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日ノ本の歴史 古代まで
日ノ本の始まり 第七話 戦乱は、仁義なき戦いとなる
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大規模な人員動員、労務管理が可能になった結果として、戦が悲惨な規模に拡大するということにもなります。「倭国大乱」というのは、弥生期に生じた、大規模な人員動員によって、近隣諸部族を制圧できるようになったため、非常に多くの戦が発生した結果だろうと推定できます。
筑紫、備(美)、出雲、越、丹は、弥生期に周辺諸部族を束ね上げた諸国家であり、ヤマトがこれに新興国として加わります。神話伝承の流れからすれば、畿内のヤマトは、筑紫のヤマトから分かれた王族であり、弥生期には筑紫と同じくらい強大な王国を築いた結果ともなります。
魏志倭人伝の邪馬台国が、筑紫であったか畿内であったかは不明です。日向から出でて、筑紫に邪馬台国を築き、分かれて畿内を築いた。出雲や備(美)、丹や越、といった周辺諸王国と婚姻関係を結びつつ、争いを繰り返していたのが、倭国大乱であったろうと思います。
縄文期に日向から分かれて、筑紫に建国し、さらに東征して畿内にも勢力圏を築く。ヤマトが強大になった結果として、内部抗争が生じて、日向を征することとなる。日向を征したのは、筑紫であり、結果として日向の一部が、畿内に逃れていった。これが、筑紫と畿内の抗争が始まる原因ともなった。
当初は、弱小であった、畿内は、周辺諸国家と契りを交わしながら、徐々に勢力を拡大し、畿内に強大な国家を築いていく。古墳期に急速に勢力を拡大していくのが、畿内と備(美)になります。
弥生期から古墳期にかけて、日ノ本の歴史は、混乱期でもあります。畿内に収斂されていく中、ヤマトタケルに代表されるように、暗殺や騙し討ちによる外乱制圧が繰り返されていきます。畿内が日ノ本の征覇を完了すると、「壬申の乱」に代表される熾烈な後継争いが表面化していくこととなります。
最終的な日本国が完成するのは、聖武天皇による国府設置、国分寺建立と孝謙・称徳期の内乱制圧で、完了したこととなります。
「日本」という国号は、「倭」の後継というだけではなく、出雲、筑紫、備(美)、越、丹、といった諸国家の上に日本が存在することを内外に示したこととなる。遣隋使、遣唐使は、対外的なアピールとして、日本の確立を宣言するためでもあった。
弥生期から平城京が建設されるまでは、正直に言えば「仁義なき戦い」も驚くような、暗殺や騙し討ち何でもありという、凄まじいまでの対立抗争と戦乱の結果として、国体として「天皇制」を確立していった時代ということになります。後漢書東夷伝や魏志倭人伝に描かれたように、ゆるやかな繋がりで、一時の平穏はあった中で、徐々に畿内が、日ノ本を征していく流れを築きあげます。
まぁ、弥生期から平城京あたりまで、日ノ本で起きた戦乱は、書き記すに難しく、勝者だけが記載された史実となります。また、実行された陰謀や策謀は、隠蔽されて記録は闇に消えている状況でもあります。弥生から古墳時代は、記録が闇に消えていった時代ということになります。
お爺ぃは、孝謙・称徳期に「日本」という国号と「天皇制」という国体が確立し、畿内を中心として、陸奥から薩摩までを大八島として征する国家になったとしています。つまり、天平を冠した時代、天平729-749、天平感宝749、天平勝宝749-757、天平宝字757-765、天平神護765-767、神護景雲767-770、聖武から称徳までが、完成期となります。
聖武以降の国内での戦争は、内乱であり、「まつろわぬ」者達の征伐となります。
お爺ぃが、宵闇日本綺談を描くにあたっては、天平宝珠元年という存在しない年号を皇紀千年として描いています。日向より出でて、筑紫に築き、畿内に分かれて続く流れとなります。筑紫が日向を討ち、日向 の生き残りが畿内に逃れて、畿内が筑紫を討ちて、記紀神話伝承に収斂した日本建国の歴史となる。
畿内が、最終的に、大八島の国々を従えて、陸奥より薩摩までの六十余州を征して、国府と国分寺を建立して、「日本」という国号と「天皇制」という国体が確立したのです。
