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第六章 モデル事務所を教えて
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しばらく前から取りかかっていた、次のシーズンの新作サンプルがようやく仕上がった。うちのお店は毎シーズン、そこそこの数の新作を出しているのでサンプルを作るだけでも大変だった。
なんでそんなに毎シーズンたくさんの数を出しているかというと、うちのお店のコンセプトとして、ユニセックスでサイズ幅も広めというのがあり、男女兼用かつ様々な体型に対応できるよう、サイズごとに手を変え品を変えデザインを変え、種類を揃えているのだ。
サンプルの製作途中で何度もパターンに修正を入れたり、生地の組み合わせ違いで作ったりと試行錯誤したけど、ようやくひとつめの山を越えた感じだ。
もっとも、今後アパレルショップを続けていくなら、この山は絶え間なく来るのだけれども。
さて、サンプルも出来上がったし宣伝用の写真を撮りたい。普通サイズはいつものモデル事務所のモデルさんに頼むとして、小さいサイズと大きいサイズをどうしよう。
トルソーに着せたサンプルを見ながら考えていると、店頭から桐和が覗き込んで声を掛けてきた。
「店長、サンプルは仕上がりましたか?」
ミシンの音がしなくなってしばらく経ったから、気になってようすを見てみたようだ。
「うん。仕上がったんだけど、宣伝用写真の撮影どうしようって思って」
桐和の言葉に僕がそう返すと、桐和は斜め上を見てからこう答える。
「大きいサイズと小さいサイズが問題ですからね……
今まで通り知り合いに頼みますか?」
「うーん……」
そう、今までは小さいサイズと大きいサイズは知り合いのつてを辿って知り合いに頼んでいた。もちろん、モデル料は支払ってのことだけれども。
でも、いつまでも知り合いにばかりモデルを頼んでいるわけにもいかない。知り合いは本職が別にあるし、こういうことは本職のモデルさんに頼むのがなにかと都合が良いのはわかっているのだ。
「知り合いに頼んでばっかりだと、今後が困る気がして」
「ああ、それはそう……」
僕と桐和とでそう話していると、店頭から入り口が開く音が微かに聞こえた。僕と桐和は慌てて店頭に出る。
「あれ? ミツキさんも桐和さんも取り込み中だった?」
そう言って声を掛けてきたのは、ミントグリーンとピンクのグラデーションのくるくるの髪をふた結いにした女性で、過去にこのお店で出した黄色いブラウスと他のお店で買ったらしい大きな水色の水玉模様のフレアミニスカートを着ている。このお店の常連さんだ。
「すいませんね理奈さん。特に取り込み中というわけじゃなかったんですけど、ちょっとお客さんが途切れて油断してましたー」
僕がにっこり笑ってそう言うと、理奈さんと呼んだお客さんは、くすくすと笑う。
「あいかわらずこのお店はマイペースだなぁ。まぁ、そこがいいんだけど」
そんなやりとりをしていたら、桐和にちらりと見られる。それではっと思い出した。理奈さんは仕事柄、モデルさん達にも顔が広いはずだ。なので、僕は思い切ってこの話を出した。
「そういえば、次のシーズンのサンプルができたんですけど、宣伝用の写真をどうするか桐和と話してたんですよね」
「そうなの? あれ? いままではどうしてたんです?」
突然の話に理奈さんがきょとんとする。不思議そうな理奈さんに、桐和が言葉を続ける。
「実は、今までは大きいサイズと小さいサイズは知り合いにモデルを頼んでいまして。
なんですけれど、いつまでもそれではいけないだろうと、大きいサイズと小さいサイズのモデルさんがいる事務所を探したいのですが」
「どう探したらいいものかと思って……」
僕の困惑を見て、理奈さんは口を開けて難しい顔をする。
「あー、そうだよね。モデルの事務所っていってもピンキリだし」
「そうなんですよ。それで困っていて」
ここははっきりと理奈さんに良さそうなモデル事務所を紹介して欲しいと言った方がよかったかと僕が思っていると、理奈さんはハンドバッグからスマートフォンを取り出していじり出す。
「あまり雑誌には出ないけど、大きいサイズと小さいサイズのモデルさんを揃えてる事務所、教えようか」
「あ、それを期待していたのでありがたいです。お願いします」
「それじゃあ、なにかメモ帳かなにかある?
