暁ファンタジー 井伊直虎

Ittoh

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異界転生

帰らざる日々

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 夫が読んでいた、ラノベのテンプレなのだろうか。

 転生したあたしは、井伊直虎。“火”と“土”を使う鬼の血を引く、武士もののふとなった。

 だが、この駿府では、あたしはただの女で、遠江井伊家の人質でしかない。



 身籠った身体が、徐々に大きくなっていた。前世でも、中学から高校で、あたしは大女となっていた。感じとしては、前世と変わらない感じの身体となっていた。前世では、193センチ、子ができたことがあってか、以前より胸乳おっぱいは大きくなっているようだ。

  ¦扱《しご》いて、舐めて、咥え込んで、出させる。

 男なんて、それでいいんだって、思っていた。高校の頃、イジメにあってた娘を助けようとして、一緒に捕まって、嬲られ犯された。体育館の倉庫に、素っ裸で放置されていた時に、窓から抜け出して、事務室に駆け込んで、警察沙汰にした。
  一緒に捕まってた娘が、自殺してしまって、助けられなかったのが残念だった。

  撮られた動画は、仕返しのように、ネットにアップされて、あたしは奇異に見られるようになった。
  卒業して、就職した先で、出所した連中が、嫌がらせとかしてきたこともあったけど、隠そうとするから、タカられるということが分かっただけだった。同僚の男とか、何人か付き合ったけど、振ってもしつこい男も多かっただけだった。時に、良い男もいたが、彼女が居たりするので、面倒であった。





 忘れていたはずだけど、氏真に抱かれている時、篭の名を呼んでしまった。





  
「篭って誰、遠江の側付きなの」

   氏真は、怒るでもなく、訊いてきたので、

   篭は、前世で、契りを交わした相手です。

「前世って、本当にあるんだ」

  はい。あまり記憶が定かではないですが、そこでは夫が居ました。
  氏真様のように、あたしを、甘く悦ばせるのが、上手かったです。

「ぼくに抱かれたから、思い出したんだ」

   はい。

「そっかぁ」

 あ、あの、氏真様

「氏真で良いよ。直虎はぼくの嫁でしょ」

 は、はい。
 少し、目を伏せてしまう。頬が熱い。

「千代女も素直であれば、良いのだがな」

 千代女様。三河の姫様ですか。

「あぁ。千代女は、ぼくというか、男に怯えている。春も困ってな」

  味方に裏切られて、織田に人質となったと聞きました。父広忠公は、今川に忠義を尽くしたことと、織田信広との交換で、今川家に人質として戻った。六歳から八歳の間、織田で何が起きたかは、知られてはいない。

 年賀の宴からすると、色々とあったような感じがする。
 あたしは、身籠ったので、酒も飲めず、引き上げたけれど、
 千代女は、氏真に抱かれるのに、必死で耐えていた感じだった。二夜目は、息も荒く、顔色が悪くなっていったので、早川殿が部屋に戻したのである。その分、氏真に抱かれたのは、嬉しかったけどさ。

  氏真様、一度、あたしに預けていただけませんか。

「直虎、何かあるのか」

  現世では、氏真様に女にしていただきましたが、前世では、戦に敗れましたので。

  戦に敗れた時、負けた者達は、老若男女に関わらず、暴虐の嵐に巻き込まれることとなる。
  野盗のねぐらを突きとめて、退治した時には、近くの村から攫われた、娘達が狼藉の限りを尽くされて、放置されて居た。前世のあたし自身、男共にボロ雑巾のように輪姦された。

「わかった。理由は、どうするかな」

 理由は、頼みます。

「わかった」

 さて、どうするかなぁ、、、警戒されたくないしな。何が良いかな、、、
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