日ノ本の歴史 始まりの話

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日ノ本の歴史 中世編

中世の日ノ本 中世に武家が生まれる

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 墾田永年私財法は、国司の認可によって、墾田開拓を認められた者たちが、新田開発をおこなっていった話である。国家による大規模土木工事や墾田開発が下火になるにつれて、地方独自による新田開発が始まっていった。

「行基」のグループを支援したのは、中央官僚と結びついた、国司もしくは地方豪族である。かれらの支援によって、新田開発が推進され、地域の治水工事が実行され、生産性の向上が図られたのであった。こういった新田開発は、「行基」のグループだけでなく、「空海」もまた、讃岐で満濃池を築き、井戸を掘り、新田開拓の手助けをしていったのです。こういった活動は、地方の有力者が支援することで、開拓が進んでいったのです。



 地方の有力者による、墾田開発は、そのまま私有財産となっていきます。

 この流れによって、初期荘園を形成されることとなります。

 墾田開発が、国家事業から私的な事業へと移行していったのです。





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 「国体・国号」が確立されるまでを、古代と定義した。
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 中世は、京洛が都になった時代、長岡京や平安京の時代からが、中世ということになる。

 長岡京と平安京は、古代の難波宮と同じく、淀川水系を物流ルートとした交易都市としての性格を持つ。

 近海海上交通を基本として、日本中に物流ネットワークを構築するには、平城京ではなく、長岡京や平安京の方が便利である。



 欠点として、長岡京では、淀川水系の水を利用した、下水工事を行い衛生設備が構築されているのが確認されているが、平安京は、下水工事がされていないため、非常に疫病等が発生しやすい環境条件となっていることである。歴史ifとしては、長岡京で活用された、河屋としての機能を、平安京に持ち込むというのがある。



 武家の時代は、京洛から始まるのは、京洛への遷都そのものが、豪族への配慮や権威・権力を有した、寺社勢力からの逃避という側面があった。まぁ、ウラを返すと、藤原による、中央政権占有というのが、京洛遷都の時代ということになる。

 京洛への遷都によって、大量輸送が可能な物流ルートを確保することで、都市に大きな人口を抱えることができるようになった。つまり、一大消費地として、都市が形成されることとなる。

 藤原を中心とする新興貴族勢力として中央官僚は、自身の権威・権力を活用して、利権の獲得と独占を推進し、中央での政権抗争を戦うこととなる。中央の政権抗争は、同族や血族での争いが多く、血を嫌う公家の権力闘争の歴史が始まっていく。

 血を嫌う、公家の権力闘争は、敗れた者が死なないので、地方への左遷という結果になり、左遷された者達は、地方利権と結びつくことで財をなし、中央官僚への支援団体へと変化していく。中央官僚が、政権抗争で財を消費し、支援する地方官僚が財を集める。平安貴族の華麗な生活は、財の循環が生み出した絢爛豪華な世界となる。

 地方の支援団体は、支援先の中央官僚が没落すると、自身も没落することから、政権抗争相手を支援する団体との武力抗争に発展していく。こちらは、殺伐とした抗争となり、地方の武装勢力は、強大で過激な武装団体として成長していく。これが、武家の始まりであり、武士もののふの誕生である。
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