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閑話休題 太平洋戦争は勝てません?
閑話休題 太平洋戦争は、勝てません02 エリートは、3K職種には就きたがらない
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帝国陸海軍は、兵站を軽視したのではなく、蔑視したのである。
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工兵隊は、戦国期の武田信玄が率いていた黒鍬衆を祖とする、兵種とされている。鉱山の開発や野戦築城、河川架橋に堤防工事、様々な土木建築事業を実行する、支援部隊である。
輜重兵は、兵粮を運び、兵站の維持管理を実行する、支援部隊である。
通商破壊から交易船を守るには、広範囲にシーレーン防衛を遂行する部隊が必要となる。護衛艦勤務は、支援部隊の業務である。
大日本帝国の場合、兵学校輜重兵科に配属になると不機嫌になるそうだ。工兵隊も似たようなものである。大日本帝国の陸海軍の兵隊さんは、平和な時代を生きるために、エリートとなるために、輜重や工兵など、雑用の兵科では、出世ができなくて、トップエリートにはなれない。いくら橋を架けるのが上手くても、橋を渡って適地を占領するのが歩兵であり、敵を撃破するのが戦車隊や航空兵力だったりする。目立つのは、正面戦力であり、後方支援戦力に日は当たらない。
官僚の採点は、減点法を基本とするため、成功するのではなく、失敗しないことが、出世するための基本であったりする。
足の引っ張り合いが、出世争いであり、妬みと嫉妬が、渦巻く世界というのが、官僚の世界になってしまうのである。
平和で平穏な時代では、官僚の悪い性格が、そのまま滲み出るように支配していくことになる。
工兵隊、輜重科、護衛艦、大日本帝国の軍人さんが嫌うすべてを、インフラ整備で纏め上げ、大日本帝国護衛総体として確立させる。陸大ではなく、工兵学校および工兵大学校は、最終的には、工務学校、工務大学校とした。これは、日本の技術レベルに必要な、下層レベルの底上げであり、技能技術科学を底上げするために必要なことである。
史実での戦後日本は、詰込み教育と偏差値教育で、世界最大の技術立国になったというより、末端技術者まで、一定レベル以上の技術教育を受けさせることに成功したのである。
鉄道運営や敷設整備、上下水道の維持管理、電気設備の維持管理、道路建設と維持管理、ごみ処理施設の維持管理、鉄道都市整備は、一見すると華やかに見えて、とっても地味であり、24時間休みなく稼働させるためには、非常に多くの支援技術者を必要とする。
郵便事業ひとつにしても、非常に多くの人が居なければ、維持管理できるようなものではない。外地を含めた、物流の開拓や維持管理業務そのものを、国家の支援事業として組み入れる。
通信インフラについても同じである、電信・電話を基本として、
国内ですら技術者足りない状況で、外ツ国で技術者を確保することは、とてつもなく難しいものである。
関東軍という存在は、国家にとって、困った存在なのである。軍務関係者のエリートは、上層部だけで、末端の整備士あたりともなれば、軍人とすら見てもらえない状況であった。結果として、シナ派遣軍と関東軍は仲が悪いという結果になる。
歴史ifとして組み入れるなら、関東軍を軍として存在させてはならない。国家事業であり、大日本帝国満洲鉄道都市警備局であって、軍ではない。シベリア出兵時期は、軍からの出向扱いとして、「特区」が確立した段階で、軍からの出向は引き上げて、工務学校、工務大学校の出身者のみで警備局を構成する。業務は、下水道管理やごみ処理設備、道路建設に線路保全など、鉄道都市にかかわるすべての業務を担当する部署となる。鉄道都市警備局は、徹底した後方支援事業でしかない。嫌がるエリート官僚は叩き出して、国家事業としての覚悟を持ったキャリアと、現場を担当する技術作業者を残して、鉄道都市警備局として独立させる。
シーレーンの防衛は、国益保全の最重要事項である。シーレーンの防衛が重要であることは、誰もが知っていることであるけれど、だれも自分の業務にはしたくないのである。なぜならば、護衛業務は、成功しても目立たないし、失敗すれば減点されるので、エリートな陸海軍の方々は、誰も担当したがらないのです。
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正面戦力と、支援戦力を切り離せ
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日本の戦争遂行能力を拡充させるために、エリートが就きたがる、正面戦力、エリートが嫌がる、支援戦力。正面戦力と支援戦力の切り離しが、戦力を充実させる根本となります。補給が無ければ、戦えず、兵粮が届かなければ餓えるしかない。太平洋戦争の島嶼戦闘防衛で発生した、愚かな出来事は、支援戦力にできないことを要望して、顧みないエリートさん達にあります。そして、支援戦力に拒否権が無いことが、一番の問題なのである。
支援戦力は、陸海軍省の管轄から外し、内務省の直轄として、要望は工務省、農水省、商務省、鉄道省、逓信省といった民事優先を原則とした、現在の陸海空自衛隊そのものの姿とします。陸軍省、海軍省からの養成に対して、拒否権を有するのが、内務省ということになります。
正面戦力は、徹底して最強装備を目指す、戦うエリート集団として、鍛え上げていきます。陸軍は、蒙古でソビエト赤軍と激突させて、正面戦力の維持と運用を鍛え上げてもらう。海軍は、Naval Holidayを満喫しつつ、世界最強の正面戦力維持に全力を傾けてもらう。
正面戦力というのは、現在の日本でいえば、在日米軍のようなものです。
地道に積み上げていく支援戦力と、最強装備に馴れて磨くこと忘れた正面戦力は、徐々に実力が拮抗し、逆転しかねないところもあったりするのです。