事務所名とメールアドレス書いておくよ。
事務所のサイトは検索すれば出てくると思う」
「いやほんと、たすかりますー」
僕は早速レジカウンターの裏からメモ帳とボールペンを出して理奈さんに渡す。受け取った理奈さんは、レジカウンターの上にスマホとメモ帳を置いて、文字を書き込んだ。
「これが私おすすめの事務所。
なんだったら私から紹介されたって言ってもいいから」
「はーい、ありがとうございますー」
返されたメモ帳を確認して、レジカウンターの裏にしまう。とりあえずあとで検索をかけよう。
「それじゃあミツキさん、今季の新作買いたくて来たんだけど」
「今季の新作ですね。このあたりのがそうですー」
このお店は狭いので、新作といってもぱっと見でわかるような陳列はできない。なので、新作は新作で固めてコーナーを作っているので、理奈さんをそこに案内する。
理奈さんは新作をいくつか手に取って、たっぷり布を使った薄手のカーディガンを試着室に持って行った。
「やっぱりこれかわいいー!」
試着室から声が聞こえてきたので、すこし大きな声で僕も言う。
「そのカーディガン、上からアンダーバストの位置でベルトで留めてもかわいいですよ」
「買うー!」
理奈さんが試着室から出て来て、迷うこと無くお会計を済ませる。カーディガンを畳んでショッパーに入れ、理奈さんがお店から出るのを見送った。
理奈さんがお店から出た後、店頭をまた桐和にまかせて、僕は先程のメモを見てモデル事務所を作業場にあるパソコンで検索する。何件か似たような名前の事務所があったけれども、その都度サイトに飛んで問い合わせメールアドレスを確認し、理奈さんの教えてくれた事務所を割り出した。
それから早速、どんなモデルさんがいるのかの一覧を見る。写真やデータを見る限り、確かにいろんなサイズのモデルさんがいるようだった。とてもたすかる。
僕は早速、そのモデル事務所に問い合わせのメールを送った。
それからしばらく後、うまいことスケジュールのすり合わせができたモデルさん達を集めて、次のシーズンの宣伝写真の撮影を行った。場所はいつものスタジオで、カメラマンさんもいつもの人だ。モデルさんもスタジオもカメラマンさんも、料金は全部前払いですでに振り込んである。けっこうな出費だけど必要経費だから仕方ない。
モデルさんにサンプルの服を着てもらって、ひとりずつ撮影していく。ひとりずつの撮影の後は、全員で並んでもらって写真を撮った。
毎回のことだけど、商材の撮影には時間がかかる。だから、モデルさんもカメラマンさんも疲れただろうと思って、撮影の後、みんなに飲み物とお菓子を振る舞った。
モデルさん達がひと休みしている間に、カメラマンさんに持ち込みのノートパソコンで撮影データをSDカードにコピーしてもらって受け取る。これで、今日の撮影は終了だ。
家に帰ってから、早速パソコンで今日の撮影データを編集してパンフレットの原稿作りに手を付けた。カメラマンさんからは生データで写真を受け取っているので色調補正も楽だけれども、そもそもでカメラマンさんの腕が良いのでそこまで補正する必要もない。
どんなふうに配置して構成していくかで頭を悩ませていると、なんだかいいにおいがしてきた。そこではたと気づく。残業から帰ってきたサクラが、僕が作業に熱中してるのに気づいてごはんを作ってくれているのだろう。
「ミツキ、ごはんできたよ」
「はーい」
サクラから声がかかる。すこし作業のキリは悪いけど、根の詰めすぎはよくないのでここでいったん中断しよう。僕はパソコンから離れて居間へと向かった。
いただきますをしてごはんを食べていると、サクラに心配そうに言われる。
「あんまり、根を詰めないでね」
やっぱり心配されてたか。
サクラが、良さそうな入浴剤を買って来たと言うので、今日はそれを使ってゆっくり休むことにした。
サクラの心遣いは、いつもうれしい。
