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エリート官僚は、内部抗争がお好き?
エリート官僚は、内部抗争がお好き?番外編 省益の争いは、大蔵省主計局の壁に阻まれる。海軍編
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正面戦力は現行のアメリカやイギリスと互角戦力の維持を目標とし、軍縮体制の中で、正面戦力の抽出に四苦八苦していた。空母および艦載機の設計開発がすすめられたのも、軍縮条約の結果として、正面戦力について、戦力互角を維持するのがやっとの予算状況であったためである。
日本の議会は、軍事予算には非常に厳しく、限られた予算でのやりくりさせられていた。最新鋭機の開発ともなれば、国内だけで部品の調達ができない場合もあり、外貨による調達を必要とすると、定額手形が使えないことも多くなる。結果的に、金本位制に基づいた兌換紙幣を使った、調達を必要とするため、審査は厳しいものとなっていた。
こういった兌換紙幣による購入によって、金の海外流出を嫌うのが、大蔵省主計局であった。日本政府の財務管理上では、大きな壁となって立ちはだかり、予算を渋る代表が、大蔵省主計局なのである。
海外との競争が激しい、海軍では、大蔵省主計局に対して、非常に厳しい戦いを強いられていた。
工務省の指示による、統制型製品は、ボルトやナットといった、基礎部品に対しても指定されるようんいなり、一般家庭用に使用される部品と共用できることを優先されていた。これは、電気製品に使用される部品にも影響するようになり、海軍省への特注品と、工務学校等へ納品される統制品という形に分かれたのである。
統制品より特注品が多くなる、海軍正面戦力は、艦種類や内容によって、エンジンからネジに至るまで、特注されることが多かった。帝国護衛総体では、横浜工務大学校と八幡工務大学校に命じて、廃棄前の旧式艦船を基本設計に入れて、統制型艦船の設計製作を依頼した。
工務大学校では、鳳翔に使用されたロ号艦政式ボイラーを、統制用ボイラーエンジンとして開発した。海軍では、艦に使用する仕様条件として、艦政式を基本とすることで、正面戦力となる艦艇と、補助艦艇との間に生じ差を減らすことが求められた。
10000トン級輸送船の設計を行った。横浜からは、巡行19ノット、最高速30ノットのコンテナ船「ハマカゼ」、八幡からは、巡行15ノット、最高速25ノットのコンテナ船「ヤワタ」が竣工した。搭載量は、「ハマカゼ」が広軌貨物車用コンテナ250個に対して、「ヤワタ」は広軌貨物車用コンテナ520個搭載可能であった。「ハマカゼ」を高速コンテナ船、「ヤワタ」をコンテナ船として、ロ号統制型ボイラーを汎用艦船用として、量産が開始された。
小型エンジンは、小型で高出力が得られる、潜水艦に使用されている、ラ式2号ディーゼル複動型エンジンを統制型複動ディーゼルエンジンとして使用された。
東京工務大学校では、量産が開始された、105mm砲を陸海軍が共用で使う砲に採用されることが多かった。東京砲兵工廠と共同で、65口径105mm砲を開発し、最大射程19000m最大射高14000mを可能とした。戦闘時の発射速度は、自動装填装置の開発にも成功し、19発/分の実現を可能とした。対空対艦射撃装置の開発も行った。
東京砲兵工廠の隣に設置された、東京工務大学校では、二式105mm砲だけでなく、「走竜改」に搭載された、一式47mm速射砲用自動装填装置を開発し、21発/分を実現した。
また、東京工務学校は、近くに工場があった、日本足袋のゴム製品を生産する子会社と共同で、統制エンジン用のパッキン等を含めて、ゴム製品の開発を行っていた。
工務学校、工務大学校の設立以降、民間工場の技術者について、質的量的に拡充させることができ、工兵隊だけでなく、様々な工場に、技術者として雇われるようになっていった。中小企業に多く、人材を供給したことで、卒業生が指導員として、工務学校に勤めることも多くなり、工場における品質向上と、生産能力の拡充を図ることができるようになった。中小企業や子会社との連携も多くなり、1000トン未満の艦艇については、様々な統制型艦艇が開発されたのである。
