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攻略!謎の塔
階層攻略 その1
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謎の20階建ての塔。
そして期待を裏切る服をとかさない系のスライム。
どれも僕の想像を超える存在だ。
ペット系スライムの存在に気を取られて、やっと目の前に宝箱に気付く。
「ウンデーネ、あの宝箱の中身、何か知っている?」
「あっあれ? あれは靴みたい。しかも使い古しの革靴なの」
「ミッシェルが、怒ってあそこに投げてた」
「そっかありがとう」
「いえいえ」
「で、ウンデーネはここで、何してるの?」
「階段で、詰まっているからここで、スライムと遊んでるの」
スライムを手に乗せた、ウンデーネが指さした先には東京の平日の電車の中ぐらい混雑した上に登る階段があった。
「僕ちょっと行って来る」
「気を付けてね~」
階段へ行くと、一番下に座り込んで何やら書き込んでいるミッシェルがいる。
「ミッシェル、お疲れ様です。メモ取っているところ悪いんだけど、上どうなっているの?」
「あっ、ハヤトさん屋上は、どうでした?」
「あっ……開閉出来る。人間一人、よじ登って出入り出来る大きさの出入り口は、あったのけどその大きさ故に魔法が強固で開けられなかったよ。教えたから教えてくれ」
「漏れ聞こえる話では、ゴーストの動きが早すぎて魔法が当たりずらい、上に魔法陣も階段では書き込む事は不可能、オリエラなら数匹はいけるでしょうって感じらしいのですが、彼女にそこまで危ない事はさせられない、ハヤトさんをおとりにしてもねって感じですね」
「なるほど、ありがとう」
ミッシェルは、話し終えたとたんにペンを走らせている。僕は大きな声をあげて「一階層に魔法陣を書いて、一時的にそれを魔法の力でガードして2階層を落とすのは駄目なの?」と、聞いた。
ルイスやぬいぬい、そしてルナ達は顔を見合わせ降りて来る。
しかしウンデーネが怒ってやって来て、「天井、落としたらスライム可哀そうでしょう!!」って怒る。
「あそこの宝箱に入れておいて、外に出しといて後で安全ね階層で離せばいいじゃん」
「なるほど」
彼女は、失敗するかたずけの仕方みたいな、僕の案を受け入れ、スライムを集めていく。
そして宝箱を、うん、と言って運ぼうとする。
「宝箱を運ぶくらいやるよ」
「ありがとう、これお願い」彼女は僕の前に宝箱を置き、スライムを僕に託した。
ルナが、ゴーストを倒す為の魔法陣を描く間、僕らは塔の外で待っていた。
「これさ……中の結界が弱いなら、もう下からぶち抜けば、なんとかならないかな?」
「でも、たぶんないと思いますが、上の階みんな飛ぶ魔物だったら大変ですよ。よしのさんもそうだけど、機動力が違いますから」
「彼は、人間でもそんなんだから鳥とか関係ないかもよ?」
「それはそうですね」
僕と、フィーナ、シルエットは、みんなが仕事をしている時に、草の上にシートひいてそんな事を話ていた。
ウンデーネは、宝箱横に寝かせ机にしようとする、ミッシェルと戦っている。
――なんか平和だな……と、近くにやって来たスフィンクス撫でながら思っていると、塔の中で凄い音がして慌てて駆け寄る。
「おーい出口から離れろよ、今から魔法を打つて出口を開ける」
そう言うぬいぬいの声に、皆が離れ。
「撤退完了しました」と言うと、魔法で入り口を覆っていた瓦礫が吹っ飛んだ。
――いろいろぬいぬいの魔法はえげつないと思い入ると、魔法陣の中央には人数人分の瓦礫のない空間があり、その上の階の床は全て消失していた。
「2人で、やったんですか?」
僕は再び、塔にはいるとすぐ二人に聞いた。そしてルナとぬいぬい言った。
