琉球お爺いの綺談

Ittoh

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日ノ本史伝

史伝03 日ノ本制圧は大変です。<歴史の始まり>

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 崇神陛下の御代に、畿内ヤマトを中心とした王権を確立させる中で、四道将軍が記述されて、山陰道「」、山陽道「」、北陸道「エツ」、東海道「蝦夷エミシ」征伐が開始される。「」の温羅が鬼として退治され、「」の御笠討伐、といった各地に伝承として残る鬼退治や征伐譚は、四道将軍からの流れである。

 おそらく、蝦夷エミシの征伐は二つの流れがあり、東山道を東に向かう征伐と、東海道を東に向かう征伐に分かれている。日ノ本の建国期に東征から国譲りの流れは、東山道の「蝦夷エミシ制覇」の流れであり、四道将軍から倭建命による東征は東海道の「蝦夷エミシ制覇」の流れとなる。

 補任国として、東海道には常陸と上総茨城県+千葉県北部として鎮め、東山道を上毛下毛群馬県+栃木県として鎮めとしていた。

 稲作が陸稲から水稲に変化し、救荒作物の流れとなるのは、崇神陛下の御代からであり、神々習合を進めて日向ヒムカの地域神道から日本神道の流れを築き、手水のような衛生管理が始めとなった。習合は徐々に地域を拡大し、日ノ本全域に及ぶのは、国衙領が全国に及んで、国府が設置された時期となる。国衙領が広がって、日ノ本の統治が確立されるのは、倭国大乱の結果として、手白香陛下の時期に確立することから、507年以降と類推される。日本の歴史が始まるのは、手白香陛下の御代からということになる。

 日ノ本の完成は、国衙領が日本全土に広がって、筑紫ヤマト畿内ヤマトの抗争が終焉を迎える磐井の乱の時期(528年)に畿内ヤマトの王権が、単体として確立する。この時期から日ノ本の中で、中央集権体制が強化され、完成するのが法律として律令体制が確立した時期となる。

 日ノ本の政治的な組織体制は、推古陛下の時期に、聖徳太子によって創始され、孝謙陛下の御代に確立した。

 日ノ本では、変化は徐々に移ろうモノで、刷新するようなモノではない。敵対者を族滅するようなことは無く、一例としてあげれば、蘇我入鹿が討たれた後に、入鹿の従妹の娘蘇我遠智娘が天智陛下に嫁ぎ、持統陛下の母となっている。これは、「祀ろう民」同士の戦と、「祀ろわぬ民」の征伐との違いである。日本の場合、征伐の結果としても族滅は無く、勝者側の家人という形で組み込まれている。
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