魔王がやって来たので

もち雪

文字の大きさ
上 下
124 / 204
それでも少しずつ歩む日々

大豆の行方!

しおりを挟む
 大豆畑に来て育って来ている大豆を眺める。

 もう、お前達ともお別れか……。どうなるの君達?

 育った大豆を眺めていても大豆は答えてくれない。今は青々としている葉だが大豆が取れる頃には緑から黄色くなった様に記憶している。

 そしてうちの大豆は、まだ青々としている。まずい……。これ、旅立つまでに間に合わないだろうな……。この大豆をどうするか。

 ①早く育つよう、木の魔法を注ぎこむ。

 ②諦めて城の兵士のみんなに食べて貰う。

 このどちらかだろう……。①の方法とっても良いが、季節によっての干渉を受けないので、やや味が落ちる気がする。

 ②は、ここまでみんな来てくれるだろうか…毎日の世話だけで結構な世話がかかるからな……。

 しかし畑作業をしにこちらまで、もどって来るのはなぁ……。

 大豆……。どうすればいい?ってやっていると、ある日,大豆の精霊が現れそうで怖い。

 ウンディーネの登場シーンを思い出し……あれはあれで怖かったからなぁ……。

 ある日……旅の途中の草原を、歩く僕の足もと……地面が突然裂ける!?

 その隙から黄色の蔓があら現れて黄色の葉っぱのがわらわらと現れて…………。

 いや、待て……。
 僕が、畑で座り込む考えていると、ウンディーネと大きな帽子をかぶったフィーナがやってくる。

「どうしたの主様あるじさま?」

 ウンディーネが、僕の頬に指先から水をピュンと水鉄砲の様にかける。ってかけちゃダメだろう?

 向こうの世界では、暴行罪なる?なったけ?忘れた……。

「ウンディーネ、水かけちゃダメだから!」

「どうして? 涼しいよ? ほらフィーナも」
 
 そう言ってウンディーネは、フィーナに水をかける。

「もうウンディーネ!」と、言って息を拭きかけると綺麗な花々になり、それがウンディーネを追いかける。

 ウンディーネも器用に避け、フィーナと霧の様なシャワーを降らせる。僕は僕で風魔法で、ウンディーネとフィーナの魔法を上空に上げて撒き散らせる。

 そして気づいた時には、結構僕達はびしょ濡れで遊んでいた。そういう場合は、結構なセクシーな事になるわけですが、木の魔法を使う女の子と水の精霊はそんな事にはならず。

 ただただ僕が、セクシーだった。ズボン以外スケスケだったが、海パンよりは普通だった。

「よし、ウンディーネとフィーネ収穫しょう……。枝豆は、今は食べごろだ」

 単純に、城で見た本に大豆の収穫は、10月位って書いてあったから……枝豆もそれくらいかと思ってたけど、よく考えると枝豆は夏に収穫出来そうだ。

「枝豆?」「ああぁあのえだまめですね!」

 フィーナは、知っているようだが、魔王が向こうのお土産で買った可能も捨てきれない。枝豆の餡のずんだ餡を買って帰った可能性まである。

「フィーナは、食べた事あるんだね。ウンディーネ、枝豆で餡子まで出来るんだよ」

「あんこ? 美味しい?」

「そうなんです。ウンディーネ! 魔王様の買って来てくれた。名物のずんだ餡を使ったお餅は、凄く美味しかったんですよ」

「名物……宮城……」

「そうそう! 確かそこです!」

 魔王ヤーグ様どこまで、気軽の観光して歩いてるんだ……。そう思い気を取り直して、食べれそうな枝豆を一度にたくさん収穫し、勇者の間の台所でたくさん茹でて食べたのでした。 明日は、兵士練習所の調理長に貰ってくれるか確認しに行こう。

 しかしそれでも余るくらい枝豆は、有り余っている。提案責任者のルイスの実家に、ご挨拶に持って行こうかな……と言うレベル……。 
            つづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...