「俺が魔法で、2階層の床を複数の魔法で落とした」
「そしてわたしが、床が落ちて来るまでに、物理攻撃無効の魔法を掛けました。先にかけるとこちらの魔法も封じ込めてしまいますから」
そんな感じで、二人で料理作りました。って感じで言うふたり。
「書けない……聖女様に、そんな事をさせたとわかったら、うちの家系もろとも身分が剥奪させる……」
ミッシェルは、ペンを落とし頭を抱え叫んだ。
「ここは仕方ありません、ハヤトが凄い技を出したが、勇者秘伝の秘密で明かせないと書いておきましょうか……」
ルイスが、苦肉過ぎる策をだす。
「何で僕だけに後で困る事を書くんですか!? 普通に魔法を駆使し床を落とし、魔法陣で全滅させ怪我を負ったが回復す。でいいじゃないですか!」
「あ……それでいいですね。それで行きましょう」
と、言う事に落ち着いた。とりあえず2階層があっさり攻略されていたのだった。
3階へは、ちびスフに乗せて貰い、小柄なぬいぬいが偵察に行き降りて来る。
帰って来たぬいぬいは「剣を360度回転させる仕掛け人形とゴーレムいたあれなら、手間はたぶんかからないだろう」と言い、念のため僕もついて行く事になった。
ぬいぬいに作戦を聞き、彼に合わせて魔法を発動させる。
部屋の中心に、平たい台風を作る。台風は、ゴーレムも人形も巻き込み、2種類の人工物はぶつかりあう。
人形の武器の剣とゴーレムの硬い塗装をぶつけ合わせた結果、彼らの剣と盾はお互いにぶち壊合い、そして彼らは沈黙した。
――まぁ矛盾って話そのままで、今回の結果はお互い大破してしまったのだった。
そして四階層へ進むが何もいない。
――四は、死と通ずるからだろうか。しかし男性陣は僕のそんな意見をなんか聞き流してくる……。日本に詳しいフィーナが女性陣に説明すると、みんな感心して聞いてるのに悲しい。
僕は、悲しみのあまりちびスフのおひさまの匂いの、もふもふちぶスフの毛の匂いを嗅いで心を落ち着けるのだった。
つづく
そして期待を裏切る服をとかさない系のスライム。
どれも僕の想像を超える存在だ。
ペット系スライムの存在に気を取られて、やっと目の前に宝箱に気付く。
「ウンデーネ、あの宝箱の中身、何か知っている?」
「あっあれ? あれは靴みたい。しかも使い古しの革靴なの」
「ミッシェルが、怒ってあそこに投げてた」
「そっかありがとう」
「いえいえ」
「で、ウンデーネはここで、何してるの?」
「階段で、詰まっているからここで、スライムと遊んでるの」
スライムを手に乗せた、ウンデーネが指さした先には東京の平日の電車の中ぐらい混雑した上に登る階段があった。
「僕ちょっと行って来る」
「気を付けてね~」
階段へ行くと、一番下に座り込んで何やら書き込んでいるミッシェルがいる。
「ミッシェル、お疲れ様です。メモ取っているところ悪いんだけど、上どうなっているの?」
「あっ、ハヤトさん屋上は、どうでした?」
「あっ……開閉出来る。人間一人、よじ登って出入り出来る大きさの出入り口は、あったのけどその大きさ故に魔法が強固で開けられなかったよ。教えたから教えてくれ」
「漏れ聞こえる話では、ゴーストの動きが早すぎて魔法が当たりずらい、上に魔法陣も階段では書き込む事は不可能、オリエラなら数匹はいけるでしょうって感じらしいのですが、彼女にそこまで危ない事はさせられない、ハヤトさんをおとりにしてもねって感じですね」
「なるほど、ありがとう」
ミッシェルは、話し終えたとたんにペンを走らせている。僕は大きな声をあげて「一階層に魔法陣を書いて、一時的にそれを魔法の力でガードして2階層を落とすのは駄目なの?」と、聞いた。
ルイスやぬいぬい、そしてルナ達は顔を見合わせ降りて来る。
しかしウンデーネが怒ってやって来て、「天井、落としたらスライム可哀そうでしょう!!」って怒る。