なんでそんなに毎シーズンたくさんの数を出しているかというと、うちのお店のコンセプトとして、ユニセックスでサイズ幅も広めというのがあり、男女兼用かつ様々な体型に対応できるよう、サイズごとに手を変え品を変えデザインを変え、種類を揃えているのだ。
サンプルの製作途中で何度もパターンに修正を入れたり、生地の組み合わせ違いで作ったりと試行錯誤したけど、ようやくひとつめの山を越えた感じだ。
もっとも、今後アパレルショップを続けていくなら、この山は絶え間なく来るのだけれども。
さて、サンプルも出来上がったし宣伝用の写真を撮りたい。普通サイズはいつものモデル事務所のモデルさんに頼むとして、小さいサイズと大きいサイズをどうしよう。
トルソーに着せたサンプルを見ながら考えていると、店頭から桐和が覗き込んで声を掛けてきた。
「店長、サンプルは仕上がりましたか?」
ミシンの音がしなくなってしばらく経ったから、気になってようすを見てみたようだ。
「うん。仕上がったんだけど、宣伝用写真の撮影どうしようって思って」
桐和の言葉に僕がそう返すと、桐和は斜め上を見てからこう答える。
「大きいサイズと小さいサイズが問題ですからね……
今まで通り知り合いに頼みますか?」
「うーん……」
そう、今までは小さいサイズと大きいサイズは知り合いのつてを辿って知り合いに頼んでいた。もちろん、モデル料は支払ってのことだけれども。
でも、いつまでも知り合いにばかりモデルを頼んでいるわけにもいかない。知り合いは本職が別にあるし、こういうことは本職のモデルさんに頼むのがなにかと都合が良いのはわかっているのだ。
「知り合いに頼んでばっかりだと、今後が困る気がして」
「ああ、それはそう……」
僕と桐和とでそう話していると、店頭から入り口が開く音が微かに聞こえた。僕と桐和は慌てて店頭に出る。
「あれ? ミツキさんも桐和さんも取り込み中だった?」
そう言って声を掛けてきたのは、ミントグリーンとピンクのグラデーションのくるくるの髪をふた結いにした女性で、過去にこのお店で出した黄色いブラウスと他のお店で買ったらしい大きな水色の水玉模様のフレアミニスカートを着ている。このお店の常連さんだ。
「すいませんね理奈さん。特に取り込み中というわけじゃなかったんですけど、ちょっとお客さんが途切れて油断してましたー」
僕がにっこり笑ってそう言うと、理奈さんと呼んだお客さんは、くすくすと笑う。
「あいかわらずこのお店はマイペースだなぁ。まぁ、そこがいいんだけど」
そんなやりとりをしていたら、桐和にちらりと見られる。それではっと思い出した。理奈さんは仕事柄、モデルさん達にも顔が広いはずだ。なので、僕は思い切ってこの話を出した。
「そういえば、次のシーズンのサンプルができたんですけど、宣伝用の写真をどうするか桐和と話してたんですよね」
「そうなの? あれ? いままではどうしてたんです?」
突然の話に理奈さんがきょとんとする。不思議そうな理奈さんに、桐和が言葉を続ける。
「実は、今までは大きいサイズと小さいサイズは知り合いにモデルを頼んでいまして。
なんですけれど、いつまでもそれではいけないだろうと、大きいサイズと小さいサイズのモデルさんがいる事務所を探したいのですが」
「どう探したらいいものかと思って……」
僕の困惑を見て、理奈さんは口を開けて難しい顔をする。
「あー、そうだよね。モデルの事務所っていってもピンキリだし」
「そうなんですよ。それで困っていて」
ここははっきりと理奈さんに良さそうなモデル事務所を紹介して欲しいと言った方がよかったかと僕が思っていると、理奈さんはハンドバッグからスマートフォンを取り出していじり出す。
「あまり雑誌には出ないけど、大きいサイズと小さいサイズのモデルさんを揃えてる事務所、教えようか」
「あ、それを期待していたのでありがたいです。お願いします」
「それじゃあ、なにかメモ帳かなにかある?
