146 / 261
旅立った僕達
新しい街でのひと段落
しおりを挟む
昨日の……いや朝のまでの騒動が終わり、ギルドからの好意でと言うか、みんな酔っぱらって役にたちそうもないからと言うべきかそのままゲストハウスへ帰宅する事が出来た。
その頃には、異世界の街でも朝を迎え皆が動き出す時間へとなっていた。
そしてやっと眠りについた僕は、お昼過ぎに、ウンデーネの後頭部を腹部にもろに受けると言う事態で目を覚ましてしまった。
彼女はベットの横に腰掛け、寝ている僕に向かってそのまま後ろに倒れ込んだ様だ。少し腹部を押さえて、「ヴぅっ」と言ってのたうち回ったのちその事を、把握した。
そのまますぐに薄い方の掛け布団を、頭からかけ胴の部分を軽くしばった。
「ははは、悪い子はお仕置きだ!」
「えっ!?、なに? 主様?」
りっぱな布団お化けが出来た。
視線を感じて振り返ると、扉にフィーナが居た……。
「えっと……おはよう……トリックオアトリート……」
違う女の子の子と楽しそうな場面……でも、無いかもしれないが、少しの焦りもありそんな言葉を呟く。
向こうの世界は、そろそろそんな季節のはず……。
「はい」
僕の気のせいか、彼女はちょっと読み取れない表情で、僕のもとまで来ると、彼女はお菓子をくれた。
「なに、なに? どうしたの? これ外せないよ?」
ウンディーネの声、悪い主様の僕はやっぱり好きな子優先させてしまっている。気まずさが僕の中でどんどん増えて行く。
「よいしょ」
フィーナは、ベットに座るとウンデーネの蔦をほどき、布団を取った。
「ウンデーネは、どーんてしちゃだめ、ハヤトも蔦で縛るのはやり過ぎですよ」
「「はい……」」
では、ランチ行きませんか?
そう言いと彼女は、にっこり笑ってくれたので凄く安心した。
「いきます!」「ウンデーネも行きます!」
「じゃー私達下で待ってますね」
彼女は、スカートが広がらない様にお尻を押さえて立ち上がると、ウンデーネと一緒に下へ降りていった。
フィーナのは、いたずらを選んで欲しかった気もするけど……仕方がない。お菓子の小分けの紙袋を破き、お菓子を食べた。ちゃんとかぼちゃ味のお菓子で不思議だった。
まぁハロウィンについての、情報源は見当がつくけれど……。
僕は、手短に出かける用意を済ますが、一階のダイニングでは、ミッシェルとルシスがそろってダイニングテーブルに座り、書類の山で埋もれていた。
僕は、扉から顔だけをだし――。
「ルイス、ミッシェル、ラインを今から食べに行くけど、ランチ行かない?」
ルイスが書類から目を話こちらを見る。
「私達は、出前で済ませました。ぬいぬい達とルナはそれぞれ、買い物と教会へ行ってしまったのでいませんよ」
「そうか、ありがとう。外で、必要な物は?他に買ってくるものあるかな?」
「大丈夫です。気を付けて行って来てください。『大蛇の牙』については、すべて終わった事を確認する知らせはまだ来てませんからね」
「わかった。気を付ける」
そう言い、待っていてくれたフィーナ達と街へ飛びだす。
異世界では、その瞬間から冒険は始まっている。
つづく
その頃には、異世界の街でも朝を迎え皆が動き出す時間へとなっていた。
そしてやっと眠りについた僕は、お昼過ぎに、ウンデーネの後頭部を腹部にもろに受けると言う事態で目を覚ましてしまった。
彼女はベットの横に腰掛け、寝ている僕に向かってそのまま後ろに倒れ込んだ様だ。少し腹部を押さえて、「ヴぅっ」と言ってのたうち回ったのちその事を、把握した。
そのまますぐに薄い方の掛け布団を、頭からかけ胴の部分を軽くしばった。
「ははは、悪い子はお仕置きだ!」
「えっ!?、なに? 主様?」
りっぱな布団お化けが出来た。
視線を感じて振り返ると、扉にフィーナが居た……。
「えっと……おはよう……トリックオアトリート……」
違う女の子の子と楽しそうな場面……でも、無いかもしれないが、少しの焦りもありそんな言葉を呟く。
向こうの世界は、そろそろそんな季節のはず……。
「はい」
僕の気のせいか、彼女はちょっと読み取れない表情で、僕のもとまで来ると、彼女はお菓子をくれた。
「なに、なに? どうしたの? これ外せないよ?」
ウンディーネの声、悪い主様の僕はやっぱり好きな子優先させてしまっている。気まずさが僕の中でどんどん増えて行く。
「よいしょ」
フィーナは、ベットに座るとウンデーネの蔦をほどき、布団を取った。
「ウンデーネは、どーんてしちゃだめ、ハヤトも蔦で縛るのはやり過ぎですよ」
「「はい……」」
では、ランチ行きませんか?
そう言いと彼女は、にっこり笑ってくれたので凄く安心した。
「いきます!」「ウンデーネも行きます!」
「じゃー私達下で待ってますね」
彼女は、スカートが広がらない様にお尻を押さえて立ち上がると、ウンデーネと一緒に下へ降りていった。
フィーナのは、いたずらを選んで欲しかった気もするけど……仕方がない。お菓子の小分けの紙袋を破き、お菓子を食べた。ちゃんとかぼちゃ味のお菓子で不思議だった。
まぁハロウィンについての、情報源は見当がつくけれど……。
僕は、手短に出かける用意を済ますが、一階のダイニングでは、ミッシェルとルシスがそろってダイニングテーブルに座り、書類の山で埋もれていた。
僕は、扉から顔だけをだし――。
「ルイス、ミッシェル、ラインを今から食べに行くけど、ランチ行かない?」
ルイスが書類から目を話こちらを見る。
「私達は、出前で済ませました。ぬいぬい達とルナはそれぞれ、買い物と教会へ行ってしまったのでいませんよ」
「そうか、ありがとう。外で、必要な物は?他に買ってくるものあるかな?」
「大丈夫です。気を付けて行って来てください。『大蛇の牙』については、すべて終わった事を確認する知らせはまだ来てませんからね」
「わかった。気を付ける」
そう言い、待っていてくれたフィーナ達と街へ飛びだす。
異世界では、その瞬間から冒険は始まっている。
つづく
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる