72 / 511
宵闇千年紀元
宵闇の千年紀元 ケモナーではないけれど
しおりを挟む
人という種は、基本的に我儘な生き物であるように思う。
我儘というよりは、自分と同じ存在を許容できない、狭量にあると考えられる。一神教というのは、その象徴であるように思う。他の神を信じるを認めず、己が神を正しいとするために、他の神は邪神であり悪魔として、征伐の対象としてしまう。
これは何も、一神教だけではない。自分自身を特別扱いして、他の生き物を見下すというのは、人間種固有の感情なのかもしれない。
異なる風俗習慣を持つ相手と、コミュニケーションを取ることは、非常に難しいモノであり、結果として様々なトラブルを招いたのだと思われる。
「良い異教徒とは、死んだ異教徒だけだ」と言いながら、同じ一神教徒を虐殺し、同じ神を信じながら、異端として滅ぼすような連中を生み出すのが、現在の一神教が持つ性質である。初期の頃は、教会によって許容されていた異教徒が、迫害され滅ぼされるようになった。時代の経過が、一神教にとって狭量となって、異なる教義が許容できず、滅ぼし合う程に殺伐となっていった。
今少し、一神教の教義として、異教徒が存在することを許容できる寛容さが、一神教の教義として欲しいものである。
これは日ノ本であっても、そんなに変わるものではない。黒坂命やヤマトタケルがおこなった征伐は、「まつろわぬ」という点でヤマトとの折り合いがつかなかった者達の征伐であったと推定される。熊襲や蝦夷との戦が持つ雰囲気としては、白黒時代の映画で西部劇に出てくるインディアンが、イメージに近かったのではないかと思う。ただ、日ノ本では、殲滅という考え方は無いので、インディアンの王を暗殺したり、勝利するところで終わる、といった史実であったと推定される。
かつてのヤマトと並ぶ大国、筑紫、出雲、備、越、丹は、要人暗殺や騙し討ちで、徐々に勢力を削いでいって、最終的にヤマトの支配下へと組み込んだと推定される。日子坐王、黒坂命、ヤマトタケル、坂上田村麻呂といったヤマトの英雄達によって、九州から陸奥までの日ノ本制覇が完了したと推定されます。
最後の「まつろわぬ」国との戦が、丹波大江山の酒呑童子退治(1000年頃)であったのではないでしょうか。
大江山以降は、「まつろわぬ」国との戦ではなく、主上に叛いたモノとして、征伐されていったということになります。承平天慶(93X年)や前九年(115X年)の役などは、中央政府に叛いたのであって、「まつろわぬ」モノが始めた戦ではないと推定される。
北海道や琉球を含めてとなりますと、蝦夷達とは、シャクシャインの戦(1669年)が、「まつろわぬ」民としての最後の戦いということになり、琉球は薩摩による琉球侵攻(1609年)があたります。これらの戦によって、琉球から北海道まで、日ノ本となったことになります。
ヤマト建国という意味では、皇紀元年が紀元前660年として、西暦2018年は皇紀2678年となるそうだ。
秦の始皇帝は、皇帝として初代であるが、秦国国王としては31代目となる。天皇という名称は、国号を日本として、元号を大宝とした(701年)に確立したもので、大八島しろしめす長が確立した時期となります。
しかしながら、ヤマトではなく、大王としては、かなり古くから畿内を制圧していたこともあり、平城京に移った時点でも、ヤマトを治める大王家としては、本家や宗家の争いが血族間であったとしても、千年程度は継続していたと推定されます。
宵闇では、平城京の時代に、千年超えていたとの推定から、天平宝珠元年(75X年)に千年祝詞と法要を行ったとし、あやかし達は、この千年祝詞があげられた年を紀元として、主上に従う眷属となったと記録している。
千年祝詞以降、主上に従う眷属として、あやかしは、神社仏閣の管理下に置かれます。神社仏閣の管理下にならなかったあやかしは、「まつろわぬ」モノとなり、退治されるあやかしと定められます。
我儘というよりは、自分と同じ存在を許容できない、狭量にあると考えられる。一神教というのは、その象徴であるように思う。他の神を信じるを認めず、己が神を正しいとするために、他の神は邪神であり悪魔として、征伐の対象としてしまう。
これは何も、一神教だけではない。自分自身を特別扱いして、他の生き物を見下すというのは、人間種固有の感情なのかもしれない。
異なる風俗習慣を持つ相手と、コミュニケーションを取ることは、非常に難しいモノであり、結果として様々なトラブルを招いたのだと思われる。
「良い異教徒とは、死んだ異教徒だけだ」と言いながら、同じ一神教徒を虐殺し、同じ神を信じながら、異端として滅ぼすような連中を生み出すのが、現在の一神教が持つ性質である。初期の頃は、教会によって許容されていた異教徒が、迫害され滅ぼされるようになった。時代の経過が、一神教にとって狭量となって、異なる教義が許容できず、滅ぼし合う程に殺伐となっていった。
今少し、一神教の教義として、異教徒が存在することを許容できる寛容さが、一神教の教義として欲しいものである。
これは日ノ本であっても、そんなに変わるものではない。黒坂命やヤマトタケルがおこなった征伐は、「まつろわぬ」という点でヤマトとの折り合いがつかなかった者達の征伐であったと推定される。熊襲や蝦夷との戦が持つ雰囲気としては、白黒時代の映画で西部劇に出てくるインディアンが、イメージに近かったのではないかと思う。ただ、日ノ本では、殲滅という考え方は無いので、インディアンの王を暗殺したり、勝利するところで終わる、といった史実であったと推定される。
かつてのヤマトと並ぶ大国、筑紫、出雲、備、越、丹は、要人暗殺や騙し討ちで、徐々に勢力を削いでいって、最終的にヤマトの支配下へと組み込んだと推定される。日子坐王、黒坂命、ヤマトタケル、坂上田村麻呂といったヤマトの英雄達によって、九州から陸奥までの日ノ本制覇が完了したと推定されます。
最後の「まつろわぬ」国との戦が、丹波大江山の酒呑童子退治(1000年頃)であったのではないでしょうか。
大江山以降は、「まつろわぬ」国との戦ではなく、主上に叛いたモノとして、征伐されていったということになります。承平天慶(93X年)や前九年(115X年)の役などは、中央政府に叛いたのであって、「まつろわぬ」モノが始めた戦ではないと推定される。
北海道や琉球を含めてとなりますと、蝦夷達とは、シャクシャインの戦(1669年)が、「まつろわぬ」民としての最後の戦いということになり、琉球は薩摩による琉球侵攻(1609年)があたります。これらの戦によって、琉球から北海道まで、日ノ本となったことになります。
ヤマト建国という意味では、皇紀元年が紀元前660年として、西暦2018年は皇紀2678年となるそうだ。
秦の始皇帝は、皇帝として初代であるが、秦国国王としては31代目となる。天皇という名称は、国号を日本として、元号を大宝とした(701年)に確立したもので、大八島しろしめす長が確立した時期となります。
しかしながら、ヤマトではなく、大王としては、かなり古くから畿内を制圧していたこともあり、平城京に移った時点でも、ヤマトを治める大王家としては、本家や宗家の争いが血族間であったとしても、千年程度は継続していたと推定されます。
宵闇では、平城京の時代に、千年超えていたとの推定から、天平宝珠元年(75X年)に千年祝詞と法要を行ったとし、あやかし達は、この千年祝詞があげられた年を紀元として、主上に従う眷属となったと記録している。
千年祝詞以降、主上に従う眷属として、あやかしは、神社仏閣の管理下に置かれます。神社仏閣の管理下にならなかったあやかしは、「まつろわぬ」モノとなり、退治されるあやかしと定められます。
1
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる