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世界大戦は終わらない
序章01 1918年、ロマノフ帝室は、亡命?す
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大正6年に発生したロシア革命の結果、世界の様相は大きく変化し、ロシア帝国内部の混乱は、酷いモノとなった。イタリアの支援を受けて、ロシア白軍が、モンゴルやウクライナで反抗に転じ、政府軍と戦闘状態となった。東部戦線の軍を西部戦線に移動させれると困る、フランスは、ロシア白軍の支援からオデッサに義勇軍を上陸させ、北上させたのである。これは、ドイツの東部戦線に対する、圧力でもあった。
英国と日本は、ロマノフ帝室と「帝室同盟」を成立させ、帝室亡命計画を実行した。
計画では、皇帝夫妻をプロシア帝国経由で、イギリスへ亡命させ、皇太子および皇女殿下をシベリア鉄道経由で、日本へと亡命させるモノであった。帝室亡命計画は、事前に情報漏洩があって、双方が襲撃を受けた。襲撃を受けた結果、皇帝と皇妃は死亡したが、樺太への亡命は成功した。日露戦争後のポーツマス条約で樺太は、日本に権益が譲渡されたものの、樺太の帰属については別途協議となっていて、ロシア帝国と日本帝国は、領有権交渉をおこなっていた。
樺太の実効支配を進めていた日本は、ロシア皇太子殿下の即位と長女オリガ皇女殿下を摂政公に就いた。日本は、樺太の領有権について、日露で交渉を継続していた。日本政府は、領有権が特に曖昧であった樺太北東岸の敷香郡敷香にロシア帝室館およびロシア政府館を建立し、皇太子殿下とオリガ皇女殿下を迎えた。
次女タチアナ皇女殿下が、ロシア帝国駐仏大使に就任し、フランス政府との交渉にあたった。駐英ロシア大使館には、ロシア帝国駐英大使として三女マリア皇女殿下が就き、イギリス連合王国との交渉にあたった。日本の駐日ロシア大使館には、四女アナスタシア皇女殿下を迎え、日本との交渉となった。後に無地帝国の四皇女と呼ばれ、ロシア帝国再興の礎となった。
フランス、イギリス、日本の大使館を確保したロマノフ帝室は、ロシア帝国の権益の継承を宣言し、アメリカ大使を始め、各国の大使館および領事館との連携を図り、ロシア帝国の海外資産確保を進めた。
ロシア政府は、ロマノフ家の財産権を認めなかったが、フランス、イギリス、日本を含めた欧州諸国家が、ロシア帝国の国外権益については、ロシア政府ではなく、ロマノフ帝室の財産であるとした。大日本帝国は、敷香郡敷香のロシア帝室館敷地内をロシア帝室府領有地として認めたので、純粋に無地領主ではないとの意見もあるが、領土については、国際法上の国家定義から便宜上規定されたモノでしかない。
フランスは大正7年に、ロシア帝室支援を提唱し、帝室同盟を締結していたイギリス、日本が加わり、イタリア、ルーマニア、ベルギーが賛同した。帝室支援の目的は、ロマノフ家の財産を保全することであり、鉄道利権や租借権に鉱山の採掘権といった、様々な利権を保全することを目的としていた。
英国と日本は、ロマノフ帝室と「帝室同盟」を成立させ、帝室亡命計画を実行した。
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フランスは大正7年に、ロシア帝室支援を提唱し、帝室同盟を締結していたイギリス、日本が加わり、イタリア、ルーマニア、ベルギーが賛同した。帝室支援の目的は、ロマノフ家の財産を保全することであり、鉄道利権や租借権に鉱山の採掘権といった、様々な利権を保全することを目的としていた。
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