琉球お爺いの綺談

Ittoh

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人は、神か獣か

「正しい殺人」の前に、「人って?」

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 日ノ本で「人とは何か?」という定義は、世界中で一番難しいかもしれない。
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 日本では、ペットショップの隣に肉屋があることは、違和感を感じる人が多いとされるが、海外の人は感じないという。これは、ペットと食べる肉が、区別して意識しているかどうかである。

 犬や猫の肉を食うというのは、今の日本人には無いし、食べるという感覚も無い。だからと言って、生きているモノを、殺して喰うということは、頭では認識している。最近は、鮭の切り身が、海で泳いでいると考える子供が居て、殺して喰う感覚は薄まっているのは事実である。

 「良い異教徒とは、死んだ異教徒である」そんなことを言う人が居た、そんな人達にとって、異教徒は人ではないので、殺しても殺人にはあたらない。

 「虐殺者Conquistador」は、ヴィンランドに到達し、人殺しをしまくったが、彼らに人を殺したという感覚はあったのだろうか。

 殺人という極論では、人という扱いをしていても、近所に住んでいる人という認識については、非常に難しい側面が生まれている。

 これは最近、日本人の中に居ても、本音と建て前が分かれていて、人の範囲が異なる人も増えている。最近、日ノ本で国籍を気にするのは、日本人の範囲に対する、認識そのものが異なるからです。近所に住んでいる、住民であるということと、日本人であることに違いが生じているからです。

 まして、同じ日本語を喋っているからと言って、コミュニケーションがとれるというモノではありません。日本人とは「何か」という判断基準、「正しさ」や「善悪」の閾値しきいち、人によって「常識」と「非常識」の基準が異なるのです。

 コミュニケーションは、「常識」「非常識」について、互いを擦り合わせる必要があります。

 「人とは何か?」という点で、人の考え方は、これからどんどん変化していくと、お爺ぃは考えています。障がい者が競技を行う時、健常者が上で障がい者が下という考え方が変化したのは、1998年の長野五輪あたりからと言われている。また、遺伝子操作による病気の治療が始まるとすれば、遺伝子操作の範囲について、どこまでが操作対象となるのかというのがあります。つまり、現実にコ〇ディネ〇タが生まれた場合、人という認識について、大きく変化するということになる。

 障がい者の方が使われる装具について、競技として考える場合と、実生活で使う場合では考え方が異なる。現時点の制限された条件下でも、マラソンといった陸上競技となれば、障がい者と健常者のタイムは、路面条件の違いで変化することになる。動力を無制限に使用した場合、走るという行為は、障がい者の方が速くなるのは、当たり前の時代になる。

 義手・義足にいたっては、動力を使用すれば、ロッククライミングも可能で、ソーシャルダンスも踊ることができる。今後の開発からすれば、フィギュアスケートも可能となれば、レギュレーションの持つ課題は、かなり変化してくることになる。現実の世界は、すでにサイボーグが、当たり前に存在しているのである。

 サイボーグと競技して、人が負けるのが嫌だから、義手・義足に動力を使用することに制限がかかっている。競技ルールに制限された範囲を超えれば、ハンディキャップが、健常者にとって不利に働くのである。





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 さて、「人って何でしょう」
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 AKIHABARAを聖地にするような、HENTAIみたいな日本人にとって、「人」の範囲はかなり広い。ロボットや人形、アニメ絵、異星人やらファンタジー世界のモンスターまで、「人」と扱う程に、「人」の範囲が広いのである。

 日本人にとって、初めて見る異邦人は、黒人や白人を含めて人種の違いは、異邦人というカテゴリーでの認識でしかない。差別という認識は、日本では、イジメの加害者と被害者のようなものである。お爺ぃの感覚としては、差別=イジメという認識であり、差別を扱うことはハラスメントを扱うことと認識している。現状の差別は、差別をハラスメントとして、イジメを対象として、加害者と被害者を認識すべきと、判断している。





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「日本人にとって、人の定義とは、千差万別であり難しいモノである」
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