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我田引鉄だけじゃない?
我田引鉄だけじゃない?20 膠着する蒙古戦線
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蒙古の南側は、北洋軍閥の支配地域であり、万里の長城を越えたアメリカ軍は、進撃する方向すら規定できるほどに、都市は存在しない地域がほとんどであった。米軍による北伐は、そのまま蒙古共和国の南側から人の姿そのものを消したのである。
米軍が進軍しても、廃墟となった町が残されるだけで、人の居なくなった地域が生まれ、補給線が伸びるだけとなった。当初、30万で進軍したが、五百キロを超えると、均等に配置すれば、1キロ六百人となり、数千の馬族によって襲撃されれば、壊滅しかねない結果となる。万里の長城から蒙古共和国の勢力圏までで500キロ以上あり、本来は北洋軍閥の勢力圏であったが、敵はおろか人が完全に逃亡し、廃墟だけが残されていた。
小日向や伊達達が率いる馬賊は、数十の集団が、数十から数百集まって襲撃をおこなう、騎馬による機動部隊であった。馬族の活動範囲は広大であり、行動半径は1000キロを超えることもあった。蒙古共和国の勢力範囲は、270万平方キロあり、アメリカ合衆国の963万平方キロからすれば狭いが、当時の人口は数百万人くらいなので、敵が占領した地域をすべて放棄しても、構わないくらいに蒙古共和国の勢力圏は広かったのである。
米軍の補給部隊は、長距離を移動するために、拠点を設ける必要があり、長城のある張家口に米軍1万を配置しキャンプを建設すると共に、補給物資の集積所としていた。物資は、ウラジオストクや満洲から天津まで鉄道で運び、北京を経由して、張家口まではトラックで輸送されていた。500キロを超えて、ザミンウードにも米軍5万と中華民国軍5万の駐留キャンプを建設していた。
米軍10万は、張家口からザミンウードの500キロを警戒しつつ、北洋軍閥軍や蒙古共和国軍の捕捉撃滅を狙っていた。突出して補給線に受けるわけにもいかず、500キロ進んだところで、停滞することとなった。
蒙古軍は、西方に展開しているウルンゲンの白軍50万は、赤軍との戦闘が継続的に続いていて、北洋軍閥軍、馬族が嫌がらせのように、散発的な夜襲や補給部隊への攻撃をおこなっていて、大規模に機動してくれば、後方へと撤退する戦闘を繰り返していた。
大規模な会戦は、互いに望まなければ、戦としては発生しないものである。
米軍30万、中華民国軍5万を誘引、駐留させることで、モンゴル共和国は、イギリス・フランス・日本からの支援を受けていたのである。イギリス製のソッピースキャメル18機モラーヌ・ソルニエ L8機が提供され、蒙古共和国に英国から操縦の指導教官、日本から整備技術士官と支援物資が送られていたのである。米軍も、Nieuport 28を30機前線へ送ることで対抗していた。
蒙古戦線は、米軍が補給に難が生じ、戦線は膠着状態に陥っていた。
アメリカは、国境を突破し、蒙古軍を撃退、北洋軍閥軍を撤退に追い込み、モンゴルを平和へと導いたと宣伝し、中華民国の国境内、ザミンウードまでの平和を回復したと宣告した。
現実は、細く広大な補給線を確保しているだけであったが、国際連盟理事会ではアメリカの主張が認められ、蒙古国境線をザミンウードとして、新たな「特区」として中蒙干渉地区の扱いとすることを求めた。
蒙古共和国側は、反対したが、総会では全会一致から却下された。
「アメリカが、本当の泥沼に嵌るのは、ここからだな」
日本の駐仏大使石井菊次郎は、総会後、風間首相補佐官に向かってそう言った。
「どういうことですか、石井閣下」
「アメリカは「特区」を誤解している」
「誤解ですか、閣下」
「「特区」の治安は、誰が護っている」
「満洲であれば、満洲鉄道都市警備局だと」
「それが、誤解なのだ。満洲鉄道都市警備局は、維持しているだけだ」
「それでは、治安の維持は、誰なのですか」
「北洋軍閥や馬族だよ、風間君」
「彼らは縄張り争いで、抗争や紛争を頻発させています。とても治安を維持しているとは思えません」
満洲で発生する傷害や殺人事件の大半は、北洋軍閥や馬族を含めて、内部の権力闘争や権益争いから、発生することがほとんどであった。とてもではないが、治安を維持しているようには見えない。
「彼らが争い守っている、権益というのはなんだ」
「市長の持つ権益ですか」