水上機母艦であった若宮、最初の航空母艦鳳翔を研究船としたことで、10000トン級水上機搭載型護衛艦「立春」は、水上観測機や偵察機、水上戦闘攻撃機など、52機搭載して、営口および大連を拠点として、行動していた。
陸上機ほど戦闘力は高く無いと言われる水上機であるが、三式飛行艇は、四発の大型エンジンを実装した、大型飛行艇で在り、航続距離4000キロ以上、主力兵装、20mm機銃3門、7.7mm4門と重武装であり、25番250キロ爆弾4個もしくは航空魚雷2発を搭載することも可能であった。輸送機型や旅客機型もあり、救援機などいくつかのバリエーションまで開発されていた。後継となる七式飛行艇は、航続距離7000キロを越え、最高時速450キロと、圧倒的な高性能を誇っていた。
帝国海軍の水上機は、内陸部の湖水を活動の拠点としていて、日本本土では、琵琶湖岸の安土に、水上機の生産拠点および運用拠点が設置されていた。安土工務学校および工務大学校は、水上機整備および改造をおこなっており、大型飛行艇を貨物型や旅客型に改造し、安土航空へ売却していた。
三式飛行艇は、長大な航続距離から、海上での救援活動だけでなく、重武装であることから、対戦闘機戦闘まで活用され、多くのバリエーション機が存在する汎用大型飛行艇であった。
二式水上戦闘機は、フロートに増設タンクを搭載し、航続距離の増大を図ることに成功した。航続距離飛行時の戦闘能力を引き上げることに成功した。航続距離2100キロ、最高速度時速220キロ、兵装7.7mm機銃2門、非常に高性能な機体であった。後継機は、六式水上戦闘機であり、航続距離2000キロ、最高時速420キロ、兵装7.7mm二門に20mm2門であり、水上戦闘機としては、最強を誇っていた。
三式飛行艇と二式水上戦闘機は、バイカル湖畔を中心とした、ソビエト軍との戦闘で航空優勢を確立した傑作機であった。
「水上機でも陸上機に勝てるモノなのだな、風間君」
「搭乗員が優秀であればですよ、首相」
水上機と陸上機では、大きなフロートを必要とする水上機は、どうしても不利であった。三式飛行艇は、重武装で対抗し、二式水上戦闘機は、翼面荷重を確保することで、格闘戦能力を向上させたが、水上機としての空気抵抗は、致命的であった。
日本の議会は、軍事予算には非常に厳しく、限られた予算でのやりくりさせられていた。最新鋭機の開発ともなれば、国内だけで部品の調達ができない場合もあり、外貨による調達を必要とすると、定額手形が使えないことも多くなる。結果的に、金本位制に基づいた兌換紙幣を使った、調達を必要とするため、審査は厳しいものとなっていた。
こういった兌換紙幣による購入によって、金の海外流出を嫌うのが、大蔵省主計局であった。日本政府の財務管理上では、大きな壁となって立ちはだかり、予算を渋る代表が、大蔵省主計局なのである。
海外との競争が激しい、海軍では、大蔵省主計局に対して、非常に厳しい戦いを強いられていた。
工務省の指示による、統制型製品は、ボルトやナットといった、基礎部品に対しても指定されるようんいなり、一般家庭用に使用される部品と共用できることを優先されていた。これは、電気製品に使用される部品にも影響するようになり、海軍省への特注品と、工務学校等へ納品される統制品という形に分かれたのである。
統制品より特注品が多くなる、海軍正面戦力は、艦種類や内容によって、エンジンからネジに至るまで、特注されることが多かった。帝国護衛総体では、横浜工務大学校と八幡工務大学校に命じて、廃棄前の旧式艦船を基本設計に入れて、統制型艦船の設計製作を依頼した。
工務大学校では、鳳翔に使用されたロ号艦政式ボイラーを、統制用ボイラーエンジンとして開発した。海軍では、艦に使用する仕様条件として、艦政式を基本とすることで、正面戦力となる艦艇と、補助艦艇との間に生じ差を減らすことが求められた。
