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それでも少しずつ歩む日々
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今日のパンケーキは、柔らかく生クリームの味なのかほんのり甘い。横には異世界には珍しいフルーツものせられ生クリームも付いている。
僕達が、そのパンケーキを堪能していると、再び玄関の鐘が鳴るのだ。
その鐘に反応して僕は、立ち上げると既にダイニングルームの扉に向け立ち上がり歩き出していたルイスに制させる。
「ハヤト、私が行ってまいります」
彼はもの音を立てず扉から出て行くとしばらくしていつもの魔術師のいでだちぬいぬいと一緒に帰って来た。
「師匠! こんな朝早くどうしたの?」
彼女の師匠に気付いた、オリエラがいち早く声をかける。
「オリエラ居たのか?」彼は、久しぶりに会った弟子が居た事に少し驚いたようだ。
「先生が、そろそろハヤト達と旅に向かうならこれからは少しでも、一緒の方がいいっていうのが魔法学校の方針みたい」
「わった、その事について後で話をしょう」
ぬいぬいは、オリエラに人差し指を向け彼女を数えるよに動かしながら、オリエラにそう伝えると空いている席に腰をおろした。
そして僕らが食べ終わりそれぞれお茶を飲んでいる間に、シルエット、ウンデーネ、ミッシェルを連れてルイスが降りて来る。
「どうしたの?」 「まだ眠い」と言っている。二人の横で、ミッシェルの表情は暗い。
みんながダイニングテーブルの前に座ると、食器を片付け終わったルイスが紙を配りだす。
『特別渡航手続き申請書』『特別ギルド枠組み申請書』そして、ミッシェルの横には『階級エクストラの申請の手続きが書かれたプリント』が、添えらえれていた。
しかし聖女ルナの元には何の書類も置かれていなかった。
「僕がルナの分は?」
そう聞くと隣に座ったミッシェルが「ルナさんは教会の所属です。教会を管理する部署は確かにありますが、何かがあるまで教会は教会独自で、動く事になっています。そして彼女の持つ聖女の証のペンダントは、それだけで国と言う形態は彼女の行動を妨げる事は出来ません。実は教会事態もでも教皇と同じ立場にある彼女を、公の場では規制する事は難しいという事にはなってはいます。名目上はですが」と、小声で言う。
さすが城の事務所の採用試験は、受かっただけはある。
「じゃフィーナ達やウンデーネは?」
「そこまでは知りません、魔族やウンデーネをこちらに連れ込んでしまったのはハヤトさんだけですし、でも、彼女達の分が無ければ、無い腹を探られる事になるからじゃないからじゃないですか?」
「簡単に言うと?」
「もぉーハヤトさん、入国で彼女達の素性を貴方がべらべら話て、国際問題になるより、さっさと通させてしまえ。何かあったら考えるって事ですよ。まぁさっさっと厄介払いしたいだけの様にも見えますが……」
「ははっ、そんなまさか……」
なんか心当たりあり過ぎて、辛い。
「各自、一週間以内に各自、城の本部の事務所に提出して欲しいそうです。間違えて兵士の練習場の方に提出しないでくださいよ」
ルイスそう言うと、僕を見た。
「あえてまたいいます。僕は魔王は倒しには行きません。しかし魔王城は向かいます。狐の里にも向かいます。ついて来てください。お願いします」
そう言い終わると、フィーナが立つた。
「私は皆さんと違う魔族としての誇りがあります。でも、それだけではハヤトを守れない事は知っています。私、フィーナ個人として勝手ですが、お願いです。彼を人間の中で一人だけで旅ださせないでください。お願いします」
正直……、感動して結婚申し込みそうになった。理性は頑張って仕事をした様だった。
それを見てウンデーネも立ちあがり。
「主様は、私が一人でも守る。でも、ウンデーネはまだみんなと一緒に居たい。だめ? お願いします」
ウンデーネは、ちょっとまだ正確な事はよくわかってないのか、ひょこひょことヒョコの様だった。でも、やはり何をを感じ取ってはいるようだ。
それを聞いて、ミッシェルが胸ポケットからペンと携帯用のインクをだしてさらさらと、書き出して……書き終えると「書いてしまいました……ハヤトさんどうしょう!? 書いてしまいました」と、僕に聞くので……「ありがとう、でも、落ち着いて」と、彼の背中を落ち着く様にトントンと叩く。
「ミッシェル、新しいお茶が用意してありますから……」と、ルイスが言うと、ミッシェルは持っている書類片手に移動するので「ミッシェル、書類置いて、はい深呼吸しょう。はい。スーハースーハー」と言ってミッシェルを連れて行き、椅子に座らせた。
そして僕は、みんなに振り返り「まだ一週間あるからみんなもだけど、落ち着いて考えて欲しい」
「ハヤトさん! 僕は行くって言ってるでしょう!」と言って立ち上がるから、ちょっとした大惨事だった。
