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世界大戦は終わらない
序章10 日本は、二大政党制にはなれません?
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「貧乏父さんに、俺はなるッ」by著者
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ローバート・キヨサキ著「金持ち父さん、貧乏父さん」一読してからお読みください。
欧米社会の上流階級は、基本として「金持ち父さん」の世界である。19世紀以前の日本は、「金持ち父さん」の能力を有した、「貧乏父さん」の世界であった。20世紀に変わったことは、「金持ち父さん」の能力を有しているために、そのまま「金持ち父さん」になってしまう人間が少しづつ増えていったことにあった。そして、21世紀には、能力や覚悟もなく「金持ち父さん」を目指してしまう人が、増えだしてしまったのである。
アメリカは、二大政党制となっているが、日本には自民党+公明党が与党で、二大政党というモノは無い。
日本にも二大政党を造ろうという動きが、時々、忘れたころに生まれる。
著者は、日本人は、最も二大政党制に向いてないと考えている。
理由は、政権党と自分が応援する党が異なる場合、政権党に忠誠を誓えないからである。つまりは、選挙の結果に関係なく、自分が応援する党が与党である国家に忠誠を誓うのが、日本人の特徴である。二大政党制になるということは、自分が応援する党が政権党でなければ、国家に忠誠を誓わない人間が、国内に存在することになる。これほど危険な国内状況は無い。
アメリカで二大政党制が成立するのは、政党に従う以前に、国家に従うという前提があり、異なる主義主張の政権党に対しても、公的な場で忠誠を誓うことができるからである。
日本人は、公的な立場と私的な立場、これを別にすることが難しいのである。これは、キリスト教徒に対して、「踏み絵」を強制するに等しい。江戸期の日本では、カトリック教徒が迫害の対象であり、「改宗」を強要された時代であった。「改宗」できなかったから、日本ではカトリック教徒が磔にされて、殺されていったのが、日本のカトリック教徒なのである。
政党を応援する事は、日本の場合、宗教の宗派を語るに近い。自分の宗教宗派そのものを知らないけれど、葬式では亡くなった人の宗教宗派の決まりに従って、葬儀を遂行しようとする。つまりは、知っている知らないではなく、相手が死んでいる以上、従うべき対象を変更できないのである。
応援する相手を変更することは、宗教でいえば「改宗」に等しく、変更するには覚悟が必要となる。現在の日本人が、政党を応援しようとしない理由は、「改宗」したくないからである。
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二大政党制を実現するためには、国内で検討可能な、二つの政治項目が必要です。
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二大の棲み分けが可能な項目は、「一極集中」「地域分散」の二つであれば、日本でのすみわけが可能と考えています。
「一極集中」
中央集権であり、税金のほとんどを国家が規定して国家が徴収し、地方に対して「交付」することを主軸とした、政治体制である。現在の日本は、「一極集中」の形態が極限化していて、中央での処理コストが膨れ上がって、限界にきているので「地方分散」を仕方なくすすめている状態となっている。
「地方分散」
地方分権であり、税金のほとんどを地方が規定して、国家に対して「交付」することを主軸とした政治体制である。江戸時代の幕藩体制を、現在の政治状況を変革して、日本国家バージョンとして確立する方法である。分割する単位を、道州制にするか、現在の都道府県単位にするかは、運用可能かどうかということになる。
日本が戦争を考えなくて済むよになったのは、日露戦争後であり、大正期であれば、「地方分散」を実行することも可能であったと考えている。「我田引鉄」と「獅子宰相」は、本人の意思は不明であるが、「地方分散」と「一極集中」の旗手とした首相である。史実の日本は、「地方分散」に失敗して、「一極集中」のまま組織規模を拡大させて、組織運営そのものを破綻させて、第二次世界大戦を迎えている。
「貧乏父さんに、俺はなるッ」by著者
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ローバート・キヨサキ著「金持ち父さん、貧乏父さん」一読してからお読みください。
欧米社会の上流階級は、基本として「金持ち父さん」の世界である。19世紀以前の日本は、「金持ち父さん」の能力を有した、「貧乏父さん」の世界であった。20世紀に変わったことは、「金持ち父さん」の能力を有しているために、そのまま「金持ち父さん」になってしまう人間が少しづつ増えていったことにあった。そして、21世紀には、能力や覚悟もなく「金持ち父さん」を目指してしまう人が、増えだしてしまったのである。
アメリカは、二大政党制となっているが、日本には自民党+公明党が与党で、二大政党というモノは無い。
日本にも二大政党を造ろうという動きが、時々、忘れたころに生まれる。
著者は、日本人は、最も二大政党制に向いてないと考えている。
理由は、政権党と自分が応援する党が異なる場合、政権党に忠誠を誓えないからである。つまりは、選挙の結果に関係なく、自分が応援する党が与党である国家に忠誠を誓うのが、日本人の特徴である。二大政党制になるということは、自分が応援する党が政権党でなければ、国家に忠誠を誓わない人間が、国内に存在することになる。これほど危険な国内状況は無い。
アメリカで二大政党制が成立するのは、政党に従う以前に、国家に従うという前提があり、異なる主義主張の政権党に対しても、公的な場で忠誠を誓うことができるからである。
日本人は、公的な立場と私的な立場、これを別にすることが難しいのである。これは、キリスト教徒に対して、「踏み絵」を強制するに等しい。江戸期の日本では、カトリック教徒が迫害の対象であり、「改宗」を強要された時代であった。「改宗」できなかったから、日本ではカトリック教徒が磔にされて、殺されていったのが、日本のカトリック教徒なのである。
政党を応援する事は、日本の場合、宗教の宗派を語るに近い。自分の宗教宗派そのものを知らないけれど、葬式では亡くなった人の宗教宗派の決まりに従って、葬儀を遂行しようとする。つまりは、知っている知らないではなく、相手が死んでいる以上、従うべき対象を変更できないのである。
応援する相手を変更することは、宗教でいえば「改宗」に等しく、変更するには覚悟が必要となる。現在の日本人が、政党を応援しようとしない理由は、「改宗」したくないからである。
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二大政党制を実現するためには、国内で検討可能な、二つの政治項目が必要です。
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二大の棲み分けが可能な項目は、「一極集中」「地域分散」の二つであれば、日本でのすみわけが可能と考えています。
「一極集中」
中央集権であり、税金のほとんどを国家が規定して国家が徴収し、地方に対して「交付」することを主軸とした、政治体制である。現在の日本は、「一極集中」の形態が極限化していて、中央での処理コストが膨れ上がって、限界にきているので「地方分散」を仕方なくすすめている状態となっている。
「地方分散」
地方分権であり、税金のほとんどを地方が規定して、国家に対して「交付」することを主軸とした政治体制である。江戸時代の幕藩体制を、現在の政治状況を変革して、日本国家バージョンとして確立する方法である。分割する単位を、道州制にするか、現在の都道府県単位にするかは、運用可能かどうかということになる。
日本が戦争を考えなくて済むよになったのは、日露戦争後であり、大正期であれば、「地方分散」を実行することも可能であったと考えている。「我田引鉄」と「獅子宰相」は、本人の意思は不明であるが、「地方分散」と「一極集中」の旗手とした首相である。史実の日本は、「地方分散」に失敗して、「一極集中」のまま組織規模を拡大させて、組織運営そのものを破綻させて、第二次世界大戦を迎えている。
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