世界大戦は終わらない

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大正の終わり、昭和のはじまり

大正の終わり昭和の初まり01 大正12年 典範選挙

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 大正12年は、典範選挙の年である。

 明治45年に明治大帝が崩御され、大正天皇が即位された。大正元年7月30日のこととなる。この時、崩御に伴って、即位となるが、崩御が夜中となり、践祚が間に合わないとなって、時間をずらして践祚となった。

 践祚に関する問題だけでなく、大正天皇は、病弱で幾度も大病を患い、公務にも支障がでていた。大正9年以降は、病状そのものが公開される結果となり、非常に難しい判断を有していた。

 大正11年1921年、皇太子殿下が摂政公となられ、公務を代行された。
 大正12年1922年9月1日に関東大震災が発生し、震災復興が始まったが、12月27日に皇太子殿下暗殺未遂事件が起き、この状況から内閣総辞職および、典範改正を含めた特例選挙が実施された。新たな時代の魁となる選挙とも呼ばれ、皇室典範改正を訴えて選挙に勝利したのが、原敬であった。

 典範選挙の結果として、勝利した原敬は、枢密院の了承を受けて、皇室典範に特例を設けて、大正天皇の生前退位、昭和天皇の践祚が決まり、大正13年1923年5月1日、昭和天皇即位の礼が執り行われた。即位の礼は、昭和天皇陛下が、大嘗祭と共に八十島祭祀、即位典礼の儀として実施された。





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 明治、大正、昭和、平成、令和という時代の流れは、皇室と国民の在り方を変えていった時代であった。絶対的な存在という形で、明治の世となる時、「神武帝に立ち返り」という明治維新を皇室として形を整えたのが、皇室典範となる。

 あまりに皇室典範に固執したことで、崩御から即位の流れが歪になり、非常に多くの問題を抱える結果となった。これが、平成上皇陛下の生前退位であり、今上陛下の即位という流れである。

 本来は、日ノ本の流れからすれば、大正12年か13年に病気療養という形で、生前退位となり、即位の礼を実施することが、昭和の歪をより小さくできたのではないかと考えている。昭和から平成は、年末年始であったこともあり、あまりにも陛下にご負担となる、非常に痛々しい形で践祚、即位の流れであった。

 平成から令和でできた流れを、大正から昭和に持ち込むことで、昭和の流れもまた、大きく変貌すると考えている。これは、国民にとっての陛下を位置づける変化でもあり、陛下の願いを本当の意味で忖度する形と考えている。

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