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古代から中世へ
古代から中世へ 縄文の規約は仁義の確立
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縄文期に戦争が無かったという話がありますが、これは嘘です。
戦の有り様が異なっていたのです。
縄文の戦は、決闘を基本としていました。互いの部族そのものの生死に関わる、決闘が「国譲り」を為し遂げ、「殉死」を禁じたのです。西欧における国際法が、王と王が結んだ規約であるならば、日本の国際法は、部族と部族が結んだ規約であったと言える。
縄文早期から前期は、イザナギとイザナミの男女の契りと裏切りからくる争いとなります。山幸彦、海幸彦の頃は、やったやられたの復讐戦に始まり、山幸彦の下に海幸彦が就く、序列の確立で決着します。男女の契りが最初に交わされた交渉の規約であり、序列は次に規定された交渉と損得勘定の規約となります。当たり前で、書くほどの伝承でなかったのが、「相互扶助」の規約となります。
日本は、大噴火や地震だけでなく、台風のように年間行事のように訪れる災害によっても、凄まじい被害をもたらします。さらには、雪が積もり、春となって芽吹き、夏に暑くなり、秋に実る。豊穣の流れを生み出すのも、自然の被害であり恵みとなったのです。
日本における奇跡というのは、冬に日差しの暖かさを恵みとすることであり、夏に涼しい風が吹くことだったりするのです。
日本では、自然災害を打ち倒して克服できるモノではなく、災害を受容し共棲することが、必要だったのです。
神とは、恵みをもたらし破壊をもたらす、闇であり光である。悪であり善である。悪即善、善即悪。善意も悪意も巡るモノであって、絶対的なモノではない。
日本の国内で、確立した規約が、本質において欧米や大陸諸国家と異なるのは、「海を割ること」が奇跡ではない、「夜寝ることができ、朝目覚めることができ、食べて生きることができる」が奇跡である。日々の生活を送れること、これが神の恵みであり、奇跡なのである。
恵みとは、魚を殺し喰らう、獣を殺し喰らう、種を殺して喰らう、葉を殺し喰らう。命を殺して、命を喰らう、喰らえることに感謝を捧げ、喰らう相手に敬意をはらう。魚に恵みを与える海や川、獣に生きる場所を与える山や森、天地の狭間にあるすべてのモノが、そこに存在することを許容する。そこには、自分の生と死を、許容する感性を育んでいく。
一万年を遥かに超える、縄文の文化文明を築き上げたのは、日本の持つ精神性そのものである。
縄文草創期は、イザナギ、イザナミの契りに関わる規約の確立であり、その延長線上に、山幸彦と豊玉毘売命の契りの儀となっていきます。山幸彦は、豊玉毘売命を裏切ったことで、契りが破棄されています。縄文の、草創期には、異民族間の男女の契りと破棄に関して、一定の規約が確立していたと考えられます。
縄文期前期あたりからは、山幸彦と海幸彦のどちらが、上司となるかが争われています。勝った山幸彦が司となり、負けた海幸彦が隼人に就き、序列が確定したのです。序列を確定させるための、戦いとなりますが、海幸彦と山幸彦の戦いは、あまり仁義があるという感じではなく、勝つための手段を選ばない雰囲気があります。
海幸彦、山幸彦の戦いは、部族集団の内部抗争であり、殺すまでの戦いでなく、あくまでも序列を定義するための戦いとなっています。こういった、仁義のある戦いが確立したのは、縄文後期あたりということになります。
弥生期には、「国譲り」の決闘が行われています。
「国譲り」は、筑紫から天若日子が「出雲」に向かうと、「出雲」の姫と結婚して、そのまま「出雲」に婿入りします。
「国譲り」は、筑紫から天忍穂耳が「出雲」に怯えて、出かけなかった。
「国譲り」は、筑紫から天菩比は、「出雲」に向かい、大国主に仕えた。
畿内から、建御雷が筑紫から船を借りて、「出雲」に向かうと、事代主が逃げ隠れして、建御雷に事代主が従い、畿内の勝ちとなった。
次に、畿内から、建御雷が「出雲」に向かうと、「出雲」の建御名方との決闘となり、畿内の勝利で終わり、「国譲り」が建御雷の主導で遂行された。
これが、仁義ある戦いの確立であり、決闘という形の戦である。仁義ある戦いの始まりである。
古墳期には、「殉死」を巡る決闘が行われています。
