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お爺の一考
海に囲まれた和国
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日ノ本を和国と表記する。
海に囲まれた、和の国は、従来は様々な文化圏を持っていたと思われる。石器時代の流れから縄文期への移行は、黒曜石という非常に優秀な石器が、国力や経済力の流れを生み出していたように思われる。
一万年以上前のこと、信州を神州として、和田峠や長門町などを中心とした石器時代の文化圏が、和国の主要文化圏であったと考えられます。これは、神津島の黒曜石産地を含め、九州各地、隠岐などが、西の文化圏を形成し、北海道や東北地方が、北の文化圏を形成していったように思います。
1万年前後位の日本は、和国の西は人口が少なく、和国の東に人口が多かったと言われています。九州は、7300年程前の大規模な(鬼界カルデラ)火山活動の結果として壊滅的な打撃を受けて、移民を余儀なくされたようです。神武東征?
海洋国家であるために、丸木舟系の船が主流であり、カヌーであれば、渡洋航海すら可能であることは、ポリネシア人の移動からも間違いないと思われます。火山被害からの脱出にしても、船という手段に頼らざるを得ないのが、和国の地理的な状況からも間違いないと思われます。
海洋国家としての和国は、みっつの文化圏で構成されていた。
北の国、中の国、南の国である。北海道を中心とした北の国、畿内を中心とする中の国、琉球を含めた南の国です。
北の国は、樺太を含めたオホーツク方面や、女真、渤海といった北方地域の文化圏の影響を受けながら活動していたと考えられます。
中の国は、世間一般で言う和国中央となります。ただ、和国中央がどこかについては、前回「歴史における中世世界」で語ったように、神州から出雲を中心とした中国地方へ移り、九州より東征したと考えらえる難波を中心とした、中の国が和国中央となります。
南の国は、琉球を中心とした南西諸島であり、台湾や呂宋を経由した、揚子江文明の影響を色濃く受けている文化圏となります。
日本が一つの国家ではなく、非常に多くの国が、戦争や合従連衡を繰り返しながら、徐々に日本という国を作り上げていったのだと考えています。
文化圏のぶつかりとして、大きく動いたのが、平安末期から鎌倉時代だったというのが、個人的な感覚です。武士の台頭は、貴族社会から武家社会への切り替えを生み出し、大規模な商業経済の浸透と、奥州藤原氏の滅亡が、大きく時代を動かしたのだと考えています。鎌倉時代の流れの中で、「中の国」の勢力圏が、九州から東北地方まで拡大し、和国中枢として構築されて行きます。時代が流れて、琉球から北海道(蝦夷)までの和国が構成されていったのだと考えた方が、自然な流れなのだと考えています。
宵闇の場合は、和国文化圏は、鎌倉期に北太平洋一帯に領域として広がっていきますが、これもまた歴史のifというものであります。
海に囲まれた、和の国は、従来は様々な文化圏を持っていたと思われる。石器時代の流れから縄文期への移行は、黒曜石という非常に優秀な石器が、国力や経済力の流れを生み出していたように思われる。
一万年以上前のこと、信州を神州として、和田峠や長門町などを中心とした石器時代の文化圏が、和国の主要文化圏であったと考えられます。これは、神津島の黒曜石産地を含め、九州各地、隠岐などが、西の文化圏を形成し、北海道や東北地方が、北の文化圏を形成していったように思います。
1万年前後位の日本は、和国の西は人口が少なく、和国の東に人口が多かったと言われています。九州は、7300年程前の大規模な(鬼界カルデラ)火山活動の結果として壊滅的な打撃を受けて、移民を余儀なくされたようです。神武東征?
海洋国家であるために、丸木舟系の船が主流であり、カヌーであれば、渡洋航海すら可能であることは、ポリネシア人の移動からも間違いないと思われます。火山被害からの脱出にしても、船という手段に頼らざるを得ないのが、和国の地理的な状況からも間違いないと思われます。
海洋国家としての和国は、みっつの文化圏で構成されていた。
北の国、中の国、南の国である。北海道を中心とした北の国、畿内を中心とする中の国、琉球を含めた南の国です。
北の国は、樺太を含めたオホーツク方面や、女真、渤海といった北方地域の文化圏の影響を受けながら活動していたと考えられます。
中の国は、世間一般で言う和国中央となります。ただ、和国中央がどこかについては、前回「歴史における中世世界」で語ったように、神州から出雲を中心とした中国地方へ移り、九州より東征したと考えらえる難波を中心とした、中の国が和国中央となります。
南の国は、琉球を中心とした南西諸島であり、台湾や呂宋を経由した、揚子江文明の影響を色濃く受けている文化圏となります。
日本が一つの国家ではなく、非常に多くの国が、戦争や合従連衡を繰り返しながら、徐々に日本という国を作り上げていったのだと考えています。
文化圏のぶつかりとして、大きく動いたのが、平安末期から鎌倉時代だったというのが、個人的な感覚です。武士の台頭は、貴族社会から武家社会への切り替えを生み出し、大規模な商業経済の浸透と、奥州藤原氏の滅亡が、大きく時代を動かしたのだと考えています。鎌倉時代の流れの中で、「中の国」の勢力圏が、九州から東北地方まで拡大し、和国中枢として構築されて行きます。時代が流れて、琉球から北海道(蝦夷)までの和国が構成されていったのだと考えた方が、自然な流れなのだと考えています。
宵闇の場合は、和国文化圏は、鎌倉期に北太平洋一帯に領域として広がっていきますが、これもまた歴史のifというものであります。
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