我田引鉄だけじゃない？ 原首相のまったり運営

閑話休題 太平洋戦争は勝てません？

閑話休題 太平洋戦争は、勝てません08 海にも、たくさん船が浮かびます？

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　港町では、船を作ります。
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　港町では、工務学校を中心として、様々な船が造られていました。鉄が高いことから、竹を編んだ、コンクリート・モルタル船も作られ、原動機付き小型船は、漁船の基本となっていったのです。

　竹で編みこんで、コンクリートを塗り込んで、防水仕様にした船籠船が、香川工務大学校で生産されたのでした。薄く練り込んで造れば、かなり軽量で製作することができ、原動機を搭載できる船舶が製作されました。

　竹編みコンクリート船は、漁師の人達に喜ばれ、各地で生産されたのでした

　純粋にコンクリートで作成した場合、木枠などが必要となりますが、竹編みに塗り込める左官方式であれば、木枠や骨材も要らないことから、工務大学校の建設科で生産が行われた、変わりモノの船となりました。

　最初は、小型のコンクリートカヌーの生産をしていましたが、どこまで大型船が建造できるかということで挑戦し、統制複動型ディーゼルエンジン搭載の１０００トン海防艦を完成させたのでした。

　新科であった、無線科の協力を受け、無線設備やレーダー、水中聴音機を取り付け、機械科の手で、６ｍ測距義に連動させた、対空対艦射撃装置を搭載させたのでした。

　こうした流れの中で、竹を網状に重ねて、コンクリートを塗り込んだ、重層構造として、統制複動型ディーゼルエンジン２基搭載し、全長９２ｍ、最大幅１２ｍ、巡航２５ノット、１０００トン級高速艦を建造したのです。高圧放水機１門105mm砲１門連装30mm砲１門、爆雷発射管２基、水中聴音機、レーダー、対空対艦射撃装置を搭載した、海防３式船が完成したのです。防弾性を上げるため、中央に機器および構造物を集め、鉄網を重ねてコンクリで補強した装甲ブロックで防護していた。105mm砲で１キロでは貫通せず、１００ｍで貫通という記録されている。

　海防三式船は、南洋庁によって、南洋島嶼との連絡に試用され対候試験を経て、イギリスまでの渡洋航海に生還し、海防三式船を支援海防船として採用したのである。

　海防船は、製造方法が報告書で上げられ、公開されたこともあって、港町の土建屋で生産することができた。

　海防三式船は、手造り型の量産艦として設計されたことで、バリエーションが豊富であった。湾岸火災が発生した時に、海防艦のポンプで放水で消火できたことで、装甲ブロックを外し、高圧放水機を５機に増設した消防艦や、対艦攻撃能力をあげるために、後部の爆雷発射管を外し、連装魚雷発射管１基搭載した、水雷仕様まで製造された。

　海防三式船は、塩飽諸島や能島、彦島といった、旧海賊衆の根拠地で新たに、製造されるようになり、船体だけであれば、月に１０隻が、生産されたのであった。手造りであるため、大きさや装甲ブロックの厚さ等は、船によって異なり、兵装もその場で付けられる兵装を搭載したところがあった。47mm連装２基４門や30mm連装３基など、武装バリエーションは、非常に多かったと言える。

　47mmと105mmは、各工務大学校から寄せられる、砲兵工廠等への陳情から、陸海共通で使用されるようになった。47mm、105mmは自動装填装置を実装したことで、１分間１５発以上を発射可能とした。車両および小型艦船用の兵装として、47mm、105mmが統制型とされた。

　支援隊が保有する海防船は、軍籍ではなく、支援隊の隊士が、私有する船が含まれたことで、総数が不明であった。海上での救難活動には、非常に多くの海防船が動員されて、活躍したのであった。

　瀬戸内が活性化したことで、伊勢や伊豆を含め、日本中の漁師衆にも飛び火して、様々な海防船が活躍するようになったのです。無線や測量機器が搭載されたことで、遠洋漁業が可能となっていった。普段は、冷凍庫を搭載した漁師船だけど、30mm連装機銃が搭載されていたり、クジラ射ちの銛が搭載された、105mm砲搭載の海防船まで建造されるようになったのである。

　南洋庁の島嶼防衛を含めて、海防船は、小笠原諸島から南洋諸島まで、領海全域の島嶼に、支援業務という形で、配備されていったのである。