日ノ本の古代が終わり中世となるのは、平城京に都を築いた和銅の頃の710年もしくは、天平の風が吹く難波宮を副都として確立された729年となります。
筑紫、備(美)、出雲、越、丹は、弥生期に周辺諸部族を束ね上げた諸国家であり、ヤマトがこれに新興国として加わります。神話伝承の流れからすれば、畿内のヤマトは、筑紫のヤマトから分かれた王族であり、弥生期には筑紫と同じくらい強大な王国を築いた結果ともなります。
魏志倭人伝の邪馬台国が、筑紫であったか畿内であったかは不明です。日向から出でて、筑紫に邪馬台国を築き、分かれて畿内を築いた。出雲や備(美)、丹や越、といった周辺諸王国と婚姻関係を結びつつ、争いを繰り返していたのが、倭国大乱であったろうと思います。
縄文期に日向から分かれて、筑紫に建国し、さらに東征して畿内にも勢力圏を築く。ヤマトが強大になった結果として、内部抗争が生じて、日向を征することとなる。日向を征したのは、筑紫であり、結果として日向の一部が、畿内に逃れていった。これが、筑紫と畿内の抗争が始まる原因ともなった。
当初は、弱小であった、畿内は、周辺諸国家と契りを交わしながら、徐々に勢力を拡大し、畿内に強大な国家を築いていく。古墳期に急速に勢力を拡大していくのが、畿内と備(美)になります。
弥生期から古墳期にかけて、日ノ本の歴史は、混乱期でもあります。畿内に収斂されていく中、ヤマトタケルに代表されるように、暗殺や騙し討ちによる外乱制圧が繰り返されていきます。畿内が日ノ本の征覇を完了すると、「壬申の乱」に代表される熾烈な後継争いが表面化していくこととなります。
最終的な日本国が完成するのは、聖武天皇による国府設置、国分寺建立と孝謙・称徳期の内乱制圧で、完了したこととなります。
「日本」という国号は、「倭」の後継というだけではなく、出雲、筑紫、備(美)、越、丹、といった諸国家の上に日本が存在することを内外に示したこととなる。遣隋使、遣唐使は、対外的なアピールとして、日本の確立を宣言するためでもあった。
弥生期から平城京が建設されるまでは、正直に言えば「仁義なき戦い」も驚くような、暗殺や騙し討ち何でもありという、凄まじいまでの対立抗争と戦乱の結果として、国体として「天皇制」を確立していった時代ということになります。後漢書東夷伝や魏志倭人伝に描かれたように、ゆるやかな繋がりで、一時の平穏はあった中で、徐々に畿内が、日ノ本を征していく流れを築きあげます。
まぁ、弥生期から平城京あたりまで、日ノ本で起きた戦乱は、書き記すに難しく、勝者だけが記載された史実となります。また、実行された陰謀や策謀は、隠蔽されて記録は闇に消えている状況でもあります。弥生から古墳時代は、記録が闇に消えていった時代ということになります。
お爺ぃは、孝謙・称徳期に「日本」という国号と「天皇制」という国体が確立し、畿内を中心として、陸奥から薩摩までを大八島として征する国家になったとしています。つまり、天平を冠した時代、天平729-749、天平感宝749、天平勝宝749-757、天平宝字757-765、天平神護765-767、神護景雲767-770、聖武から称徳までが、完成期となります。
聖武以降の国内での戦争は、内乱であり、「まつろわぬ」者達の征伐となります。
お爺ぃが、宵闇日本綺談を描くにあたっては、天平宝珠元年という存在しない年号を皇紀千年として描いています。日向より出でて、筑紫に築き、畿内に分かれて続く流れとなります。筑紫が日向を討ち、日向 の生き残りが畿内に逃れて、畿内が筑紫を討ちて、記紀神話伝承に収斂した日本建国の歴史となる。
畿内が、最終的に、大八島の国々を従えて、陸奥より薩摩までの六十余州を征して、国府と国分寺を建立して、「日本」という国号と「天皇制」という国体が確立したのです。
日ノ本の古代が終わり中世となるのは、平城京に都を築いた和銅の頃の710年もしくは、天平の風が吹く難波宮を副都として確立された729年となります。
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