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年表から見る日ノ本

年表から見る日ノ本06　ロシア帝国の崩壊は、天祐か、独饅頭か？

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　明治２３年（1890年）銀行条例改正
　明治３０年（1897年）台湾銀行設置
　大正　７年（1918年）第一次世界大戦終結、米騒動
　　　　　　　　　　　ロシア２月革命、１０月革命、ロシア帝国崩壊す
　　　　　　　　　　　連合国軍による、東方ユーラシアへの侵攻が始まる。
　大正　８年（1919年）ヴェルサイユ条約締結
　　　　　　　　　　　連合国による、国際連盟発足
　　　　　　　　　　　　常任理事国：イギリス、アメリカ、日本、フランス、イタリア
　　　　　　　　　　　国際連盟による、「特区」の承認
　　　　　　　　　　　蒙古共和国のロシア白軍によるカザフスタン侵攻開始
　大正　９年（1920年）第一次世界大戦後、反動不況の発生
　　　　　　　　　　　ソビエトVSポーランド戦争勃発
　　　　　　　　　　　ロシア白軍が、ウクライナを占領
　大正１０年（1921年）ソビエトが、新経済政策を実施
　　　　　　　　　　　ソビエト国内では、飢饉によって、大量の餓死者が発生する
　　　　　　　　　　　ボリシェビキ支援による、中国共産党結成
　　　　　　　　　　　ドイツ共産主義者弾圧
　大正１１年（1922年）独ソが、Rapallo条約締結
　　　　　　　　　　　海軍軍縮条約締結：海軍の休日Naval Holiday始まり
　　　　　　　　　　　ボリシェビキ支援による、日本共産党結成
　大正１２年（1923年）関東大震災、震災手形の発行
　昭和　元年（1924年）陛下生前退位、改元の詔、5月1日即位の礼
　　　　　　　　　　　ソビエト指導者、ウラジミール・レーニン死去
　　　　　　　　　　　スターリンがレーニンの後任となる
　　　　　　　　　　　レフ・トロッキー逃亡
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　第一世界大戦末期、日本と友好関係を結んでいた、ロシア帝国が崩壊した。色々と、日本から工作した面もあるが、ロシア帝国が本当に崩壊するとは、誰も思ってなかったのではないか。なぜなら、日本の政治的には、非常に大きなダメージを受けたのである。

　大正９年（1918年）、１０月革命政府が、２月のボリシェビキ革命によって滅び、ロシア帝国は空中分解を始めた。

　反革命勢力は、ロシア帝国軍の高級士官を中心として、白軍を形成していった。ウクライナ、蒙古、満洲と崩壊したロシア帝国軍が、組織を維持できなくなったのである。日本は、イギリス、アメリカへと連絡し、大陸進出を図ることとした。無法地帯となった、東ユーラシア大陸にウィルソンの提唱する平和１４か条を実現するためにも、新たな秩序を構築する必要があるとして、アメリカ軍の参戦を求めたのである。

　イギリス連合王国軍、アメリカが大陸進出のため、大正１０年（1919年）軍編成を完了して、7月12日にウラジオストク上陸作戦を開始した。ロシア帝国の妨害をほとんど受けることなく、上陸したアメリカイギリス連合軍は、そのままシベリア鉄道沿いに進撃を開始した。民兵のようなボリシェビキの抵抗を排除し、7月15日にはハバロフスクへと到達した。
　イギリス連合王国軍は、7月14日ニコラエフスクを占領、アムール川を遡上して、7月18日にハバロフスクへと到達した。7月22日にチタの確保に成功した。

　日本は同7月12日、遼東半島に展開している、シナ派遣軍に出撃を命じ、大連、奉天、長春、哈爾濱を５日で進撃し、満洲制圧を図った。シナ派遣軍２０万に、工兵隊１０万が支援要員として動員され、ロシア帝国の引いた５フィート広軌レールを利用して、兵員、物資の輸送を行ったのである。各駅に5000の治安維持軍を駐留させ、シナ派遣軍は哈爾濱まで進出した。哈爾濱に３万のシナ派遣軍を駐留すると、岡村司令官は、10万のシナ派遣軍を率い、そのまま興安省に入り、7月20日に満洲里に入った。連合軍は、7月22日にチタで合流した。
　分かれた7万のシナ派遣軍は、根本中将が率い、山海関に向かって、進軍を開始した。山海関方面は、路線の敷設が終わっていないこともあって、線路敷設をしながらの進軍となった。

　チタに終結した連合軍は西進し、ボリシェビキの赤軍による妨害を排除しつつ、8月8日には、バイカル湖畔イルクーツクへと到達した。

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　ロシア帝国崩壊は、天祐か、毒饅頭か？
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　ロシア内部の混乱と内部抗争は、ボリシェビキ政権の根幹をも揺るがしていた。

　国際連盟が、ロマノフ家に対して、亡命政府としなかった。これは、ボリシェビキによる解放を受けたロシア国民にとって、ロシア帝国に戻ることは、大多数の農民たちにとって自分達が農奴に戻ることでもあった。また、無地領主Landless Lordという称号が送られたのは、国際連盟が「特区」管理をおこなうための理由付けでもあった。

　ロシア帝国の崩壊は、強大な大国の後継争いとなった。ソビエト政権は、帝都サンクトペテルブルクから昭和元年（1924年）にレニングラードに改名した。

　レーニンは、ボリシェビキを統率しつつ、ソビエト軍の強化を図った。軍の強化は、敗戦後に職を失った、ドイツ軍将校を雇い入れ、徐々に強化されていった。

　レーニンは、ボリシェビキによる世界革命支援のため、各地に共産党を組織し、世界革命の推進を図った。

　イタリア、フランスの支援を受けたロシア白軍が、ウクライナを占領していた。レーニンを後を継いだスターリンは、ウクライナ解放、カザフスタン解放、極東ロシア奪還を目指し、赤軍を展開させた。

　ソビエトが、旧ロシア帝国の負債継承を拒否したことで、国際連盟加盟国は、ソビエトは国家として承認を受けることができなかった。

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