「あそこの宝箱に入れておいて、外に出しといて後で安全ね階層で離せばいいじゃん」
「なるほど」
彼女は、失敗するかたずけの仕方みたいな、僕の案を受け入れ、スライムを集めていく。
そして宝箱を、うん、と言って運ぼうとする。
「宝箱を運ぶくらいやるよ」
「ありがとう、これお願い」彼女は僕の前に宝箱を置き、スライムを僕に託した。
ルナが、ゴーストを倒す為の魔法陣を描く間、僕らは塔の外で待っていた。
「これさ……中の結界が弱いなら、もう下からぶち抜けば、なんとかならないかな?」
「でも、たぶんないと思いますが、上の階みんな飛ぶ魔物だったら大変ですよ。よしのさんもそうだけど、機動力が違いますから」
「彼は、人間でもそんなんだから鳥とか関係ないかもよ?」
「それはそうですね」
僕と、フィーナ、シルエットは、みんなが仕事をしている時に、草の上にシートひいてそんな事を話ていた。
ウンデーネは、宝箱横に寝かせ机にしようとする、ミッシェルと戦っている。
――なんか平和だな……と、近くにやって来たスフィンクス撫でながら思っていると、塔の中で凄い音がして慌てて駆け寄る。
「おーい出口から離れろよ、今から魔法を打つて出口を開ける」
そう言うぬいぬいの声に、皆が離れ。
「撤退完了しました」と言うと、魔法で入り口を覆っていた瓦礫が吹っ飛んだ。
――いろいろぬいぬいの魔法はえげつないと思い入ると、魔法陣の中央には人数人分の瓦礫のない空間があり、その上の階の床は全て消失していた。
「2人で、やったんですか?」
僕は再び、塔にはいるとすぐ二人に聞いた。そしてルナとぬいぬい言った。
「俺が魔法で、2階層の床を複数の魔法で落とした」
「そしてわたしが、床が落ちて来るまでに、物理攻撃無効の魔法を掛けました。先にかけるとこちらの魔法も封じ込めてしまいますから」
そんな感じで、二人で料理作りました。って感じで言うふたり。
「書けない……聖女様に、そんな事をさせたとわかったら、うちの家系もろとも身分が剥奪させる……」
ミッシェルは、ペンを落とし頭を抱え叫んだ。
「ここは仕方ありません、ハヤトが凄い技を出したが、勇者秘伝の秘密で明かせないと書いておきましょうか……」
ルイスが、苦肉過ぎる策をだす。
「何で僕だけに後で困る事を書くんですか!? 普通に魔法を駆使し床を落とし、魔法陣で全滅させ怪我を負ったが回復す。でいいじゃないですか!」
「あ……それでいいですね。それで行きましょう」
と、言う事に落ち着いた。とりあえず2階層があっさり攻略されていたのだった。
3階へは、ちびスフに乗せて貰い、小柄なぬいぬいが偵察に行き降りて来る。
帰って来たぬいぬいは「剣を360度回転させる仕掛け人形とゴーレムいたあれなら、手間はたぶんかからないだろう」と言い、念のため僕もついて行く事になった。
ぬいぬいに作戦を聞き、彼に合わせて魔法を発動させる。
部屋の中心に、平たい台風を作る。台風は、ゴーレムも人形も巻き込み、2種類の人工物はぶつかりあう。
人形の武器の剣とゴーレムの硬い塗装をぶつけ合わせた結果、彼らの剣と盾はお互いにぶち壊合い、そして彼らは沈黙した。
――まぁ矛盾って話そのままで、今回の結果はお互い大破してしまったのだった。
そして四階層へ進むが何もいない。
――四は、死と通ずるからだろうか。しかし男性陣は僕のそんな意見をなんか聞き流してくる……。日本に詳しいフィーナが女性陣に説明すると、みんな感心して聞いてるのに悲しい。
僕は、悲しみのあまりちびスフのおひさまの匂いの、もふもふちぶスフの毛の匂いを嗅いで心を落ち着けるのだった。
つづく
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