歴史小説 歴史以前の縄文文明

Ittoh

文字の大きさ
上 下
12 / 28
不都合な真実

不都合な真実・01 女性宮家の難しさを生み出した、光明皇后陛下

しおりを挟む
 最近、縄文文明が、非常に高い文明が、日本にあったと、喜んでいる方々が多くて、その結果として生じる、不都合な真実については、何故か目をつぶっているというか、誤魔化してしまっていることがあります。ここでは、縄文時代について、様々な人にとって、不都合な真実について、書いていたりしますので、不都合な部分について、追加で記載しておきます。



<<戦前の日本にとって、神武陛下以前は、神代の時代であり、調査不可でありました>>



 戦前の日本では、歴史の真実が、変更不可でありました。

 神武陛下に立ち返って、明治維新が推進された結果、男系という流れを生み出し、神功陛下や手白香陛下のように、女系を封印する結果になっています。

 平成に入ってから、女性宮家の話があったりしましたが、明治からの流れである、先例・男系・直系という考え方が、知識人という人達に浸透しているのは事実です。

 継体陛下の時代に、皇統断絶という言い方をするのは、男系優先、先例優先、直系優先という考え方を起点に話をしているからです。女系で考えれば、継体陛下は、手白香陛下の配偶者なので、皇統は継続しているが、何故か違うと主張される方が多い。

 継体陛下は、手白香陛下の配偶者で、手白香陛下は仁賢陛下の娘で、武烈陛下の姉皇女なのである。つまりは、女系から見れば、皇統はそのままで、男性の配偶者を皇族以外から選んだということになる。



<<皇統の優先順位は、先例優先であり、男系優先であり、直系優先なのである>>



 手白香陛下が、皇位を継承することになったのは、武烈陛下の有り様が酷いという結果からであり、武烈陛下の姉手白香陛下が継承したのは、神功陛下という先例があったからである。神功陛下は、配偶者に仲哀陛下を迎えられていたので、皇統としては成務陛下の直系ではないが、皇統としては仲哀陛下は景行陛下の孫である。

 神功陛下と仲哀陛下が、後継となったことは、成務陛下が皇太子として仲哀陛下を立てた結果であるが、背景としては圧倒的に実力があった神功陛下の配偶者であったからと判断できる。

 日本の皇統は、先例を基本として、男系を優先するようになったのは、皇統の継続という論理的な帰結でもあった。生涯に子供が生まれる数は、女性と男性を比較した場合、どうしても男性の方が論理的に多くなる。皇統の存続を優先させる以上は、どうしても女性ではなく、男性が優先される結果となる。

 特に孝謙陛下のように、配偶者の選定に失敗した場合、道鏡事件のような生じさせてしまう。

 女系に問題が起きたのは、皇族同士の結婚から、藤原という臣下から皇后となった、光明陛下が生まれた結果でもある。臣下の女性が皇后陛下となり、皇族となったことで、男系以外の選択肢をとることが困難になったからである。



 日本国という国家にとって、皇統の存続は、最重要課題であり、女性宮家の問題は、女性天皇にとっての配偶者を、どのように選定しても反対が生じるからである。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

信玄を継ぐ者

東郷しのぶ
歴史・時代
 戦国時代。甲斐武田家の武将、穴山信君の物語。

織田信長IF… 天下統一再び!!

華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。 この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。 主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。 ※この物語はフィクションです。

梅すだれ

木花薫
歴史・時代
江戸時代の女の子、お千代の一生の物語。恋に仕事に頑張るお千代は悲しいことも多いけど充実した女の人生を生き抜きます。が、現在お千代の物語から逸れて、九州の隠れキリシタンの話になっています。島原の乱の前後、農民たちがどのように生きていたのか、仏教やキリスト教の世界観も組み込んで書いています。 登場人物の繋がりで主人公がバトンタッチして物語が次々と移っていきます隠れキリシタンの次は戦国時代の姉妹のストーリーとなっていきます。 時代背景は戦国時代から江戸時代初期の歴史とリンクさせてあります。長編時代小説。長々と続きます。

なんや三成やけど。

sally【さりー】
歴史・時代
石田三成のはなし

旧式戦艦はつせ

古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。

【西南戦争】同胞(はらから)を喰う

りつ
歴史・時代
「即興小説トレーニング」さんにて、お題「地獄の負傷」・1時間で書いたもの。西南戦争辺りを想定した短いお話ですが、あまりきちんと調べられていないため歴史的にも鹿児島弁的にもなんとなく読み流して頂けましたら幸いです。

剣客逓信 ―明治剣戟郵便録―

三條すずしろ
歴史・時代
【第9回歴史・時代小説大賞:痛快! エンタメ剣客賞受賞】 明治6年、警察より早くピストルを装備したのは郵便配達員だった――。 維新の動乱で届くことのなかった手紙や小包。そんな残された思いを配達する「御留郵便御用」の若者と老剣士が、時に不穏な明治の初めをひた走る。 密書や金品を狙う賊を退け大切なものを届ける特命郵便配達人、通称「剣客逓信(けんかくていしん)」。 武装する必要があるほど危険にさらされた初期の郵便時代、二人はやがてさらに大きな動乱に巻き込まれ――。 ※エブリスタでも連載中

浅葱色の桜

初音
歴史・時代
新選組の局長、近藤勇がその剣術の腕を磨いた道場・試衛館。 近藤勇は、子宝にめぐまれなかった道場主・周助によって養子に迎えられる…というのが史実ですが、もしその周助に娘がいたら?というIfから始まる物語。 「女のくせに」そんな呪いのような言葉と向き合いながら、剣術の鍛錬に励む主人公・さくらの成長記です。 時代小説の雰囲気を味わっていただくため、縦書読みを推奨しています。縦書きで読みやすいよう、行間を詰めています。 小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも載せてます。

処理中です...