「わぁ――ミッシェル、お茶がこぼれてる――!! 机も――!」
しかしさすが、ルイス、ポットなどがのったおぼんは、さっと取り上げていた。
つづく
僕達が、そのパンケーキを堪能していると、再び玄関の鐘が鳴るのだ。
その鐘に反応して僕は、立ち上げると既にダイニングルームの扉に向け立ち上がり歩き出していたルイスに制させる。
「ハヤト、私が行ってまいります」
彼はもの音を立てず扉から出て行くとしばらくしていつもの魔術師のいでだちぬいぬいと一緒に帰って来た。
「師匠! こんな朝早くどうしたの?」
彼女の師匠に気付いた、オリエラがいち早く声をかける。
「オリエラ居たのか?」彼は、久しぶりに会った弟子が居た事に少し驚いたようだ。
「先生が、そろそろハヤト達と旅に向かうならこれからは少しでも、一緒の方がいいっていうのが魔法学校の方針みたい」
「わった、その事について後で話をしょう」
ぬいぬいは、オリエラに人差し指を向け彼女を数えるよに動かしながら、オリエラにそう伝えると空いている席に腰をおろした。
そして僕らが食べ終わりそれぞれお茶を飲んでいる間に、シルエット、ウンデーネ、ミッシェルを連れてルイスが降りて来る。
「どうしたの?」 「まだ眠い」と言っている。二人の横で、ミッシェルの表情は暗い。
みんながダイニングテーブルの前に座ると、食器を片付け終わったルイスが紙を配りだす。
『特別渡航手続き申請書』『特別ギルド枠組み申請書』そして、ミッシェルの横には『階級エクストラの申請の手続きが書かれたプリント』が、添えらえれていた。
しかし聖女ルナの元には何の書類も置かれていなかった。
「僕がルナの分は?」
そう聞くと隣に座ったミッシェルが「ルナさんは教会の所属です。教会を管理する部署は確かにありますが、何かがあるまで教会は教会独自で、動く事になっています。そして彼女の持つ聖女の証のペンダントは、それだけで国と言う形態は彼女の行動を妨げる事は出来ません。実は教会事態もでも教皇と同じ立場にある彼女を、公の場では規制する事は難しいという事にはなってはいます。名目上はですが」と、小声で言う。
さすが城の事務所の採用試験は、受かっただけはある。
「じゃフィーナ達やウンデーネは?」
「そこまでは知りません、魔族やウンデーネをこちらに連れ込んでしまったのはハヤトさんだけですし、でも、彼女達の分が無ければ、無い腹を探られる事になるからじゃないからじゃないですか?」
「簡単に言うと?」
「もぉーハヤトさん、入国で彼女達の素性を貴方がべらべら話て、国際問題になるより、さっさと通させてしまえ。何かあったら考えるって事ですよ。まぁさっさっと厄介払いしたいだけの様にも見えますが……」
「ははっ、そんなまさか……」
なんか心当たりあり過ぎて、辛い。
「各自、一週間以内に各自、城の本部の事務所に提出して欲しいそうです。間違えて兵士の練習場の方に提出しないでくださいよ」
ルイスそう言うと、僕を見た。
「あえてまたいいます。僕は魔王は倒しには行きません。しかし魔王城は向かいます。狐の里にも向かいます。ついて来てください。お願いします」
そう言い終わると、フィーナが立つた。
「私は皆さんと違う魔族としての誇りがあります。でも、それだけではハヤトを守れない事は知っています。私、フィーナ個人として勝手ですが、お願いです。彼を人間の中で一人だけで旅ださせないでください。お願いします」
正直……、感動して結婚申し込みそうになった。理性は頑張って仕事をした様だった。
それを見てウンデーネも立ちあがり。
「主様は、私が一人でも守る。でも、ウンデーネはまだみんなと一緒に居たい。だめ? お願いします」
ウンデーネは、ちょっとまだ正確な事はよくわかってないのか、ひょこひょことヒョコの様だった。でも、やはり何をを感じ取ってはいるようだ。
それを聞いて、ミッシェルが胸ポケットからペンと携帯用のインクをだしてさらさらと、書き出して……書き終えると「書いてしまいました……ハヤトさんどうしょう!? 書いてしまいました」と、僕に聞くので……「ありがとう、でも、落ち着いて」と、彼の背中を落ち着く様にトントンと叩く。
「ミッシェル、新しいお茶が用意してありますから……」と、ルイスが言うと、ミッシェルは持っている書類片手に移動するので「ミッシェル、書類置いて、はい深呼吸しょう。はい。スーハースーハー」と言ってミッシェルを連れて行き、椅子に座らせた。
そして僕は、みんなに振り返り「まだ一週間あるからみんなもだけど、落ち着いて考えて欲しい」
「ハヤトさん! 僕は行くって言ってるでしょう!」と言って立ち上がるから、ちょっとした大惨事だった。
「わぁ――ミッシェル、お茶がこぼれてる――!! 机も――!」
しかしさすが、ルイス、ポットなどがのったおぼんは、さっと取り上げていた。
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