18 / 59
飛行機よもやま話
飛行機のよもやま話02 飛行機の発明 著:バロン・シゲノ
しおりを挟む
20世紀最大の発明は、飛行機であったと、私は思う。
人が、様々な伝承の中で、空を飛びたいと願い、工夫してきたのは枚挙の暇もない。ローマ神話の伝承にも記されていると聞けば、三千年の昔から人が夢見た事でもあり、人が追い求めた夢の実現であった。
今日、実現できたことは、20世紀の科学が発達した結果であるが、夢を追いかけて、バカバカしいと周囲に呆られながら、それでも追い求め夢見た先人が居たことで、初めて実現できたのが飛行機なのである。
日ノ本でも讃岐に、二宮忠八なるものが居て、忠八凧と呼ばれる凧作りの名人であった。明治20年空を見て滑空する烏を見て、固定翼による飛行の可能性を思い、明治24年4月29日、3mの滑走の後10mを飛行させて、ゴム動力による、日本初のプロペラ飛行の模型実験を成功させました。当時、二宮忠八の模型実験を、長岡外史大佐と大島義昌旅団長に見せて、「玉虫型飛行機」の可能性を上申したが、「戦時中」として認められることは無かった。「戦後」となっても、「本当に飛んだら考えてもよい」と認められなかった
結果として、二宮忠八は退役して会社に勤めながら、自分で資金を造り、明治42年に精米器用の12馬力のバイク用ガソリンエンジンを購入し、「玉虫型飛行機」の飛行に成功した。これは、讃岐では紙面を賑わせたが、後に忠八は、アメリカでライト兄弟が、明治36年12月17日に有人飛行に成功させたニュースを知って、忠八は、自分の手で「玉虫型飛行機」を破壊しようとした。ちょうど讃岐の紙面を読んだ、同じ愛媛県出身の白川義則少将が訪れ、忠八を止めて事なきを得た。実際に飛んだのを知って、長岡外史中将は、詫び状を送り、忠八に面会して詫びた。
玉虫型飛行機「烏」は、明治43年《1910年》に当時皇太子であった嘉仁殿下が見学に訪れ、忠八を称賛された。大正2年には、帝国飛行協会総裁となられた久邇宮邦彦王から有功章を受章し、二宮忠八は「日本飛行機の父」と呼ばれた。
当時の大日本帝国に、飛行機の可能性を認めてもらえなかったことは、返す返すも残念であった。
私たちは、親から譲られた五体があり、二本の足で歩くのが、天の授けた法則である。しかしながら、馬に乗って駆けるを求め、車を造って駆けるを求めるは、人の欲望なのである。この欲望が、今日のように、自動車や汽車を造り、走らせることに成功したのである。
昔のことを考えれば、日本は四方が海で在り、大陸に渡るには船が必要であった。そして、今では、巨大な船が大洋を航行するようになった。
これはすべて、人の想いが強く願い、追い求めた結果である。
確かに想い強く、追い求めたとしても、上手くいくことばかりではなく、夢半ばに亡くなられた人も多く、呆れられ馬鹿にされた人はさらに多かったと思われる。
ウィルバー・ライト、オクヴィル・ライトは、発動機をつけた飛行機に乗って、空中飛行を最初に達成したことで、飛行機の元祖であるといいたいのである。
最初の飛行は、852フィートであり、今から見ればたいした距離ではないが、これが飛行機最初の記録なのである。
ライト兄弟もまた、偉大なる空想家であり、空に夢を追い求めた人間であったのである。
引用および参考文献「通俗、飛行機の話」
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/951737/14
人が、様々な伝承の中で、空を飛びたいと願い、工夫してきたのは枚挙の暇もない。ローマ神話の伝承にも記されていると聞けば、三千年の昔から人が夢見た事でもあり、人が追い求めた夢の実現であった。
今日、実現できたことは、20世紀の科学が発達した結果であるが、夢を追いかけて、バカバカしいと周囲に呆られながら、それでも追い求め夢見た先人が居たことで、初めて実現できたのが飛行機なのである。
日ノ本でも讃岐に、二宮忠八なるものが居て、忠八凧と呼ばれる凧作りの名人であった。明治20年空を見て滑空する烏を見て、固定翼による飛行の可能性を思い、明治24年4月29日、3mの滑走の後10mを飛行させて、ゴム動力による、日本初のプロペラ飛行の模型実験を成功させました。当時、二宮忠八の模型実験を、長岡外史大佐と大島義昌旅団長に見せて、「玉虫型飛行機」の可能性を上申したが、「戦時中」として認められることは無かった。「戦後」となっても、「本当に飛んだら考えてもよい」と認められなかった
結果として、二宮忠八は退役して会社に勤めながら、自分で資金を造り、明治42年に精米器用の12馬力のバイク用ガソリンエンジンを購入し、「玉虫型飛行機」の飛行に成功した。これは、讃岐では紙面を賑わせたが、後に忠八は、アメリカでライト兄弟が、明治36年12月17日に有人飛行に成功させたニュースを知って、忠八は、自分の手で「玉虫型飛行機」を破壊しようとした。ちょうど讃岐の紙面を読んだ、同じ愛媛県出身の白川義則少将が訪れ、忠八を止めて事なきを得た。実際に飛んだのを知って、長岡外史中将は、詫び状を送り、忠八に面会して詫びた。
玉虫型飛行機「烏」は、明治43年《1910年》に当時皇太子であった嘉仁殿下が見学に訪れ、忠八を称賛された。大正2年には、帝国飛行協会総裁となられた久邇宮邦彦王から有功章を受章し、二宮忠八は「日本飛行機の父」と呼ばれた。
当時の大日本帝国に、飛行機の可能性を認めてもらえなかったことは、返す返すも残念であった。
私たちは、親から譲られた五体があり、二本の足で歩くのが、天の授けた法則である。しかしながら、馬に乗って駆けるを求め、車を造って駆けるを求めるは、人の欲望なのである。この欲望が、今日のように、自動車や汽車を造り、走らせることに成功したのである。
昔のことを考えれば、日本は四方が海で在り、大陸に渡るには船が必要であった。そして、今では、巨大な船が大洋を航行するようになった。
これはすべて、人の想いが強く願い、追い求めた結果である。
確かに想い強く、追い求めたとしても、上手くいくことばかりではなく、夢半ばに亡くなられた人も多く、呆れられ馬鹿にされた人はさらに多かったと思われる。
ウィルバー・ライト、オクヴィル・ライトは、発動機をつけた飛行機に乗って、空中飛行を最初に達成したことで、飛行機の元祖であるといいたいのである。
最初の飛行は、852フィートであり、今から見ればたいした距離ではないが、これが飛行機最初の記録なのである。
ライト兄弟もまた、偉大なる空想家であり、空に夢を追い求めた人間であったのである。
引用および参考文献「通俗、飛行機の話」
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/951737/14
1
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部
山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。
これからどうかよろしくお願い致します!
ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。


帝国夜襲艦隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1921年。すべての始まりはこの会議だった。伏見宮博恭王軍事参議官が将来の日本海軍は夜襲を基本戦術とすべきであるという結論を出したのだ。ここを起点に日本海軍は徐々に変革していく…。
今回もいつものようにこんなことがあれば良いなぁと思いながら書いています。皆さまに楽しくお読みいただければ幸いです!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる