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飛行機よもやま話
飛行機のよもやま話01 はじめに 著:バロン・シゲノ
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飛行機が空を飛ぶ事は、今日となっては、もう決して不思議なことではない。飛べないのが、寧ろ不思議な事である。飛行機が、生まれて十年にしかならないのに、急速に発達している。将来、飛行機がどれ程発達することになるか、飛行機が空中で演ずる仕事が、どれ程恐ろしいことになるか、将来をちょっと測り知ることができない。我々は、ちょっとの時でも、ウカウカすることは、できなくなったのである。
天下の少年諸君もまた、この意味において、飛行機に対する知識を、心がけておかなければならない。飛行機は如何にして飛ぶか、如何にして製作されるか、世界の飛行機は、どれ程進歩しているのか、日本と外国の発達の違いがある事について、日本の将来を担う少年諸君が、知っていなければならない。
私が、ジュネーブに居た時に、日本の安土航空の飛行機は、欧州の空を飛んでいた。日本人が設計・開発し製造した、四つの発動機を載せた、立派な飛行機「淡海」である。
イギリスからローマまでは、千哩であり、「淡海」は4時間で飛ぶことができる。欧州の中心となる、スイスから琵琶湖までは、11365哩を5日間で飛行することができる。日本の安土航空では、「淡海」を改良して、スイスから琵琶湖まで3日で飛行できる、新たな四発飛行機を開発していると聞いている。
このような話を聞いて、ワクワクしている自分が居る。
引用および参考文献「通俗、飛行機の話」
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/951737/14
天下の少年諸君もまた、この意味において、飛行機に対する知識を、心がけておかなければならない。飛行機は如何にして飛ぶか、如何にして製作されるか、世界の飛行機は、どれ程進歩しているのか、日本と外国の発達の違いがある事について、日本の将来を担う少年諸君が、知っていなければならない。
私が、ジュネーブに居た時に、日本の安土航空の飛行機は、欧州の空を飛んでいた。日本人が設計・開発し製造した、四つの発動機を載せた、立派な飛行機「淡海」である。
イギリスからローマまでは、千哩であり、「淡海」は4時間で飛ぶことができる。欧州の中心となる、スイスから琵琶湖までは、11365哩を5日間で飛行することができる。日本の安土航空では、「淡海」を改良して、スイスから琵琶湖まで3日で飛行できる、新たな四発飛行機を開発していると聞いている。
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