制限された環境、制限された戦力、制限された行動範囲、徹底的に制限されることで、鍛え上げた戦力というのもまた、面白いものです。
帝国陸海軍は、兵站を軽視したのではなく、蔑視したのである。
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工兵隊は、戦国期の武田信玄が率いていた黒鍬衆を祖とする、兵種とされている。鉱山の開発や野戦築城、河川架橋に堤防工事、様々な土木建築事業を実行する、支援部隊である。
輜重兵は、兵粮を運び、兵站の維持管理を実行する、支援部隊である。
通商破壊から交易船を守るには、広範囲にシーレーン防衛を遂行する部隊が必要となる。護衛艦勤務は、支援部隊の業務である。
大日本帝国の場合、兵学校輜重兵科に配属になると不機嫌になるそうだ。工兵隊も似たようなものである。大日本帝国の陸海軍の兵隊さんは、平和な時代を生きるために、エリートとなるために、輜重や工兵など、雑用の兵科では、出世ができなくて、トップエリートにはなれない。いくら橋を架けるのが上手くても、橋を渡って適地を占領するのが歩兵であり、敵を撃破するのが戦車隊や航空兵力だったりする。目立つのは、正面戦力であり、後方支援戦力に日は当たらない。
官僚の採点は、減点法を基本とするため、成功するのではなく、失敗しないことが、出世するための基本であったりする。
足の引っ張り合いが、出世争いであり、妬みと嫉妬が、渦巻く世界というのが、官僚の世界になってしまうのである。
平和で平穏な時代では、官僚の悪い性格が、そのまま滲み出るように支配していくことになる。
工兵隊、輜重科、護衛艦、大日本帝国の軍人さんが嫌うすべてを、インフラ整備で纏め上げ、大日本帝国護衛総体として確立させる。陸大ではなく、工兵学校および工兵大学校は、最終的には、工務学校、工務大学校とした。これは、日本の技術レベルに必要な、下層レベルの底上げであり、技能技術科学を底上げするために必要なことである。
史実での戦後日本は、詰込み教育と偏差値教育で、世界最大の技術立国になったというより、末端技術者まで、一定レベル以上の技術教育を受けさせることに成功したのである。
鉄道運営や敷設整備、上下水道の維持管理、電気設備の維持管理、道路建設と維持管理、ごみ処理施設の維持管理、鉄道都市整備は、一見すると華やかに見えて、とっても地味であり、24時間休みなく稼働させるためには、非常に多くの支援技術者を必要とする。
郵便事業ひとつにしても、非常に多くの人が居なければ、維持管理できるようなものではない。外地を含めた、物流の開拓や維持管理業務そのものを、国家の支援事業として組み入れる。
通信インフラについても同じである、電信・電話を基本として、
国内ですら技術者足りない状況で、外ツ国で技術者を確保することは、とてつもなく難しいものである。
関東軍という存在は、国家にとって、困った存在なのである。軍務関係者のエリートは、上層部だけで、末端の整備士あたりともなれば、軍人とすら見てもらえない状況であった。結果として、シナ派遣軍と関東軍は仲が悪いという結果になる。
歴史ifとして組み入れるなら、関東軍を軍として存在させてはならない。国家事業であり、大日本帝国満洲鉄道都市警備局であって、軍ではない。シベリア出兵時期は、軍からの出向扱いとして、「特区」が確立した段階で、軍からの出向は引き上げて、工務学校、工務大学校の出身者のみで警備局を構成する。業務は、下水道管理やごみ処理設備、道路建設に線路保全など、鉄道都市にかかわるすべての業務を担当する部署となる。鉄道都市警備局は、徹底した後方支援事業でしかない。嫌がるエリート官僚は叩き出して、国家事業としての覚悟を持ったキャリアと、現場を担当する技術作業者を残して、鉄道都市警備局として独立させる。
シーレーンの防衛は、国益保全の最重要事項である。シーレーンの防衛が重要であることは、誰もが知っていることであるけれど、だれも自分の業務にはしたくないのである。なぜならば、護衛業務は、成功しても目立たないし、失敗すれば減点されるので、エリートな陸海軍の方々は、誰も担当したがらないのです。
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正面戦力と、支援戦力を切り離せ
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日本の戦争遂行能力を拡充させるために、エリートが就きたがる、正面戦力、エリートが嫌がる、支援戦力。正面戦力と支援戦力の切り離しが、戦力を充実させる根本となります。補給が無ければ、戦えず、兵粮が届かなければ餓えるしかない。太平洋戦争の島嶼戦闘防衛で発生した、愚かな出来事は、支援戦力にできないことを要望して、顧みないエリートさん達にあります。そして、支援戦力に拒否権が無いことが、一番の問題なのである。
支援戦力は、陸海軍省の管轄から外し、内務省の直轄として、要望は工務省、農水省、商務省、鉄道省、逓信省といった民事優先を原則とした、現在の陸海空自衛隊そのものの姿とします。陸軍省、海軍省からの養成に対して、拒否権を有するのが、内務省ということになります。
正面戦力は、徹底して最強装備を目指す、戦うエリート集団として、鍛え上げていきます。陸軍は、蒙古でソビエト赤軍と激突させて、正面戦力の維持と運用を鍛え上げてもらう。海軍は、Naval Holidayを満喫しつつ、世界最強の正面戦力維持に全力を傾けてもらう。
正面戦力というのは、現在の日本でいえば、在日米軍のようなものです。
地道に積み上げていく支援戦力と、最強装備に馴れて磨くこと忘れた正面戦力は、徐々に実力が拮抗し、逆転しかねないところもあったりするのです。
制限された環境、制限された戦力、制限された行動範囲、徹底的に制限されることで、鍛え上げた戦力というのもまた、面白いものです。
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