市の財政収入は、市民個人あたりの人頭税方式となっている。市の財政支出は、国際連盟への供出金、駅の維持管理費用以外は、市長個人の自由決済可能な収入となっていた。国際連盟への供出金や駅の維持管理費用に比較して、市民の数が増加すれば、増加数に応じて市長の収入が増加することとなる。市長が安定した収益を得るためには、市民が一定以上の収入を得ていて、税金を払ってもらわなければならない。治安を維持できなければ、市の人口が減少し、市長の収入は下がることになる。良い市長の町には人が増え、市長によっては人口が減少する。満洲の都市は、人口を確保するには、農地の拡張も重要な要素であり、膨張する満洲の人口を支えるために、遼陽の周囲は、水田が広がるようになっていったのである。
市長の選出は、市民による投票によって決定される。北洋軍閥や馬族は、自分を長とする者達を市民とし、長を認めない市民を排除することで、市長となることができる。市長とは、市民を選んだ者であり、市長とは、市民に選ばれた者である。一つの市から追われれば、別の市で認められれば、別の市長の下で市民となる。満洲における紛争は、市長同士の権益争いに等しく、市長の座を巡る派閥抗争でもあった。満洲鉄道都市警備局は、市外で発生する争いについては、鉄道の維持管理影響しない限り、不干渉を基本としていて、軍閥同士の争いにはかかわらなかった。北洋軍閥の一人である張作霖は、奉天市長となり、周囲の駅市長を自身の軍閥で固めることで、確固たる地位を築いた。奉天は、撫順、本渓湖といった炭鉱までの支線も引かれていて、張作霖には、市長収入だけでなく、炭鉱への人手供出といった収入も含まれていた。
興安四省は、駅は少ないが、スズ鉱山もあり、満洲里近くで油田が発見されたことで、日本とフランス合弁による開発事業が開始された。油田の発見は、そのまま満洲里を中心に活動する馬賊、伊達順之助の支配力拡大となり、万の馬賊を率いる頭領となっていったのである。
「権益は、満洲が平和であることで、彼らは利益を得ているということですか、閣下」
「それが理解されている以上は、そう簡単には、権益そのものには手を出さなくなる。それは、他の国に対しても同じだ」
「儲かっている間は、味方というわけですか、閣下」
「アメリカは、面を自分の力で、守ろうとしている。だから、「特区」を利用して、自軍を駐留させる。守れるのは、我らと同じく、点と線だけだ。面までは守れない」
「それが、泥沼になるということですか」
「風間君、まぁ、これから大変だと思うよ、アメリカと言う国は」
そう言って、石井菊次郎閣下は笑った。
<<<<<>>>>>
閣下の言う通り、平和になったハズの、「特区」で米軍への被害が、頻発するようになっていった。
<<<<<>>>>>
「特区」の治安維持は、国際連盟各国から派遣される軍隊によって維持されていた。「特区」に指定されることで、国際連盟各国は、自国の権益を守るために、軍隊を駐留することができる。
米軍が進軍しても、廃墟となった町が残されるだけで、人の居なくなった地域が生まれ、補給線が伸びるだけとなった。当初、30万で進軍したが、五百キロを超えると、均等に配置すれば、1キロ六百人となり、数千の馬族によって襲撃されれば、壊滅しかねない結果となる。万里の長城から蒙古共和国の勢力圏までで500キロ以上あり、本来は北洋軍閥の勢力圏であったが、敵はおろか人が完全に逃亡し、廃墟だけが残されていた。
小日向や伊達達が率いる馬賊は、数十の集団が、数十から数百集まって襲撃をおこなう、騎馬による機動部隊であった。馬族の活動範囲は広大であり、行動半径は1000キロを超えることもあった。蒙古共和国の勢力範囲は、270万平方キロあり、アメリカ合衆国の963万平方キロからすれば狭いが、当時の人口は数百万人くらいなので、敵が占領した地域をすべて放棄しても、構わないくらいに蒙古共和国の勢力圏は広かったのである。
米軍の補給部隊は、長距離を移動するために、拠点を設ける必要があり、長城のある張家口に米軍1万を配置しキャンプを建設すると共に、補給物資の集積所としていた。物資は、ウラジオストクや満洲から天津まで鉄道で運び、北京を経由して、張家口まではトラックで輸送されていた。500キロを超えて、ザミンウードにも米軍5万と中華民国軍5万の駐留キャンプを建設していた。
米軍10万は、張家口からザミンウードの500キロを警戒しつつ、北洋軍閥軍や蒙古共和国軍の捕捉撃滅を狙っていた。突出して補給線に受けるわけにもいかず、500キロ進んだところで、停滞することとなった。
蒙古軍は、西方に展開しているウルンゲンの白軍50万は、赤軍との戦闘が継続的に続いていて、北洋軍閥軍、馬族が嫌がらせのように、散発的な夜襲や補給部隊への攻撃をおこなっていて、大規模に機動してくれば、後方へと撤退する戦闘を繰り返していた。
大規模な会戦は、互いに望まなければ、戦としては発生しないものである。
米軍30万、中華民国軍5万を誘引、駐留させることで、モンゴル共和国は、イギリス・フランス・日本からの支援を受けていたのである。イギリス製のソッピースキャメル18機モラーヌ・ソルニエ L8機が提供され、蒙古共和国に英国から操縦の指導教官、日本から整備技術士官と支援物資が送られていたのである。米軍も、Nieuport 28を30機前線へ送ることで対抗していた。
