日ノ本経済 始まりの話

Ittoh

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替銭は紙幣となるか

日ノ本では、銅一匁が価値基準となる

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 日ノ本では、黒曜石が貨幣のように扱われ、交易に用いられていた。原材料の産出地と加工が行われた地域の違いは、縄文期に商取引の規約プロトコルが確立していたことを示している。

 縄文期の日本は、非常に資源の豊富な地域であったと、推定されている。金属器が国内に伝わる時、銅鐸が国内で生産できる程度に産出していた。鉄器の生産が伝わり、砂鉄が産出している地域で、鉄器の生産が可能となった。

 商取引の規約プロトコルとしては、黒曜石の代替えとなり、新たに基準となるモノが必要となる。日ノ本で、新たな基準となるモノが、壱文銭ということになる。富本銭や皇朝十二銭に始まる、壱文銭が基準として採用された。

 しかしながら、経済と言うのは、殿中にて律を弄り、令を弄ぶ連中には、扱えるモノではなかった。銭の価値は、律で決めることも、令で縛ることもできないモノである。決めて縛っても、逃げ道を求めて荒れ狂い、価値そのものが変動するモノとなってしまった。

 貨幣価値が10倍となっても、買えるモノの量が1/10となれば、結果は同じとなり、貨幣価値を担保することはできない。





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 基準となるモノは、銅銭の価値ではなく、銅地金一匁の価値である。
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みんなの感想(1件)

2018.11.27 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

Ittoh
2018.11.28 Ittoh

感想ありがとうございます。
 縄文期は、黒曜石という商品価値の高いモノが、物々交換の対象であり、その生産地が長野県和田峠であったのは歴史上の事実である。神州とま呼ばれた、和田峠の黒曜石は、海を渡るほど非常に広範囲で発見されています。黒曜石の加工技術が、各地で競われたこともあり、縄文期の日本は、世界最先端の文明国家であったと推定できます。
 また、縄文時代に商取引が日本各地で行われていた事実は、一定のコミュニケーションが行われた事実を示すのは間違いありません。

解除

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