琉球お爺いの綺談

Ittoh

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時の奔流

古代日本の技術05 大規模土木治水事業が、国家事業となった時代

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 仁徳陛下ヒジリノミカドが、主上ミカドによる、日ノ本が統治となる始まりであった。
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 戦争が行われていた時代は、墾田開拓する治水土木事業と、戦場に徴兵される者達は別であった。墾田開拓と治水事業を進めながら、余剰人員を動員することで、日本征覇を成し遂げたのである。

 殺伐とした時代が終焉を迎え、安定統治の時代を迎えると、戦場に出向いていた余剰人員が、行き場を失うこととなる。応神ホムタワケノスメラミコトは、行き場を失って故郷へ戻った者達が、田を分け与えられて、皆が困窮していく流れとなった。租税を免除して、新田開発するようになって、在り得ないくらいの大規模土木治水事業を遂行し、墾田を開拓して、収受で働いた者達に与えたのが、仁徳陛下ヒジリノミカドである。



 古墳が巨大化するのは、大規模土木事業の結果であり、水路が確保されると、大規模土木事業の残土は、干拓事業を含めた、堤や堰の材料へ転用され、墳丘の規模が縮小していくのが、自然の流れとなる。



 世界遺産となった、大仙古墳を含めた百舌鳥・古市古墳群は、仁徳陛下ヒジリノミカドより始まる、大規模墾田治水事業から始まる、失業者対策事業である。失業者を大規模墾田治水事業に参加させて、開発した新田を与えて働かせて、食料生産力を拡大する。食料生産力の拡大は、余剰物資の発生となり、稲束を日本中に商取引に流通させることで、水稲の拡大を進めていったのである。

 古墳群は、大規模治水事業の結果として生じる残土であり、周囲の水濠は、治水調整用の濠であり、周辺を畑地として整備されていた。水濠を多重に巡らせるのは、治水調整だけでなく、墳丘そのものを禁足地として、水の行き場と退避場所を確保するためでもある。

 大和、山城、摂津、河内、和泉を本貫とする、畿内ヤマトは、陸奥から薩摩までの国造を築き、長を派遣していた。国造は、中央からの管理者の派遣であり、戦時体制から平時体制への移行でもあった。軍事政権から、官僚による統治体制への転換である。


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