんにネイルしてもらいたい」
その言葉に、桐和はすこし困ったように返す。
「僕としてもやりたいのはやまやまなのですが、お店の営業中は難しいですね」
理奈さんも難しい顔をする。
「それだとやってもらうの難しいよね。個人的に会ってやってもらうっていうのもやりづらいし」
それを聞いて、僕はお店の中をぐるっと見渡してから言う。
「今度お店の中に小さくネイルのコーナー作っちゃう? 資格も取ったし、副業としてやっても良いと思うけど」
それを聞いて、桐和は驚いたような顔をする。
「いいのですか? たしかに、このお店の就業規約に副業禁止とはありませんでしたが」
まさか積極的に副業を勧められるとは思っていなかったのだろう。そんな桐和に、僕はぱたぱたと手を振ってこう返す。
「副業があった方がもしもの時に安心でしょ。経理とかは自分でやってもらうけど」
「それもそうですね。それなら、そのうちその話を詰めましょう」
僕と桐和の話を聞いていた理奈さんが、にっと笑って僕達に言う。
「その時を楽しみにしてるね」
それから、店内を見たいとのことで柄タイツのコーナーへと移動していった。
すこしの間理奈さんのようすを見ていたら、また入り口のガラスのドアが開いた。
「ミツキさん、桐和さんこんちはー」
そう言って入って来たのは、ゆるっとしたカットソーに、以前このお店で買ったハーフパンツを合わせているイツキさんだった。
「イツキさんいらっしゃいませー」
「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくり」
僕と桐和が軽く挨拶を返すと、イツキさんは僕の爪を見て感心したように言う。
「ミツキさんまたネイルしてるんだ。
結構マメにやってるけど、手入れ大変じゃない?」
それを聞いて、僕はぱたぱたと手を振る。
「お手入れは大体桐和がやってくれるんで、僕はハンドクリーム塗るくらいですよ」
「そうなん?」
「あとは爪が伸びたときに爪ヤスリでやするくらいですかね」
僕の言葉を聞いて、イツキさんはまたじっと僕の爪を見る。
「オレでもネイルってできるかな?」
イツキさんの呟きに、桐和がにっこりと笑って返す。
「店長が副業をして良いと言ってくれたので、そのうち機会があったら整え方を教えますよ」
「マジで? やった」
うれしそうにイツキさんがガッツポーズを取って、それから、手を開いて自分の手の爪を見ている。
「なんかさー、ネイルって男が塗るのはどうなの? ってはじめは思ってたんだけど、ミツキさんが塗ってるの見てたらオレも塗ってみたくなっちゃってさ」
それを聞いた桐和は、にこにことしながらイツキさんに話し掛ける。
「乾くまでじっとしていられるのでしたら、安いネイルポリッシュもたくさんあるので試してみてはどうでしょう。
乾くのが早いタイプものものも最近は多いですし」
桐和の言葉に、イツキさんはそういえば。と言った顔をする。
「確かに、ドラッグストアの化粧品コーナーにも結構並んでるよな。
えー、今度試してみようかな」
「ぜひ、試してみて下さい」
自分の爪を見ながら、イツキさんは桐和に訊ねる。
「でも、ネイル塗るのにどんなの揃えればいいの?」
それはもっともな疑問だろう。ネイルについての情報を積極的に取りに行く男性は少ないから、イツキさんがその辺りに疎くても不思議はない。イツキさんの質問に、桐和は指を折りながら答える。
「そうですね、ベースコートと塗りたいネイルポリッシュ、それにトップコートがあれば十分です」
「塗る順番とかある?」
「ベースコートを塗って乾いたらネイルポリッシュを、それが乾いたらトップコートですね。くれぐれも乾くまで触らないように気をつけて」
「なるほどなー」
それから、ネイルポリッシュを乾かしているときに触らないよう爪をガードするグッズもあるという話をしていたら、店内の服を見ていた理奈さんがちらちらとこちらを見ていた。
「ミツキさん、これ試着したいんだけどいいかな?」
「あ、試着ですか。どうぞー」
僕がすかさず理奈さんを試着室に通し、一歩下がって試着が終わるのを待つ。理奈さんが着替えている間、カーテン越しに声が聞こえてきた。
「そういえば、今度桐和さんが推してるメーカーの新作アイシャドウ出るじゃん。あれ気になるんだよね」
「あー、あれ良いラメ感ですよね」
理奈さんと僕とでそんな話をしていると、後ろからイツキさんの声が聞こえてきた。
「なんか、話聞いてるとメイクも気になってくるな……」
その言葉に桐和が返す。
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