145 / 164
旅立った僕達
新しい街でのひと段落
しおりを挟む
昨日の……いや朝のまでの騒動が終わり、ギルドからの好意でと言うか、みんな酔っぱらって役にたちそうもないからと言うべきかそのままゲストハウスへ帰宅する事が出来た。
その頃には、異世界の街でも朝を迎え皆が動き出す時間へとなっていた。
そしてやっと眠りについた僕は、お昼過ぎに、ウンデーネの後頭部を腹部にもろに受けると言う事態で目を覚ましてしまった。
彼女はベットの横に腰掛け、寝ている僕に向かってそのまま後ろに倒れ込んだ様だ。少し腹部を押さえて、「ヴぅっ」と言ってのたうち回ったのちその事を、把握した。
そのまますぐに薄い方の掛け布団を、頭からかけ胴の部分を軽くしばった。
「ははは、悪い子はお仕置きだ!」
「えっ!?、なに? 主様?」
りっぱな布団お化けが出来た。
視線を感じて振り返ると、扉にフィーナが居た……。
「えっと……おはよう……トリックオアトリート……」
違う女の子の子と楽しそうな場面……でも、無いかもしれないが、少しの焦りもありそんな言葉を呟く。
向こうの世界は、そろそろそんな季節のはず……。
「はい」
僕の気のせいか、彼女はちょっと読み取れない表情で、僕のもとまで来ると、彼女はお菓子をくれた。
「なに、なに? どうしたの? これ外せないよ?」
ウンディーネの声、悪い主様の僕はやっぱり好きな子優先させてしまっている。気まずさが僕の中でどんどん増えて行く。
「よいしょ」
フィーナは、ベットに座るとウンデーネの蔦をほどき、布団を取った。
「ウンデーネは、どーんてしちゃだめ、ハヤトも蔦で縛るのはやり過ぎですよ」
「「はい……」」
では、ランチ行きませんか?
そう言いと彼女は、にっこり笑ってくれたので凄く安心した。
「いきます!」「ウンデーネも行きます!」
「じゃー私達下で待ってますね」
彼女は、スカートが広がらない様にお尻を押さえて立ち上がると、ウンデーネと一緒に下へ降りていった。
フィーナのは、いたずらを選んで欲しかった気もするけど……仕方がない。お菓子の小分けの紙袋を破き、お菓子を食べた。ちゃんとかぼちゃ味のお菓子で不思議だった。
まぁハロウィンについての、情報源は見当がつくけれど……。
僕は、手短に出かける用意を済ますが、一階のダイニングでは、ミッシェルとルシスがそろってダイニングテーブルに座り、書類の山で埋もれていた。
僕は、扉から顔だけをだし――。
「ルイス、ミッシェル、ラインを今から食べに行くけど、ランチ行かない?」
ルイスが書類から目を話こちらを見る。
「私達は、出前で済ませました。ぬいぬい達とルナはそれぞれ、買い物と教会へ行ってしまったのでいませんよ」
「そうか、ありがとう。外で、必要な物は?他に買ってくるものあるかな?」
「大丈夫です。気を付けて行って来てください。『大蛇の牙』については、すべて終わった事を確認する知らせはまだ来てませんからね」
「わかった。気を付ける」
そう言い、待っていてくれたフィーナ達と街へ飛びだす。
異世界では、その瞬間から冒険は始まっている。
つづく
その頃には、異世界の街でも朝を迎え皆が動き出す時間へとなっていた。
そしてやっと眠りについた僕は、お昼過ぎに、ウンデーネの後頭部を腹部にもろに受けると言う事態で目を覚ましてしまった。
彼女はベットの横に腰掛け、寝ている僕に向かってそのまま後ろに倒れ込んだ様だ。少し腹部を押さえて、「ヴぅっ」と言ってのたうち回ったのちその事を、把握した。
そのまますぐに薄い方の掛け布団を、頭からかけ胴の部分を軽くしばった。
「ははは、悪い子はお仕置きだ!」
「えっ!?、なに? 主様?」
りっぱな布団お化けが出来た。
視線を感じて振り返ると、扉にフィーナが居た……。
「えっと……おはよう……トリックオアトリート……」
違う女の子の子と楽しそうな場面……でも、無いかもしれないが、少しの焦りもありそんな言葉を呟く。
向こうの世界は、そろそろそんな季節のはず……。
「はい」
僕の気のせいか、彼女はちょっと読み取れない表情で、僕のもとまで来ると、彼女はお菓子をくれた。
「なに、なに? どうしたの? これ外せないよ?」
ウンディーネの声、悪い主様の僕はやっぱり好きな子優先させてしまっている。気まずさが僕の中でどんどん増えて行く。
「よいしょ」
フィーナは、ベットに座るとウンデーネの蔦をほどき、布団を取った。
「ウンデーネは、どーんてしちゃだめ、ハヤトも蔦で縛るのはやり過ぎですよ」
「「はい……」」
では、ランチ行きませんか?
そう言いと彼女は、にっこり笑ってくれたので凄く安心した。
「いきます!」「ウンデーネも行きます!」
「じゃー私達下で待ってますね」
彼女は、スカートが広がらない様にお尻を押さえて立ち上がると、ウンデーネと一緒に下へ降りていった。
フィーナのは、いたずらを選んで欲しかった気もするけど……仕方がない。お菓子の小分けの紙袋を破き、お菓子を食べた。ちゃんとかぼちゃ味のお菓子で不思議だった。
まぁハロウィンについての、情報源は見当がつくけれど……。
僕は、手短に出かける用意を済ますが、一階のダイニングでは、ミッシェルとルシスがそろってダイニングテーブルに座り、書類の山で埋もれていた。
僕は、扉から顔だけをだし――。
「ルイス、ミッシェル、ラインを今から食べに行くけど、ランチ行かない?」
ルイスが書類から目を話こちらを見る。
「私達は、出前で済ませました。ぬいぬい達とルナはそれぞれ、買い物と教会へ行ってしまったのでいませんよ」
「そうか、ありがとう。外で、必要な物は?他に買ってくるものあるかな?」
「大丈夫です。気を付けて行って来てください。『大蛇の牙』については、すべて終わった事を確認する知らせはまだ来てませんからね」
「わかった。気を付ける」
そう言い、待っていてくれたフィーナ達と街へ飛びだす。
異世界では、その瞬間から冒険は始まっている。
つづく
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる