琉球お爺いの綺談

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if昭和史をお爺ぃが描くと

if昭和史をお爺ぃが描くと  ははは、昭和から日本が頑張ると、第二次世界大戦は、世界各地での局地戦闘に留まり、そのまま冷戦へと移行する

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 日本が、国際連盟と全方位外交を頑張ると、史実では結果的に小国の味方、大国の敵ができあがって、世界中から袋叩きに遭う。これが、史実日本の辿った道であり、日米開戦の流れとなる。

 国力が衰退していた、欧州の植民地国家にとって、植民地の独立は悪夢である。イギリスのように連合王国を名乗るには、強大な軍事力を必要とする。大国二つを相手に戦える、海軍力を誇るイギリスは、20世紀に没落する大国となる。

 20世紀に新興する大国は、ロシア、アメリカ、日本である。最初に現れるのがロシアであり、ナポレオンと戦って名声をあげる。しかしながら、最強イギリスと戦争を繰り返して負け続け、最後に極東の日本に殴られて、大国の地位から滑り落ちる。

 次に新興勢力として登場するのが、日本とアメリカである。どちらも、新興勢力であるために、当初は仲良しである。しかしながら、勢力が拡大するあたりから、次第にライバルとなり、敵対心が生まれる。しかしながら、新興勢力と言うのは、勢力を伸ばしてくるものである。ドイツは、バラバラだった欧州中央の国家を纏め上げて、新興列強国家となった。

 新興列強国家である、ドイツが、没落する大国オーストリア-ハンガリーに巻き込まれるように戦火が飛び火して、世界大戦に拡大させてしまったのが、初めての世界大戦である。ドイツは、フランスとロシアの二正面戦争となって、滅びゆくロシアを叩き潰したものの、アメリカが参戦して物量の前に崩壊、講和条約の締結となった。日本は、山東省と南洋利権を獲得してウハウハになってしまう。さらに、ロシアが崩壊してしまったので、満洲に権益を拡大し放題に暴れまわり、最大利権を獲得して、妬みを買い嫉妬に晒され、結果的に世界を敵に回してしまう。

 はじめての世界大戦終了時の列強とは、イギリス、アメリカ、日本であった。ちなみに、第一次世界大戦で最大の利権獲得国家は、大陸に最大級の地盤を築いた日本である。これが、列強の嫉妬を生み、誰も味方しない国日本と言う結果に繋がる。

 ソビエトはロシア帝国という大国を滅ぼして、共産主義国家の新興国家となった。しかしながら、ソビエトは自由主義国家すべてに喧嘩を売った国なので、世界中から内乱を支援され、袋叩きに遭って、ほかの国家からはコミュニケーションがとれない二流国家だと誤解してしまった。袋叩きに遭いながら、内乱を力づくで叩き潰し、敵も味方も虐殺しながら、暴れまわってロシア帝国の遺産を奪ったのが、ソビエトであるという事実に、世界は気づかなかったのである。

 ソビエトが、潜在能力を具現化させて、国力を伸ばしたのは、ドイツと戦争したからである。ドイツを敵にした結果、日本を含めて世界中からソビエトは支援されて、重化学工業を中心として、国力が増大していったのである。日本は、対ソ支援については、一切邪魔をしていない。

 史実の中で、フランスをあっという間に叩き潰してしまったドイツは、結果として、世界中の敵にされてしまったのである。

 はじめての世界大戦後、虐めに苛め抜かれて、ちょっとづつ必死で立ち直ったドイツが、フランスを倒せるほどに強いと誰も考えていなかったのである。まぁ、本質としては、戦力の無さを戦略と作戦で誤魔化して、勝利したというモノではあったけれど、現実にフランスを倒されてしまわれたら、敵にするしかなくなるのが世界情勢というものである。ナポレオンと同じで、欧州に覇権国家を許容できるほど、周辺列強と言う国家は親切ではない。



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 はじめての世界大戦で、大陸に「特区」を確立した国際連盟は、「特区」という独自の財政基盤を持ったことで、財政基盤を護るための組織に変貌していくことになります。国際連盟事務局にロマノフ家皇女殿下を迎え、「特区」からの分担金を徴収することに成功した。また、領土が無い無地領主Landless Lordとしてではあったが、ソビエトから亡命した、ロシア帝国臣民にパスポートを発行することが可能とし、儀仗兵1000名を敷香の皇廷に雇い入れたのである。この結果として、各国のロシア大使館および領事館に武官を派遣できることになり、義勇軍を編成することも可能となったのである。「特区」のハバロフスクに、ロシア領事館を設置し、極東ロシア共和国に国際連盟からの義勇兵として、派遣する体制を整えたのである。

 ソビエトが、畑で兵隊が取れる国と呼ばれたのは、国民そのものを兵役に徴発することができたからである。これは、ロシア帝国も同じであり、本質として兵役の義務という形が取られたたロシア帝国臣民として国籍を有した者は、兵役の義務があり、ロシア皇帝に命じられる戦争へ参加する義務を負うとされたのである。1920年以降のロシア帝国臣民は、ロマノフ家の家人であり、仕える者という意味に変わったのである。行ってみれば、旧ロシア帝国の資産管理人に雇われた傭兵ということになります。

 内戦や紛争が下火になり、「特区」の治安状況が安定してくると、「特区」の経済発展が少しづつ進んでいくことになります。特にイタリアが大慶油田を発見し、イギリスが満洲里油田、アメリカが承徳油田と資源が発見されると、日本を含めて欧米諸国家による投資が、一気に拡大し空前の活況を呈していった。

 投下資本の確保に喘いでいた日本は、青島および山東省の利権をアメリカ、ドイツに売却することで、大陸における投下資本を確保し、大連、遼陽、奉天、哈爾濱、斉斉哈爾、満洲里、チタを結ぶ満洲鉄道都市警備局を確立し、哈爾濱からウラジオストク、斉斉哈爾から黒河で黒竜江を渡ってシベリア鉄道と接続する、5ft幹線の敷設を開始することができたのである。ブラゴヴェシチェンスクからハバロフスクまで日米共同で鉄道敷設をおこない、5ft幹線の敷設を実施し、総延長3000kmを超える、長大な鉄道網を整備していったのである。

 満洲鉄道都市警備局は、「特区」の物流を確保するだけでなく、電信電話網、郵便局を設置することによる金融資本を確保できるようにしたのである。鉄道業務は鉄道院であったが、電信電話業務は逓信省であり、郵政業務は内務省の所管であった。国際連盟への分担金徴収を含めた税務は、大蔵省国税局からの出向組が対応し、上下水道や治水土木建設事業は、内務省国土局が担当していた。

 国有満洲鉄道都市警備局は、鉄道院、逓信省、内務省からの出向組と地元からの叩き上げプロパーの確執が存在していた。理事8名の内、出向組6名、プロパー2名で構成されていた。プロパー2名は、警備局と鉄道局であり、総裁は鉄道院総裁が兼務していた。

 警備局には、警備部と工務部があり、警備部には、ロシア人の白軍統括部長と邦人統括部長が居た。当初は旧ロシア帝国軍捕虜であったが、「特区」経済の発展と、極東ロシアでの戦闘激化から、極東ロシア戦線での応援に動員されたことが、白軍統括部の始まりである。「特区」の設立によって、白軍にロシア帝国臣民の権利取得となり、パスポートが発行され、鉄道都市警備局に組み入れて、白軍統括部として纏めることとなった。

 極東ロシアが安定すると、白軍統括部、邦人統括部は一気に人数が拡大した。これは、満洲里からチタのザバイカル路線の確保と、哈爾濱ーウラジオストク間、斉斉哈爾-ブラゴヴェンチェンスク間の敷設工事が本格的に開始されたためでもあった。日本は、極東ロシアからの帰還兵を、工事業務にあてたのである。

 奉天、哈爾濱、満洲里の海軍水上機港建設や、治水事業等の土木工事へも動員され、都市業務の拡大と共に、多種多様な業務へと拡大していったのである。

 琵琶湖-満洲里を直通10時間で結ぶ、大型水上機による航路開拓は、結果として奉天、哈爾濱に水上機港建設に繋がり、四発大型飛行艇「晴天」が行き交う、航空交通網となっていったのである。琵琶湖からは、大連、奉天、哈爾濱、満洲里を結ぶ定期航路で結ばれ、南洋島嶼航路と共に、民間水上機航路として確立していったのである。

九五式大型飛行艇民間運航型
 四発大型飛行艇「晴天」
 最高速度:300km/h以上
 巡航速度:250km/h
 航続距離:巡航4532km以上
  乗員 :5名
  乗客 :8名
 郵便貨物:1t以上
概要
 川西航空が史実で開発した、九七式大型飛行艇である。エンジンの製作が、安定して開発できるようになり、高出力化と軽量化を含めて、国内での基礎技術が向上したことで、4年ほど早く開発が開始されています。
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