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それでも少しずつ歩む日々
朝の風景
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僕は、朝も早くから本を読みふけっていた。
物騒な話であるが、一般的な動物たちのそれぞれの急所を読み込み、魔物に応用する為にの勉強だ。この本の読み込みが終われば各魔物の詳細な急所とその弱点の属性が書かれた本を読み込まねばならない。最初の頃は子ども心に戻り読んでいたが似た魔物が多すぎる。どんだけ人間に歌を聞かせたいんだって位、人魚、惑わす系の魔物はいるし、コカトリスは、パーツの組み合わせで名前は、変わるし、そろそろこの城ともお別れなはずなのに――!
僕は1つだけ決めている事がある。それはには時間が重要で、焦りだけ募っていた。
「何を朝から苛立っているんですか?」
朝の点検から帰って来たルイスが、僕に声をかけた。
「この弱点や急所について覚える事に、今格闘していて……」
「何を馬鹿な事を……。そんなのは誰でも死ぬ目にあえば覚えますよ。大事な事は2つです。聖女ルナ様を殺さない事。そして彼女の為に回復魔法を使う貴方が死なない事です。そこで一番大事なのは命の見極めです。誰を殺せば活きるのか」
「いきる……」
「そう聖女は何者の生かす慈悲がありますが、貴方は誰を見殺しにして、死を活かす役目がある。しかし決して他人は、何者であっても、活かす事は出来ません。大丈夫です。この国の子ども達は勇者が命の価値を測るのはパーティーの為だって事を潜在的に教え込まれ生きています」
「ルイス、それは君もそう思っているの?」
僕は、ありったけの敵意や呆れを持ってルイスにそう聞いた。
「もしかして、ハヤト怒ってます?」
ルイスは、僕にそう聞く。だから僕は怒っていると答える。でも、ルイスは気付いてるのだろうか? 僕が全然そんな事で怒っていない事を……。
「そりゃね。守る命が、自分の命は軽いっていいだしたらどうしていいのかわからないでしょう?」
「それはそうですね、でも最悪の事態には思い出してください」
「わかった。でも、実際言われるまぁいやなものだよね、って事なだけだから」
ルイスの言う事はだいたい理解してたけど、僕はそう言う事を聞きたくないだけで、ただ怒っている振りをした。それはいい事なのかどうかは、わからない。でも、人間としての礼儀みたいなものなのかもしれない。と言ってまた自分を誤魔化す。
ハァ……朝から会話重っ……。
と、思ってたら玄関の鐘がなる。
ルイスが玄関に向かうので、僕もついて行く。不審人物の確認ののちルイスが、扉を開けると朝食を乗せはワゴンを押しメイドのマーレルが、入って来た。
「あら、勇者もう起きてたんですか?」
目も髪も茶色の彼女は、村育ちらしく今日も不躾な物言いである。
「おはよう マーレル、って起きてましたよ、昨日も朝会ったじゃないですか」
僕は、彼女から朝食の入ったワゴンを、受けとる。
「あっおはようございます お二方、それはそうでしたが、お寝坊さんにもそんな日があるのか……としか思っていませんでした」
「まぁハヤトには、着た当時、伝説の勇者に合おうとした早朝担当のメイドが、あまりにも貴方に会えない事から妖精的な扱いをされてましたからね。ながらく」
ルイスまで、彼女の肩を持つ。
「でも、まぁ生まれ変わったて事って事ですよ」
「朝、起きられる様になっただけでそんなたいそうな」
マーレルは、芝居がかったちょっと生意気で、驚いた顔をする。それにしても今日は少し甘い香りのする。
「それよりマーレル今日の朝食は、パンケーキ?」
「そうですよ、コック長達は、もっともつと早朝からパンケーキを焼きだしてまだ焼き終わってませんよ」
「それは大変だ。でも、パンケーキは凄く美味しいから、こっちとしては凄く嬉しかったりするからねぇ」
「それは確かに」
ダイニングルームに来ると結構な人が、したに降りて来ていた。
「「おはよう」」
「まだ朝食で、取りに行く物はありますか?」
そうフィーナが、聞く。
「大丈夫ですフィーナ様」
「わかりました」
そう言うと、止まったワゴンの中から次々皿に盛られて、テーブルに置かれていく。
我々はいつ何があるのかわからないので、そこにいる人が手伝うシステムになっている。そして内職をしているものや、皆、体力が資本だけあって睡眠は確保されているが、料理がて来て1時間は待つが、1時間経てばルイスと居れば僕が起こしに行くことになる。
ちなみに女性の場合は、女性に同行してもらう事にはなっている。
まぁ僕は、だいたい起こされる側だったけどね。
とりあえずいる人だけで、一同座ったら祈りはしないが、祈り終わるのを待つて、朝食って事になってはいる。
しばらくするとだいたいの者が、祈るようになる。生死を分ける仕事と言うのは不思議なものではある。
つづく
物騒な話であるが、一般的な動物たちのそれぞれの急所を読み込み、魔物に応用する為にの勉強だ。この本の読み込みが終われば各魔物の詳細な急所とその弱点の属性が書かれた本を読み込まねばならない。最初の頃は子ども心に戻り読んでいたが似た魔物が多すぎる。どんだけ人間に歌を聞かせたいんだって位、人魚、惑わす系の魔物はいるし、コカトリスは、パーツの組み合わせで名前は、変わるし、そろそろこの城ともお別れなはずなのに――!
