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お爺の一考
世界史の捉え方
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日本では、西洋、東洋、日本という歴史の形に分かれているという。
これは、世界史の捉え方に問題があるということらしい。日本は、強大で先進的な彼の国が傍に存在したことで、国内と国外に対する考え方が、非常に偏ってものであったと言うことだ。
日本に史学が生まれると、日本の歴史、東洋の歴史、西欧の歴史、という三つの考え方が別々に研究されてきたことが、世界史を考える上での阻害要因であったしているのが、岡田英弘著「世界史の誕生」に描かれている。歴史用語の意味合いが、日本語で混乱しやすいのは、西欧における意味を日本語にする場合に規定した語彙と、東洋における意味を日本語にする場合に規定した語彙が同じであったりすることからきている。
例えば、「皇帝」は、東洋では王族のの上位に来る、三皇五帝の上位として皇帝を作り上げた。西洋での「皇帝」は、ローマ皇帝のように、職位を兼務することで、権限が集中した状態での地位として捉えられている。また、西欧の用語として、フランスの皇帝ナポレオンという言い方は、コルシカ出身であったナポレオンは、フランクの「King=血族長」ではないという基本原則から生まれた部分もある。
日本の天皇についても、「King=血族長」として捉えた場合には血族集団の氏長があり、氏長の上に立ち、姓が職域の意味合いを持たせていたが、自称の部分との相違もあって、徹底されていない部分があったようである。中央集権国家の建設過程で、大王の上に立つ象徴表現として天皇という表記が生まれたようなところがある。一天万乗として、主上を規定していったのは、様々な血族集団や職域集団が錯綜する中で、自分達すべてを集合した場合、象徴的な上位要素として使われた側面があるように思われる。
宵闇世界で主上の存在は、権威権限を実務として持っているかどうかではなく、存在そのものの象徴と恩義の有り様として捉えている。
こうった微妙な違いが、それぞれに相違点を持ち、類似点を持つために、混乱に拍車をかけるようなところがあるのだろう。
解釈については、さらに百人百様の解釈があることから、分類や規定として考えることが難しいものである。
用語をどのような意味で使うかは、人それぞれではある。なかなかに難しい。
これは、世界史の捉え方に問題があるということらしい。日本は、強大で先進的な彼の国が傍に存在したことで、国内と国外に対する考え方が、非常に偏ってものであったと言うことだ。
日本に史学が生まれると、日本の歴史、東洋の歴史、西欧の歴史、という三つの考え方が別々に研究されてきたことが、世界史を考える上での阻害要因であったしているのが、岡田英弘著「世界史の誕生」に描かれている。歴史用語の意味合いが、日本語で混乱しやすいのは、西欧における意味を日本語にする場合に規定した語彙と、東洋における意味を日本語にする場合に規定した語彙が同じであったりすることからきている。
例えば、「皇帝」は、東洋では王族のの上位に来る、三皇五帝の上位として皇帝を作り上げた。西洋での「皇帝」は、ローマ皇帝のように、職位を兼務することで、権限が集中した状態での地位として捉えられている。また、西欧の用語として、フランスの皇帝ナポレオンという言い方は、コルシカ出身であったナポレオンは、フランクの「King=血族長」ではないという基本原則から生まれた部分もある。
日本の天皇についても、「King=血族長」として捉えた場合には血族集団の氏長があり、氏長の上に立ち、姓が職域の意味合いを持たせていたが、自称の部分との相違もあって、徹底されていない部分があったようである。中央集権国家の建設過程で、大王の上に立つ象徴表現として天皇という表記が生まれたようなところがある。一天万乗として、主上を規定していったのは、様々な血族集団や職域集団が錯綜する中で、自分達すべてを集合した場合、象徴的な上位要素として使われた側面があるように思われる。
宵闇世界で主上の存在は、権威権限を実務として持っているかどうかではなく、存在そのものの象徴と恩義の有り様として捉えている。
こうった微妙な違いが、それぞれに相違点を持ち、類似点を持つために、混乱に拍車をかけるようなところがあるのだろう。
解釈については、さらに百人百様の解釈があることから、分類や規定として考えることが難しいものである。
用語をどのような意味で使うかは、人それぞれではある。なかなかに難しい。
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