10000トン級輸送船の設計を行った。横浜からは、巡行19ノット、最高速30ノットのコンテナ船「ハマカゼ」、八幡からは、巡行15ノット、最高速25ノットのコンテナ船「ヤワタ」が竣工した。搭載量は、「ハマカゼ」が広軌貨物車用コンテナ250個に対して、「ヤワタ」は広軌貨物車用コンテナ520個搭載可能であった。「ハマカゼ」を高速コンテナ船、「ヤワタ」をコンテナ船として、ロ号統制型ボイラーを汎用艦船用として、量産が開始された。
小型エンジンは、小型で高出力が得られる、潜水艦に使用されている、ラ式2号ディーゼル複動型エンジンを統制型複動ディーゼルエンジンとして使用された。
東京工務大学校では、量産が開始された、105mm砲を陸海軍が共用で使う砲に採用されることが多かった。東京砲兵工廠と共同で、65口径105mm砲を開発し、最大射程19000m最大射高14000mを可能とした。戦闘時の発射速度は、自動装填装置の開発にも成功し、19発/分の実現を可能とした。対空対艦射撃装置の開発も行った。
東京砲兵工廠の隣に設置された、東京工務大学校では、二式105mm砲だけでなく、「走竜改」に搭載された、一式47mm速射砲用自動装填装置を開発し、21発/分を実現した。
また、東京工務学校は、近くに工場があった、日本足袋のゴム製品を生産する子会社と共同で、統制エンジン用のパッキン等を含めて、ゴム製品の開発を行っていた。
工務学校、工務大学校の設立以降、民間工場の技術者について、質的量的に拡充させることができ、工兵隊だけでなく、様々な工場に、技術者として雇われるようになっていった。中小企業に多く、人材を供給したことで、卒業生が指導員として、工務学校に勤めることも多くなり、工場における品質向上と、生産能力の拡充を図ることができるようになった。中小企業や子会社との連携も多くなり、1000トン未満の艦艇については、様々な統制型艦艇が開発されたのである。
水上機母艦であった若宮、最初の航空母艦鳳翔を研究船としたことで、10000トン級水上機搭載型護衛艦「立春」は、水上観測機や偵察機、水上戦闘攻撃機など、52機搭載して、営口および大連を拠点として、行動していた。
陸上機ほど戦闘力は高く無いと言われる水上機であるが、三式飛行艇は、四発の大型エンジンを実装した、大型飛行艇で在り、航続距離4000キロ以上、主力兵装、20mm機銃3門、7.7mm4門と重武装であり、25番250キロ爆弾4個もしくは航空魚雷2発を搭載することも可能であった。輸送機型や旅客機型もあり、救援機などいくつかのバリエーションまで開発されていた。後継となる七式飛行艇は、航続距離7000キロを越え、最高時速450キロと、圧倒的な高性能を誇っていた。
帝国海軍の水上機は、内陸部の湖水を活動の拠点としていて、日本本土では、琵琶湖岸の安土に、水上機の生産拠点および運用拠点が設置されていた。安土工務学校および工務大学校は、水上機整備および改造をおこなっており、大型飛行艇を貨物型や旅客型に改造し、安土航空へ売却していた。
三式飛行艇は、長大な航続距離から、海上での救援活動だけでなく、重武装であることから、対戦闘機戦闘まで活用され、多くのバリエーション機が存在する汎用大型飛行艇であった。
二式水上戦闘機は、フロートに増設タンクを搭載し、航続距離の増大を図ることに成功した。航続距離飛行時の戦闘能力を引き上げることに成功した。航続距離2100キロ、最高速度時速220キロ、兵装7.7mm機銃2門、非常に高性能な機体であった。後継機は、六式水上戦闘機であり、航続距離2000キロ、最高時速420キロ、兵装7.7mm二門に20mm2門であり、水上戦闘機としては、最強を誇っていた。
三式飛行艇と二式水上戦闘機は、バイカル湖畔を中心とした、ソビエト軍との戦闘で航空優勢を確立した傑作機であった。
「水上機でも陸上機に勝てるモノなのだな、風間君」
「搭乗員が優秀であればですよ、首相」
水上機と陸上機では、大きなフロートを必要とする水上機は、どうしても不利であった。三式飛行艇は、重武装で対抗し、二式水上戦闘機は、翼面荷重を確保することで、格闘戦能力を向上させたが、水上機としての空気抵抗は、致命的であった。
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