僕は1つだけ決めている事がある。それはには時間が重要で、焦りだけ募っていた。
「何を朝から苛立っているんですか?」
朝の点検から帰って来たルイスが、僕に声をかけた。
「この弱点や急所について覚える事に、今格闘していて……」
「何を馬鹿な事を……。そんなのは誰でも死ぬ目にあえば覚えますよ。大事な事は2つです。聖女ルナ様を殺さない事。そして彼女の為に回復魔法を使う貴方が死なない事です。そこで一番大事なのは命の見極めです。誰を殺せば活きるのか」
「いきる……」
「そう聖女は何者の生かす慈悲がありますが、貴方は誰を見殺しにして、死を活かす役目がある。しかし決して他人は、何者であっても、活かす事は出来ません。大丈夫です。この国の子ども達は勇者が命の価値を測るのはパーティーの為だって事を潜在的に教え込まれ生きています」
「ルイス、それは君もそう思っているの?」
僕は、ありったけの敵意や呆れを持ってルイスにそう聞いた。
「もしかして、ハヤト怒ってます?」
ルイスは、僕にそう聞く。だから僕は怒っていると答える。でも、ルイスは気付いてるのだろうか? 僕が全然そんな事で怒っていない事を……。
「そりゃね。守る命が、自分の命は軽いっていいだしたらどうしていいのかわからないでしょう?」
「それはそうですね、でも最悪の事態には思い出してください」
「わかった。でも、実際言われるまぁいやなものだよね、って事なだけだから」
ルイスの言う事はだいたい理解してたけど、僕はそう言う事を聞きたくないだけで、ただ怒っている振りをした。それはいい事なのかどうかは、わからない。でも、人間としての礼儀みたいなものなのかもしれない。と言ってまた自分を誤魔化す。
ハァ……朝から会話重っ……。
と、思ってたら玄関の鐘がなる。
ルイスが玄関に向かうので、僕もついて行く。不審人物の確認ののちルイスが、扉を開けると朝食を乗せはワゴンを押しメイドのマーレルが、入って来た。
「あら、勇者もう起きてたんですか?」
目も髪も茶色の彼女は、村育ちらしく今日も不躾な物言いである。
「おはよう マーレル、って起きてましたよ、昨日も朝会ったじゃないですか」
僕は、彼女から朝食の入ったワゴンを、受けとる。
「あっおはようございます お二方、それはそうでしたが、お寝坊さんにもそんな日があるのか……としか思っていませんでした」
「まぁハヤトには、着た当時、伝説の勇者に合おうとした早朝担当のメイドが、あまりにも貴方に会えない事から妖精的な扱いをされてましたからね。ながらく」
ルイスまで、彼女の肩を持つ。
「でも、まぁ生まれ変わったて事って事ですよ」
「朝、起きられる様になっただけでそんなたいそうな」
マーレルは、芝居がかったちょっと生意気で、驚いた顔をする。それにしても今日は少し甘い香りのする。
「それよりマーレル今日の朝食は、パンケーキ?」
「そうですよ、コック長達は、もっともつと早朝からパンケーキを焼きだしてまだ焼き終わってませんよ」
「それは大変だ。でも、パンケーキは凄く美味しいから、こっちとしては凄く嬉しかったりするからねぇ」
「それは確かに」
ダイニングルームに来ると結構な人が、したに降りて来ていた。
「「おはよう」」
「まだ朝食で、取りに行く物はありますか?」
そうフィーナが、聞く。
「大丈夫ですフィーナ様」
「わかりました」
そう言うと、止まったワゴンの中から次々皿に盛られて、テーブルに置かれていく。
我々はいつ何があるのかわからないので、そこにいる人が手伝うシステムになっている。そして内職をしているものや、皆、体力が資本だけあって睡眠は確保されているが、料理がて来て1時間は待つが、1時間経てばルイスと居れば僕が起こしに行くことになる。
ちなみに女性の場合は、女性に同行してもらう事にはなっている。
まぁ僕は、だいたい起こされる側だったけどね。
とりあえずいる人だけで、一同座ったら祈りはしないが、祈り終わるのを待つて、朝食って事になってはいる。
しばらくするとだいたいの者が、祈るようになる。生死を分ける仕事と言うのは不思議なものではある。
つづく
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