蒙古戦線は、米軍が補給に難が生じ、戦線は膠着状態に陥っていた。
アメリカは、国境を突破し、蒙古軍を撃退、北洋軍閥軍を撤退に追い込み、モンゴルを平和へと導いたと宣伝し、中華民国の国境内、ザミンウードまでの平和を回復したと宣告した。
現実は、細く広大な補給線を確保しているだけであったが、国際連盟理事会ではアメリカの主張が認められ、蒙古国境線をザミンウードとして、新たな「特区」として中蒙干渉地区の扱いとすることを求めた。
蒙古共和国側は、反対したが、総会では全会一致から却下された。
「アメリカが、本当の泥沼に嵌るのは、ここからだな」
日本の駐仏大使石井菊次郎は、総会後、風間首相補佐官に向かってそう言った。
「どういうことですか、石井閣下」
「アメリカは「特区」を誤解している」
「誤解ですか、閣下」
「「特区」の治安は、誰が護っている」
「満洲であれば、満洲鉄道都市警備局だと」
「それが、誤解なのだ。満洲鉄道都市警備局は、維持しているだけだ」
「それでは、治安の維持は、誰なのですか」
「北洋軍閥や馬族だよ、風間君」
「彼らは縄張り争いで、抗争や紛争を頻発させています。とても治安を維持しているとは思えません」
満洲で発生する傷害や殺人事件の大半は、北洋軍閥や馬族を含めて、内部の権力闘争や権益争いから、発生することがほとんどであった。とてもではないが、治安を維持しているようには見えない。
「彼らが争い守っている、権益というのはなんだ」
「市長の持つ権益ですか」
市の財政収入は、市民個人あたりの人頭税方式となっている。市の財政支出は、国際連盟への供出金、駅の維持管理費用以外は、市長個人の自由決済可能な収入となっていた。国際連盟への供出金や駅の維持管理費用に比較して、市民の数が増加すれば、増加数に応じて市長の収入が増加することとなる。市長が安定した収益を得るためには、市民が一定以上の収入を得ていて、税金を払ってもらわなければならない。治安を維持できなければ、市の人口が減少し、市長の収入は下がることになる。良い市長の町には人が増え、市長によっては人口が減少する。満洲の都市は、人口を確保するには、農地の拡張も重要な要素であり、膨張する満洲の人口を支えるために、遼陽の周囲は、水田が広がるようになっていったのである。
市長の選出は、市民による投票によって決定される。北洋軍閥や馬族は、自分を長とする者達を市民とし、長を認めない市民を排除することで、市長となることができる。市長とは、市民を選んだ者であり、市長とは、市民に選ばれた者である。一つの市から追われれば、別の市で認められれば、別の市長の下で市民となる。満洲における紛争は、市長同士の権益争いに等しく、市長の座を巡る派閥抗争でもあった。満洲鉄道都市警備局は、市外で発生する争いについては、鉄道の維持管理影響しない限り、不干渉を基本としていて、軍閥同士の争いにはかかわらなかった。北洋軍閥の一人である張作霖は、奉天市長となり、周囲の駅市長を自身の軍閥で固めることで、確固たる地位を築いた。奉天は、撫順、本渓湖といった炭鉱までの支線も引かれていて、張作霖には、市長収入だけでなく、炭鉱への人手供出といった収入も含まれていた。
興安四省は、駅は少ないが、スズ鉱山もあり、満洲里近くで油田が発見されたことで、日本とフランス合弁による開発事業が開始された。油田の発見は、そのまま満洲里を中心に活動する馬賊、伊達順之助の支配力拡大となり、万の馬賊を率いる頭領となっていったのである。
「権益は、満洲が平和であることで、彼らは利益を得ているということですか、閣下」
「それが理解されている以上は、そう簡単には、権益そのものには手を出さなくなる。それは、他の国に対しても同じだ」
「儲かっている間は、味方というわけですか、閣下」
「アメリカは、面を自分の力で、守ろうとしている。だから、「特区」を利用して、自軍を駐留させる。守れるのは、我らと同じく、点と線だけだ。面までは守れない」
「それが、泥沼になるということですか」
「風間君、まぁ、これから大変だと思うよ、アメリカと言う国は」
そう言って、石井菊次郎閣下は笑った。
<<<<<>>>>>
閣下の言う通り、平和になったハズの、「特区」で米軍への被害が、頻発するようになっていった。
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「特区」の治安維持は、国際連盟各国から派遣される軍隊によって維持されていた。「特区」に指定されることで、国際連盟各国は、自国の権益を守るために、軍隊を駐留することができる。
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