事務所名とメールアドレス書いておくよ。
事務所のサイトは検索すれば出てくると思う」
「いやほんと、たすかりますー」
僕は早速レジカウンターの裏からメモ帳とボールペンを出して理奈さんに渡す。受け取った理奈さんは、レジカウンターの上にスマホとメモ帳を置いて、文字を書き込んだ。
「これが私おすすめの事務所。
なんだったら私から紹介されたって言ってもいいから」
「はーい、ありがとうございますー」
返されたメモ帳を確認して、レジカウンターの裏にしまう。とりあえずあとで検索をかけよう。
「それじゃあミツキさん、今季の新作買いたくて来たんだけど」
「今季の新作ですね。このあたりのがそうですー」
このお店は狭いので、新作といってもぱっと見でわかるような陳列はできない。なので、新作は新作で固めてコーナーを作っているので、理奈さんをそこに案内する。
理奈さんは新作をいくつか手に取って、たっぷり布を使った薄手のカーディガンを試着室に持って行った。
「やっぱりこれかわいいー!」
試着室から声が聞こえてきたので、すこし大きな声で僕も言う。
「そのカーディガン、上からアンダーバストの位置でベルトで留めてもかわいいですよ」
「買うー!」
理奈さんが試着室から出て来て、迷うこと無くお会計を済ませる。カーディガンを畳んでショッパーに入れ、理奈さんがお店から出るのを見送った。
理奈さんがお店から出た後、店頭をまた桐和にまかせて、僕は先程のメモを見てモデル事務所を作業場にあるパソコンで検索する。何件か似たような名前の事務所があったけれども、その都度サイトに飛んで問い合わせメールアドレスを確認し、理奈さんの教えてくれた事務所を割り出した。
それから早速、どんなモデルさんがいるのかの一覧を見る。写真やデータを見る限り、確かにいろんなサイズのモデルさんがいるようだった。とてもたすかる。
僕は早速、そのモデル事務所に問い合わせのメールを送った。
それからしばらく後、うまいことスケジュールのすり合わせができたモデルさん達を集めて、次のシーズンの宣伝写真の撮影を行った。場所はいつものスタジオで、カメラマンさんもいつもの人だ。モデルさんもスタジオもカメラマンさんも、料金は全部前払いですでに振り込んである。けっこうな出費だけど必要経費だから仕方ない。
モデルさんにサンプルの服を着てもらって、ひとりずつ撮影していく。ひとりずつの撮影の後は、全員で並んでもらって写真を撮った。
毎回のことだけど、商材の撮影には時間がかかる。だから、モデルさんもカメラマンさんも疲れただろうと思って、撮影の後、みんなに飲み物とお菓子を振る舞った。
モデルさん達がひと休みしている間に、カメラマンさんに持ち込みのノートパソコンで撮影データをSDカードにコピーしてもらって受け取る。これで、今日の撮影は終了だ。
家に帰ってから、早速パソコンで今日の撮影データを編集してパンフレットの原稿作りに手を付けた。カメラマンさんからは生データで写真を受け取っているので色調補正も楽だけれども、そもそもでカメラマンさんの腕が良いのでそこまで補正する必要もない。
どんなふうに配置して構成していくかで頭を悩ませていると、なんだかいいにおいがしてきた。そこではたと気づく。残業から帰ってきたサクラが、僕が作業に熱中してるのに気づいてごはんを作ってくれているのだろう。
「ミツキ、ごはんできたよ」
「はーい」
サクラから声がかかる。すこし作業のキリは悪いけど、根の詰めすぎはよくないのでここでいったん中断しよう。僕はパソコンから離れて居間へと向かった。
いただきますをしてごはんを食べていると、サクラに心配そうに言われる。
「あんまり、根を詰めないでね」
やっぱり心配されてたか。
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