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経世済民は夢か
プロジェクトは上手いけど、オペレーションは苦手
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今度、新一万円札の肖像画は、「渋沢栄一」なのだそうだ。
経済関係では、波乱万丈の生涯という方が、創業者には多くいたりして、新しい壱萬円札の肖像画に選ばれた方も、波乱万丈の生涯であったそうだ。江戸から明治になった時は、商慣行の世界が、国際社会の中で、激変した時期でもありました。江戸期までの、商慣行から欧米の商慣行への変化が、かなりの混乱を招いたようです。
しかしながら、波乱万丈の生涯と言うのは、プロジェクトの本質としては、あまり良いことではない。
問題がたくさん起きるというのは、イレギュラーが多いということであり、プロジェクトが上手くいっていないということになります。
年を経た方は、プロジェクトXという番組がありましたが、プロジェクトを推進するマネージャーからすれば、プロジェクトXは、プロジェクト×の意味として知られています。某局の取材では、順当に上手くいったプロジェクトは、ドラマにならないから放映されなかったんだそうです。つまり、歴史に名が残るということは、イレギュラーばかりで、問題を次から次へと解決しなければならなり、ろくでもないプロジェクトということになります。
正直に言って、明治以降の日本社会は、欧米式の経済が無理やり入ってきた面もあって、変化量が大きく、オペレーションでの対応ができず、トラブルやイレギュラーに対処するための、プロジェクトでの対応が多かったというのに一因があります。オペレーションがきちんと構築できず、問題が発生して、その場その場でプロジェクトとして処理をする。明治以降の日本は、次から次へと急ぎで解決しなければならない問題が、あまりにも多すぎて、その場凌ぎに対処しまくって、なんとか無理やり形を創り上げたということになります。
日本の経済システムが、今も錯綜構造となっているのは、それぞれの問題解決に対応したプロジェクトが、最大限に成果を発揮した結果ということになるのです。
5Sという言葉があり、整理・整頓・清掃・清潔・躾と定義されています。
整理とは、要不要を判断し、分別することにあります。
整頓とは、必要な物の配置を定めることになります。
清掃とは、不要なものを捨てる(排除)することになります。
清潔とは、綺麗にする衛生状態を良くすることになります。
躾とは、4Sが継続的に遂行できるように、習慣とすることにあります。
プロジェクトが、継ぎ接ぎのパッチワークみたいなシステムを構築していく中で、システムを実際に稼働させる、事務官僚は肥大化していきます。まぁ、当たり前ですよね、継ぎ接ぎで整合が取れないシステムを取り合えず構築して、よくわからない人を官僚と言うオペレータに雇って、仕事をさせていく。組織間の連携は、上手くいかず、肥大化した官僚組織だけが膨張していく。
肥大化する官僚組織を、人間力で横に繋いで、運用の中で誤魔化す。戦後にも継続された、日本の官僚機構が持つ実態というものが、明治期に完成し、大正期に肥大化して、昭和期に迷走します。迷走の原因は簡単です、明治政府の設立目的が、第一次世界大戦の結果として、達成されてしまったことにあります。肥大化したシステムは、目標を失ったことで、構築されたシステムが勝手に動き始めます。
西洋的に言えば、ヒュドラのような多頭竜、日本的には八岐大蛇のような生き物のように、複数の頭が新たな目的を創って、勝手に動き始めるということです。日本が、国際連盟を脱退し、世界中に喧嘩を売るような、無謀な第二次世界大戦へと突入するのは、なんのことは無く、国家目標が消えた結果なのです。
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明治政府そのものが、新たな欧米列強諸国家に負けない国家を創り上げるという、一つのプロジェクトでありました。
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富国強兵というのも、欧米諸国家に負けない国家を創り上げる、プロジェクトの手段と言うことになります。
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第一次世界大戦後、国際連盟の常任理事国となったことで、明治維新のプロジェクトが完成したのです。
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経済関係では、波乱万丈の生涯という方が、創業者には多くいたりして、新しい壱萬円札の肖像画に選ばれた方も、波乱万丈の生涯であったそうだ。江戸から明治になった時は、商慣行の世界が、国際社会の中で、激変した時期でもありました。江戸期までの、商慣行から欧米の商慣行への変化が、かなりの混乱を招いたようです。
しかしながら、波乱万丈の生涯と言うのは、プロジェクトの本質としては、あまり良いことではない。
問題がたくさん起きるというのは、イレギュラーが多いということであり、プロジェクトが上手くいっていないということになります。
年を経た方は、プロジェクトXという番組がありましたが、プロジェクトを推進するマネージャーからすれば、プロジェクトXは、プロジェクト×の意味として知られています。某局の取材では、順当に上手くいったプロジェクトは、ドラマにならないから放映されなかったんだそうです。つまり、歴史に名が残るということは、イレギュラーばかりで、問題を次から次へと解決しなければならなり、ろくでもないプロジェクトということになります。
正直に言って、明治以降の日本社会は、欧米式の経済が無理やり入ってきた面もあって、変化量が大きく、オペレーションでの対応ができず、トラブルやイレギュラーに対処するための、プロジェクトでの対応が多かったというのに一因があります。オペレーションがきちんと構築できず、問題が発生して、その場その場でプロジェクトとして処理をする。明治以降の日本は、次から次へと急ぎで解決しなければならない問題が、あまりにも多すぎて、その場凌ぎに対処しまくって、なんとか無理やり形を創り上げたということになります。
日本の経済システムが、今も錯綜構造となっているのは、それぞれの問題解決に対応したプロジェクトが、最大限に成果を発揮した結果ということになるのです。
5Sという言葉があり、整理・整頓・清掃・清潔・躾と定義されています。
整理とは、要不要を判断し、分別することにあります。
整頓とは、必要な物の配置を定めることになります。
清掃とは、不要なものを捨てる(排除)することになります。
清潔とは、綺麗にする衛生状態を良くすることになります。
躾とは、4Sが継続的に遂行できるように、習慣とすることにあります。
プロジェクトが、継ぎ接ぎのパッチワークみたいなシステムを構築していく中で、システムを実際に稼働させる、事務官僚は肥大化していきます。まぁ、当たり前ですよね、継ぎ接ぎで整合が取れないシステムを取り合えず構築して、よくわからない人を官僚と言うオペレータに雇って、仕事をさせていく。組織間の連携は、上手くいかず、肥大化した官僚組織だけが膨張していく。
肥大化する官僚組織を、人間力で横に繋いで、運用の中で誤魔化す。戦後にも継続された、日本の官僚機構が持つ実態というものが、明治期に完成し、大正期に肥大化して、昭和期に迷走します。迷走の原因は簡単です、明治政府の設立目的が、第一次世界大戦の結果として、達成されてしまったことにあります。肥大化したシステムは、目標を失ったことで、構築されたシステムが勝手に動き始めます。
西洋的に言えば、ヒュドラのような多頭竜、日本的には八岐大蛇のような生き物のように、複数の頭が新たな目的を創って、勝手に動き始めるということです。日本が、国際連盟を脱退し、世界中に喧嘩を売るような、無謀な第二次世界大戦へと突入するのは、なんのことは無く、国家目標が消えた結果なのです。
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明治政府そのものが、新たな欧米列強諸国家に負けない国家を創り上げるという、一つのプロジェクトでありました。
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富国強兵というのも、欧米諸国家に負けない国家を創り上げる、プロジェクトの手段と言うことになります。
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第一次世界大戦後、国際連盟の常任理事国となったことで、明治維新のプロジェクトが完成したのです。
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