「反対」側の代表、出雲の「野見宿禰」、「賛成」側の代表、畿内の「当麻蹴速」が、決闘をおこなって、出雲の「野見宿禰」が勝って、「殉死」という制度が廃止されました。
戦の有り様が異なっていたのです。
縄文の戦は、決闘を基本としていました。互いの部族そのものの生死に関わる、決闘が「国譲り」を為し遂げ、「殉死」を禁じたのです。西欧における国際法が、王と王が結んだ規約であるならば、日本の国際法は、部族と部族が結んだ規約であったと言える。
縄文早期から前期は、イザナギとイザナミの男女の契りと裏切りからくる争いとなります。山幸彦、海幸彦の頃は、やったやられたの復讐戦に始まり、山幸彦の下に海幸彦が就く、序列の確立で決着します。男女の契りが最初に交わされた交渉の規約であり、序列は次に規定された交渉と損得勘定の規約となります。当たり前で、書くほどの伝承でなかったのが、「相互扶助」の規約となります。
日本は、大噴火や地震だけでなく、台風のように年間行事のように訪れる災害によっても、凄まじい被害をもたらします。さらには、雪が積もり、春となって芽吹き、夏に暑くなり、秋に実る。豊穣の流れを生み出すのも、自然の被害であり恵みとなったのです。
日本における奇跡というのは、冬に日差しの暖かさを恵みとすることであり、夏に涼しい風が吹くことだったりするのです。
日本では、自然災害を打ち倒して克服できるモノではなく、災害を受容し共棲することが、必要だったのです。
神とは、恵みをもたらし破壊をもたらす、闇であり光である。悪であり善である。悪即善、善即悪。善意も悪意も巡るモノであって、絶対的なモノではない。
日本の国内で、確立した規約が、本質において欧米や大陸諸国家と異なるのは、「海を割ること」が奇跡ではない、「夜寝ることができ、朝目覚めることができ、食べて生きることができる」が奇跡である。日々の生活を送れること、これが神の恵みであり、奇跡なのである。
恵みとは、魚を殺し喰らう、獣を殺し喰らう、種を殺して喰らう、葉を殺し喰らう。命を殺して、命を喰らう、喰らえることに感謝を捧げ、喰らう相手に敬意をはらう。魚に恵みを与える海や川、獣に生きる場所を与える山や森、天地の狭間にあるすべてのモノが、そこに存在することを許容する。そこには、自分の生と死を、許容する感性を育んでいく。
一万年を遥かに超える、縄文の文化文明を築き上げたのは、日本の持つ精神性そのものである。
縄文草創期は、イザナギ、イザナミの契りに関わる規約の確立であり、その延長線上に、山幸彦と豊玉毘売命の契りの儀となっていきます。山幸彦は、豊玉毘売命を裏切ったことで、契りが破棄されています。縄文の、草創期には、異民族間の男女の契りと破棄に関して、一定の規約が確立していたと考えられます。
縄文期前期あたりからは、山幸彦と海幸彦のどちらが、上司となるかが争われています。勝った山幸彦が司となり、負けた海幸彦が隼人に就き、序列が確定したのです。序列を確定させるための、戦いとなりますが、海幸彦と山幸彦の戦いは、あまり仁義があるという感じではなく、勝つための手段を選ばない雰囲気があります。
海幸彦、山幸彦の戦いは、部族集団の内部抗争であり、殺すまでの戦いでなく、あくまでも序列を定義するための戦いとなっています。こういった、仁義のある戦いが確立したのは、縄文後期あたりということになります。
弥生期には、「国譲り」の決闘が行われています。
「国譲り」は、筑紫から天若日子が「出雲」に向かうと、「出雲」の姫と結婚して、そのまま「出雲」に婿入りします。
「国譲り」は、筑紫から天忍穂耳が「出雲」に怯えて、出かけなかった。
「国譲り」は、筑紫から天菩比は、「出雲」に向かい、大国主に仕えた。
畿内から、建御雷が筑紫から船を借りて、「出雲」に向かうと、事代主が逃げ隠れして、建御雷に事代主が従い、畿内の勝ちとなった。
次に、畿内から、建御雷が「出雲」に向かうと、「出雲」の建御名方との決闘となり、畿内の勝利で終わり、「国譲り」が建御雷の主導で遂行された。
これが、仁義ある戦いの確立であり、決闘という形の戦である。仁義ある戦いの始まりである。
古墳期には、「殉死」を巡る決闘が行われています。
「反対」側の代表、出雲の「野見宿禰」、「賛成」側の代表、畿内の「当麻蹴速」が、決闘をおこなって、出雲の「野見宿禰」が勝って、「殉死」という制度が廃止されました。
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