琉球お爺いの綺談

Ittoh

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World War ? 歴史if

宵闇南方事情 爽快感のある話が見たいと思われるが、、、

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 お爺ぃが描く作品は、爽快感というものが、どうにも欠如している。
 売れる作品としてエンターティメントを描くには、この点は欠点なのであろう。



 これは、明日を予測するにあたって、明後日に起きるマイナスを減らすために、明日のプラスをも減らすという考え方による。
 お爺ぃの描く作品で、もっともお気に入り数が多いのは、日本のリアルチート為朝を描いた作品である。他の作品に比べ倍以上の数がある。これは、この作品が、椿説弓張月をベースに、為朝を太平洋の覇者に押し上げて、未来日本で夢を見ようという作品である。

 お爺ぃの筆力は、まだまだ未熟なので、今一つ爽快感のある作品とはなっていないが、2017年9月末では、1200年までに南方の島々へ日ノ本が拠点を築き、ハワイ、アメリカ大陸と展開して、最終的には、為朝の子孫たちとコンキスタドールとの戦いへと繋げて、新たな世界史を構築しようというものである。

 これは、現行のファーストネイションや先住者を、実録の歴史に存在した虐殺を防ぎきれないとしても最小化を図り、疫病や飢餓による死者を削減することを目指している。

 爽快感が微妙なのは、ここで、ファーストネイションが、日ノ本の協力で、コンキスタドールを撃滅するような歴史を描かないことにある。個人的に、シミュレートする中で、この点が非情に厳しい。



 例として、インカ帝国とピサロの戦は、ピサロという人間との戦いだけで考えるならば、勝てる方策もとれる。しかしながら、コンキスタドールとの戦い全体で見た場合、ピサロ個人に対して何をしても、押し寄せるヨーロッパン人を防ぎきることはできないと判断しているし、本質として、虐殺された人数ではなく、天然痘といった疫病の蔓延による病死者の数が圧倒的に多く、インカ帝国が崩壊していくのは、結果的に社会インフラを支えるべき人口を失ったことに起因していると判断しているからである。
 結果的に、宵闇の世界史では、ピサロではなく、コロンブスを徹底的に叩き潰し、以降のコンキスタドールの虐殺と疫病の蔓延による人口減少を半分程度に抑えて、どうにかこうにか戦えるネイションズを築こうというものとした。



 また、西洋側を虐殺者だけにするのではなく、ヴァイキング時代からのヴィンランド移住者を発展させることで、デーン人とデンマーク王国を介した欧州との交渉という道筋を開くことにあった。
 宵闇の世界史中では、ニューヨークを含めたロングアイランドをヴィンランドとして、南方ヴィンランドをカリブ海の島々を中心に交易権を形成し、1300年代に勢力圏を保有しているという前提で、コロンブスとぶつけるという手法をとっている。
 火砲等による有利さはあっても、地理や海流等を知っていて、数による陸戦の有利さから一定の戦果を確保することは可能と判断したからである。
 また、為朝が新大陸達していることと、火薬そのものが日本に達していて、為朝から新大陸に伝えられていることから、火薬を武器とした兵器そのものが異質ではないという結果を演算に組み入れた。
 まぁ、この結果を宵闇で導くために、水滸伝を史実化して、凌振を日本に亡命させている。



 お爺ぃは、太平洋諸島で、西洋人が原住民との間で問題を起こした主要な原因は、本質的に私有財産に対する考え方の違いからと判断している。

 地面に落ちた財布は誰のものかである。
1.法律を厳格に適用した場合、地面に落ちた財布は、拾った人間に所有権が移行する。
2.地面に落ちた財布に対し、返却を求めるのでれば、対価が必要となる。
 この原則を拡大適応することで、旧大〇帝国博物館は、世界中から文化遺産を強奪し、自国の博物館で保管している。

・西洋人は、自分が他人に対して行ったこの原則を、原住民が西洋人に対して適用することは認めないのである。
・原住民の方達にとって、地面に落ちているモノと、机に置いてあるモノを区別する習慣は無い。

 こういった考え方が、結果的には、欧州の人間が、太平洋の島々を訪れて被害を拡大させた原因になったのだとお爺ぃは判断している。
 この状況を改善させるためにも、所有権に関する考え方について、1200年以降に影響を太平洋各地にもたらしておくということでの対応をはかった。



 爽快感が起きるような話にするとすれば、読者には結果だけとして、過程を見せないという描き方をするというのが一番であるように思う。そういう意味では、もう一回くらい、大規模な改訂が必要なのかという風にも考えていたりする。なかなかに困った状況である。読者の方には、申し訳ない。
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