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プログラムは、魔法の呪文
昔、プログラムは配線だった
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今は昔、日本でプログラムが「手習い」のように始まったのは、ラダー図からであろう。
確かに、他のプログラムを勉強した人も多かったとは思うが、日本で最も「手習い」に始まるプログラマーを産出したのは、電気制御設備として始まったのだろう。
日本で、計算機が生まれた時に、リレーで計算機を作った連中がいた。その一つが富士通のWebページにけいさいされていた。情報処理技術遺産でもあるそうだ。ただ、計算機ということではなくても、リレーを使って数を数えたり、ランプを七個使って数字を表示したりした人達が、工場の中に沢山居た時代でもあった。
リレー式計算機は、CASIOも作ってたそうだ。
youtube>ttps://www.youtube.com/watch?v=_p1_TtgA0eY
産業用途のプログラム言語も色々とあったとは思うが、「手習い」のように始まったのは、ラダーダイアグラムである。なぜなら、日本ではプログラムを組むということは、配線することだったのだから。
ミクシー管の表示機なんて、高くて売ってないから、ランプ七個で表示機を作れば良いんだという考え方が7セグメントの表示機を生み出したのだ。それを表示する装置も、リレーと配線で作るしかなかったのが、当時の工場が置かれた、状況だったのである。
今は昔、ある工場で、ランプ式の7セグメントディスプレイ四つ使って、大型の時計として動いていた。ランプ式だったのが面白くて、ちょっと裏を覗いて制御を見ていると、リレー制御回路で時計が作られていた。
まぁ、作れないとは言わないけど、大変だったろうなぁと実感した。お爺ぃが、プログラムは配線なんだと感じいった時である。
精度は、クォーツや機械式クロノメータには及ばないかも知れないが、朝九時プラスマイナス1分以内、夕方五時プラスマイナス1分以内と考えれば、実用上は問題ないのである。
AND、OR、NOTの二値論理でコンピューターが作れるならば、リレーと配線で機能を実現すれば良い。日本の技術屋さんという人達は、どこか普通じゃない人の集まりなのかもしれない。
リレーでは、稼働時と非稼働時という条件を1と0に割り当てて考える。稼働時がコンピュータで言う1で、非稼働時がコンピュータで言う0なのだ。
c接点と呼ばれるスイッチがある。稼働するとONになるスイッチ(a接点スイッチ)と、稼働するとOFFになるスイッチ(b接点スイッチ)、両方の機能のどちらかを使うことができるスイッチである。
a接点スイッチを二個直列に繋いで、ランプを付けるようにすると、両方のスイッチが稼働した時だけ、ランプが点灯する回路が出来上がる。これがAND回路である。
a接点スイッチを二個並列に繋いで、ランプを付けるようにすると、どちらかのスイッチもしくは両方が稼働した時に、ランプが点灯する回路が出来上がる。これが、OR回路である。
b接点スイッチは、稼働していない状態でランプが点灯し、稼働するとランプが切れるスイッチである。これが、NOT回路となる。
現在のノイマン型と呼ばれるコンピュータは、AND、OR、NOTの組み合わせによって構成されている。つまりは、AND、OR、NOTがリレースイッチで作れるのなら、リレーと配線でプログラムが作れるのだというのは、理解してもらえるだろうか。
かつて日本には、プログラマーと呼ばれることなく、産業を支えるプログラムを、本人達も気づかぬままに、配線することによって作っていた人達が居たのである。
確かに、他のプログラムを勉強した人も多かったとは思うが、日本で最も「手習い」に始まるプログラマーを産出したのは、電気制御設備として始まったのだろう。
日本で、計算機が生まれた時に、リレーで計算機を作った連中がいた。その一つが富士通のWebページにけいさいされていた。情報処理技術遺産でもあるそうだ。ただ、計算機ということではなくても、リレーを使って数を数えたり、ランプを七個使って数字を表示したりした人達が、工場の中に沢山居た時代でもあった。
リレー式計算機は、CASIOも作ってたそうだ。
youtube>ttps://www.youtube.com/watch?v=_p1_TtgA0eY
産業用途のプログラム言語も色々とあったとは思うが、「手習い」のように始まったのは、ラダーダイアグラムである。なぜなら、日本ではプログラムを組むということは、配線することだったのだから。
ミクシー管の表示機なんて、高くて売ってないから、ランプ七個で表示機を作れば良いんだという考え方が7セグメントの表示機を生み出したのだ。それを表示する装置も、リレーと配線で作るしかなかったのが、当時の工場が置かれた、状況だったのである。
今は昔、ある工場で、ランプ式の7セグメントディスプレイ四つ使って、大型の時計として動いていた。ランプ式だったのが面白くて、ちょっと裏を覗いて制御を見ていると、リレー制御回路で時計が作られていた。
まぁ、作れないとは言わないけど、大変だったろうなぁと実感した。お爺ぃが、プログラムは配線なんだと感じいった時である。
精度は、クォーツや機械式クロノメータには及ばないかも知れないが、朝九時プラスマイナス1分以内、夕方五時プラスマイナス1分以内と考えれば、実用上は問題ないのである。
AND、OR、NOTの二値論理でコンピューターが作れるならば、リレーと配線で機能を実現すれば良い。日本の技術屋さんという人達は、どこか普通じゃない人の集まりなのかもしれない。
リレーでは、稼働時と非稼働時という条件を1と0に割り当てて考える。稼働時がコンピュータで言う1で、非稼働時がコンピュータで言う0なのだ。
c接点と呼ばれるスイッチがある。稼働するとONになるスイッチ(a接点スイッチ)と、稼働するとOFFになるスイッチ(b接点スイッチ)、両方の機能のどちらかを使うことができるスイッチである。
a接点スイッチを二個直列に繋いで、ランプを付けるようにすると、両方のスイッチが稼働した時だけ、ランプが点灯する回路が出来上がる。これがAND回路である。
a接点スイッチを二個並列に繋いで、ランプを付けるようにすると、どちらかのスイッチもしくは両方が稼働した時に、ランプが点灯する回路が出来上がる。これが、OR回路である。
b接点スイッチは、稼働していない状態でランプが点灯し、稼働するとランプが切れるスイッチである。これが、NOT回路となる。
現在のノイマン型と呼ばれるコンピュータは、AND、OR、NOTの組み合わせによって構成されている。つまりは、AND、OR、NOTがリレースイッチで作れるのなら、リレーと配線でプログラムが作れるのだというのは、理解してもらえるだろうか。
かつて日本には、プログラマーと呼ばれることなく、産業を支えるプログラムを、本人達も気づかぬままに、配線することによって作っていた人達が居たのである。
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